融資管理3級(銀行業務検定) | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

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銀行業務検定は銀行員の研修のためのものなので、3級であっても他の検定の2級レベルの難しさがある。

 

融資管理3級は、法律分野の内、融資関係に特化した科目である。先日200円でテキストを買って読んでみたが、3級といえど380ページもある。検定試験は5択で50問。

 

内容を見ると民法が中心であるが、学術的なテキストや資格試験本と違う点は、法律毎構成ではなく、利用局面別構成になっている。

 

 

貸付、債権回収、保証、債権譲渡、担保の設定・処分などで、実務にそって詳しく書かれている。銀行といっても特殊な世界ではなく、大部分は一般のビジネスと大差ないことが分かる。ただ法律事務を行う機会が日常的にある点は銀行の特徴であろう。

 

資格をとっても実務をやる機会のない人は、具体的に実行することが難しいが、銀行業務検定だと、独学でもある程度まで実務を修得できる(元々、銀行員が自宅で業務の学習をするためのものだから当然だ)。

 

他にも「法律」2・3級という区分もあるが、こちらは小切手、預金、手形など銀行業務の独自性が強いため、銀行員以外の人が受験するのであれば、融資管理の方が向いている。

 

銀行業務検定には融資管理3級までしかないので、より深く学習したい人は、金融財政事情研究会の「融資上級」(2級相当)をやればいい。

 

銀行業務検定は銀行業界以外で通用力がないが、水準も高く、体系的であることから、知識インフラになりやすく、CFP(上級ファイナンシャルプランナー)、社労士、司法書士、宅建士等に十分進出可能である。

 

銀行員に難易度の高い資格を保有している人が多いのは、入行してから銀行業務検定で鍛えられているからであろう。

 

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