CA制服は好きなように着こなし | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

といっても日本ではなく
欧米航空会社の話しです

制服規定やみだしなみ規定が大幅に緩和
そして、男女区別なしの規定に変更している


たとえば


ヴァージンアトランティック航空(英国)
*化粧をするしないは自由
*男性CAもスカート着用OK
*制服(半袖)着用時にタトゥーが見えてもOK

 

写真 一番左は男性?

 

英国航空

性別にかかわらず、化粧したり、しなかったり、ひげを伸ばしたり、アクセサリーを着けたり、マニュキュアなど、自由におしゃれを楽しむことができると、全従業員に通知

 

 

カンタス航空(豪州)

*メイクするしない自由
*メガネ・コンタクトどちらもOK
*ハイヒールを履かなくてもOK

*男性も長髪OK(団子またはポニーテールでまとめる
*アクセサリー着用可(イヤリングなど)
*勤務中はタトゥーは隠すこと

 

 

アラスカ航空(米国)

この会社は制服規定が厳格でしたが、ジェンダーニュートラルを取り入れ、すべての従業員はメイクしたり、イヤリングやピアスをつけたり、マニュキュアを塗ったりすることができる。男性CAもイヤリング可となった

 

 

ニュージーランド航空
*制服着用時にタトゥーが見えてもかまわない

マリオの伝統を受け継ぐニュージーランド人は、自らの家系や伝統を示すためタトゥーを入れることがあるため

 

 

欧米航空会社の男性CAに

昔からホモセクシャルやゲイが多いことは

国際線CAなら誰でも知っている

 

そういう人たちは

旅客へのあたりが優しいところがある

ある意味、接客向きなのかもしれない

 

日本の航空会社のCAは

圧倒的に女性が採用されている

 

欧米の航空会社は

接客適性やCAに求められる能力を備えていれば

男女関係なく採用する

そこで男性CAの数も多くなる

 

私がいた会社でも

教え子のロンドン基地の男性CAも

何人かはそっち系だった

 

マイノリティの存在だったLGBT

今や欧米では

社会が受け入れている(嫌がる人もいる)

 

男であるが女として振る舞いたい

仕事のときも

イヤリングやピアスもしたい

化粧もしたい

スカートも履きたい

 

そして女性たちも

男たちと互角でいたい

女だからこうしろというのはまっぴら

 

欧米社会では

こんな流れてになっている

 

一方、欧米人CAが多い中近東の航空会社

イスラム社会はLGBTなんてもってのほか

制服・みだしなみ規定は厳しい

 

 

 

長いことCAの世界にいた者としては

別の見方をしている

 

それはCAの高齢化である

 

カルフォルニア州では定年がない

CAはいつまでも働ける

孫がいるおばあちゃんCAがゴロゴロ

 

欧州も高齢化が進んでいる

歳とともに腰回りには大量の皮下脂肪

ハイヒールを履くのは大変

老眼鏡がないと字が読めない

化粧してもしなくても一緒

 

そういえば

日本でもヒールなしの靴でよくなった

スニーカーでOKという会社も出てきている

 

制服デザインも

高齢CAでも着れるもの

太目のCAでも着れるもの

 

1970年代は

欧米でも日本でも

CAは20代が主流の時代

 

ベルサーチやピエール・バルマン

ディオールや森英恵さん

 

一流デザイナーに頼んで

若い人たちが似合うデザイン

若い人たちが華々しく見えるデザイン

 

身だしなみ基準も

若い人たちがステキに見えるよう

細かい規定を策定していた

 

制服着用基準の大幅な緩和

LGBTだけでなく

高齢化がからんでいる

 

 

T・K ♂

 

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