東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

乗務にまつわるお話や海外体験、航空業界について語っていきます。2018,2019年には他社元CAの協力があり彼女たちの思いを投稿していただきました。

当ブログには個人的な見解も含まれています。具体的内容が変更になっていることもあります。








シンガポール航空321便

ロンドン発シンガポール行き

機材はボーイング777型機

旅客211名

パイロット・CA18名

 

飛行時間14時間35分

到着地シンガポールまであと1時間前後

 

そこに猛烈なタービュランス

負傷者は70名前後

心臓発作の旅客が亡くなった

 

機内はものが散乱でグチャグチャ

天井がへこんでいる

多くの旅客がはね飛ばされたのだろう

 

 

その後のニュースでは

18人が入院、12人が病院で治療

 

タービュランスが起きたのは
タイの左側ミャンマーの海域
下の図では

Thailandと書いてある左側の少し下

 

 

    Flightrader24より 通常のルート

 

ここら辺の空域なら
昔何度か飛んだことがある

 

巡航高度に入れば

あまりタービュランスが起きない空路の印象

 

といっても積乱雲が多い地域

上昇中や降下中に

積乱雲に遭遇することはあった

 

空港へのアプローチ中

機長はできるだけ避けている

だけど積乱雲の近くを

飛行せざる得ないこともある

 

そんなときはど~んとはねられることがある


昔、マニラへのアプローチ中に

思いっきりはねられたことがあった

 

でも今回は巡航中(高度1万2千メートル)

かなりの高々度で飛行中に

タービュランスに遭遇

 

日本の冬場の上空と違って

ジェット気流はそんなに吹いていない

もしかしたら

CB(積乱雲)が立っていたのかな

よほど大きな積乱雲だったのかな

CB・・・Cumulonimbus

そんな高度まで届く積乱雲

あまり聴いたことがない

ただ積乱雲の雲は見えなくても

そのはるか上空で

すごい上昇気流が起きていたのだろう

そして飛行機は機体が柔軟

主翼も揺れる

尾翼も揺れる

 

揺れているとき

客室前方から最後尾を見ると

クジラの尾っぽみたいに

機体後部が上下している

 

タービュランスのときに

思いっきりはねられるのも

客室後方になる

 

タービュランスに備えてか

旅客が天井に頭をぶつけたら

へこむよう素材で作られている

 

ギャレーの天井もへこむ

だけどそれ以外の設備は

とにかく硬いものばかり

打ちどころが悪ければ命にかかわる

 

 

急激な揺れのとき

どこかつかまるところがほしい

とにかくつかまり

飛ばされないようにする

食事カートが収納されているところに

取っ手が見える(写真)

とっさのときにはここにつかまる

 

ギャレー回りには

こういう取っ手があちこちにある

CAは自分で自分を守ることも必要

 

今回、多くの旅客が

シートベルトを外していたもよう

そのため負傷者も多く出た

 

とにかくシートベルトは

飛行中締めておいてほしい

 

CAもデッドヘッド(便乗)やプライベートで

飛行機に乗ることがある

着席中はシートベルトをかならず着用している

 

ベルトを外したままでは

突然の揺れが怖くて

飛行中居眠りもできないからなのだ

 

30数年の乗務で
はね飛ばされるほどのタービュランスに

遭遇したのは2回ぐらいだったかな

 

T・K ♂

 

追記
フェイズブックで今回のタービュランス直後の機内写真が回ってきた。これほどまでの惨状は見たことがない。負傷した旅客、CAも写っていた。

 

 

もう一つのブログを始めました

「男の家事日記」

 

 

退職してから時間が経つ

そして時代がどんどん変化

 

自分がいた職場もずいぶん変わった

今の職場がどんなか

だんだん分からなくなってくる

 

現役時代の最後のころ

国際線はまだ成田が主流だった

 

国際線CAの所属基地も成田

6000人前後のCAが所属

 

今は羽田が主流

 

客室本部も羽田に移管

国際線CAも国内線CAも

羽田基地に所属

 

成田発便乗務のときだけ

成田にショーアップ

 

 

反対に現役時代

羽田ショーアップというと

 

国内線乗務に呼ばれたときとか

地方発の国際線乗務のため

羽田から地方都市まで国内線で移動するときとか

 

だいぶ前のことだが

昔の職場である成田オペレーションセンター

訪ねていったことがある

 

6000人が所属していた大組織は

大半が羽田に移り

1000人とすっかり小さくなっていた

 

それからさらに羽田化が進んだ

 

CAが所属する組織も

CAたちがショーアップする

羽田オペレーションセンターも


だんだん職場のようすが

分からなくなってきた
 

最近は下の動画を見ながら
今は、こんな感じになっているんだ!
と思うばかり


JALサブチャンネル

 

「CAの一日密着」とか
「CAのオフィス紹介」とか
「男性CAとの座談会」とか

 

 



ANAの職場も見てみよう


ANA公式YouTube
「CA 出発までの3時間に密着」

 

 

T・K ♂

 

 

もう一つのブログを始めました

「男の家事日記」

 

 

 

観光客いるところにスリあり

 

パリやローマでのスリ被害

その体験を以前に書いた

 

スリは英語で”Pickpocket”

直訳するとポケットの中身をpick(選ぶ)する(人)

 

世界中の観光地が

日本人であふれていた80年代、90年代

ずいぶん被害に遭っている

 

CAたちもかなり痛い思いをしている

私がいた会社のCAたちだけでも

被害額は年間400~500万円相当(1980年代中頃)

最近話題になっている動画

築地でのスリ
ブラジル人ユーチューバ―の動画に

バッチリ映っていた
 

 

 

 

 

 

女性のリュックから財布を抜き取ったところ

 

スリはカップルのようだ

女性の服装に特徴

どこの国の人だろう

今年は訪日外国人がさらに増えそう

1月に260万人

2月に270万人

3月は300万人を突破

 

どの国内観光地も

スリが増えている

観光気分で浮かれているとやられる

 

油断大敵!



T・K ♂



以前のブログ

「スリ・置き引き天国」

 

 

 

皆さん

コロナ5類移行後の

ゴールデンウィーク(GW)

ゆっくりできましたか

 

テレビでは連日旅行のニュース

 

海外旅行のインタビューでは

帰国した人たちの感想を紹介

 

ハワイの物価が高いので

食費をいかに切り詰めたとか

 

家族でレストランで夕食ととったら

数万円かかったとか

ホテルで朝食をとったら5000円以上したとか

 

ハワイだけでなく

どの国や都市に行っても

円安と物価高で

日本人は気軽に海外旅行を楽しめなくなってしまった

 

思い出すと

90年代あたりまで

3月ごろの国際線機内は

卒業旅行の女子学生だらけだった

 

卒業旅行で海外に行く学生も

めっきり減ってしまった

 

コロナも落ち着き
今年は

制約がないゴールデンウィーク

 

4/27~5/06の期間中に

国内線を予約した人は約262万人

国際線を予約した人は約49万人

(4月20日時点での予約数)

 

2019年のGWに海外旅行した人は

約66万人だった

19万人も減ってしまっている

そして今年は

多くの人は近場の国へ

 

ホノルル便の予約数は
ANAが1万6000人

JALも1万6000人

予約の大半はハワイ旅行の日本人

 

JAL、ANA以外では

ハワイアン航空、デルタ航空も飛んでいる

この2社を合わせると推定5万人前後

 

コロナ前、ハワイへは

年間150万人の日本人が訪れていた

昨年(2023年)は57万人で

2019年の3分の1

 

今年はどのくらいの日本人が

ハワイに行けるだろうか

 

ゴールデンウィーク期間中

ハワイ便の予約率は提供座席数に対して

超大型機を飛ばしているANAで62.3%  

大阪や名古屋からも飛んでいるJALで70.2%

空席が目立つ機内だった

 

ハワイ便って

訪日外国人が少ない路線

日本人旅客がいないと

利益を出すのが大変な路線になる

 


T・K ♂

 

以前のブログ

「コロナでハワイが遠い」

 

コロナ蔓延で

外資航空会社で乗務していた日本人CA

多くが退職を余儀なくされた

 

コロナも落ち着き

各国の航空会社も忙しくなってきている

 

そろそろ日本人CAの採用が

増えてもいいのだが

その兆候がみられない

 

採用しているのは中近東系か一部のアジア系

 

外資航空会社の日本人CA採用

まったく元に戻っていない

CA募集時期一覧

 

ここにきて急激な円安と海外物価高

 

時代が変わってしまった

日本人の海外旅行数が半減してしまっている

 

日本円が強かったころ

バンコク便も、シンガポール便も、マニラ便も

香港便も、台北便も、ソウル便も

パリ便も、ローマ便も、ロンドン便も

機内は日本人旅客だらけ

 

外資航空会社も

日本便で稼ぐには

日本人旅客獲得がMust

 

そのために日本人CAも多く採用

 

ところが当時円高もあり

日本人CAの給料は高い

日本に住まわせておくと

とにかく人件費がかかる

 

日本人旅客を獲得するには

日本人CAが必要

そうだ

日本人CAも本国に住まわせればよい

その分人件費を落とせる

 

そんなわけで多くの航空会社が

日本人CAの基地を本国に移した

 

これだけ日本円が弱くなると

本国に住んでもらう必要もなくなってきている

 

 

とにかく日本人旅客が少ない

 

今、JALやANAでさえ

機内は訪日外国人がいっぱい

外資航空会社も本国人旅客でいっぱい

 

もう日本人旅客に期待ができない

 

外資航空会社での

日本人CAの役割が終わってしまったのかもしれない

 

 

T・K  ♂

 

以前のブログ

「平成時代のCAたち」