東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

乗務にまつわるお話やサービス、海外体験、航空業界について語っていきます。2018、2019年には他社元ベテランCAの協力があり彼女たちの思いも投稿していただきました。

当ブログには個人的な見解も含まれています。具体的内容が変更になっていることもあります。

無断転載お断りします。

訪日外国人は

今や4200万人時代(2025年)

 

25年前(2000年)は

475万人で今の10分の1程度

 

「出入国統計」PC版

スチュワーデス塾HPより

 

一方当時

海外旅行に出た日本人は1700万人超

私がいた日系航空会社

国際線の機内は日本人だらけ

 

外国人旅客はチラホラ

もっと増やさなければ・・・

 

パリ便だとお愛嬌で

ボンジュール 

bonjour こんにちわ

コマンタレブー 

Comment allez-vous? お元気ですか

メルシーボク 

Merci beaucoup ありがとう

オルヴォワール

Au revoir さよなら

 

チーフパーサーになると

搭乗御礼アナウンスも

少しだけフランス語を入れていた

メダムゼメッシュー ヌブスエトン ラ ビエンベヌー アボル ドゥ ジャパン エアライン・・・

 

客室責任者に昇格すると

フランス語、ドイツ語、スペイン語で

簡単な出発時のアナウンスを覚えさせられた

 

そして機内では

ドイツ便だと

グーテンモルゲンとかダンケ・シェーンとか

 

メキシコ便やマドリード便だと

コモエスタとかムーチョグラシアスとか

 

相手の言葉で一言二言

それだけでも喜んでくれる

 

今は飛んでいないけど

国威発揚のために世界一周便を作った

ニューヨークから大西洋を越えてパリへ

 

その当時、大西洋線では

日本の航空会社など誰も知らない

機内はいつもガラガラ

 

そこに他の便で故障が発生

メキシコ人の団体がこちらの便に回されてきた

メキシコはスペイン語の国

 

そういえば有名な曲で

「ベサメ・ムーチョ」がある

 

機内は

その団体の10数人のメキシコ人だけ

サービスが終わると

何人かがギャレーに遊びに来た

 

 

そこで聞いてみた

「ベサメ・ムーチョ」ってどういう意味?

とにかく有名な曲

その時代の日本人なら誰でも知っていた

 

「Kiss me much」

ああそういう意味だったんだ

 

メキシコ人の女の子に

「ベサメ・ムーチョ」と言ってみた

ほっぺにいっぱいキスをしてくれた

 

楽しい時間も終わりパリに到着

「アディオス」

 

こちらもまだ25歳のときだった

 

 

最近ハマっているYouTubeがある

名前は

「Kazu Languages」

 

Kazuは22歳ごろから世界の若者とやりとり

今では15ヶ国語以上を話す

 

英語以外でも

フランス語やドイツ語など

メジャーな言語はもちろんのこと

 

ロシア語からウクライナ語、アゼルバイジャン語

トルコ語、アラビア語、スワヒリ語 

タイ語にインドネシア語にタガログ語

 

まさか日本人が自分の国の言葉をしゃべるなんて

 

みんなびっくり

そのリアクションがおもしろくて

寝るのがつい朝になってしまう

 

 

 

T・K ♂

 

以前のブログ

「お愛嬌の機内アナウンス」

現役CAに久しぶりに電話

彼女は90年代を知っているベテラン

 

最近の機内はすごいですよ

どこを飛んでも外国人だらけ

太平洋便なんか95%が外国人

そんなフライトもざらなんですよ

 

90年代は8割日本人、2割外国人でしたね

ほんと日本人旅客がいなくなりました

 

それに

どこを飛んでもほんとに混んでいますね

ヨーロッパ直行便とか米国便

いつも満席という感じなんですよ

 

ドーハ便(カタール)は運休

しばらく飛べませんね

以前に一度だけ飛びましたよ

 

 

最近は新人CAが続々ラインアウトしてきます

 

 

彼女の会社のCAは7000人前後

そして退職する人、産休に入る人

乗務以外の仕事をする人

毎年そういうCAが1割前後

その分を補充したり、訓練したり

 

彼女がいる会社では

2024年には700名、2025年には640名

新卒、既卒の人たちが採用された

 

訓練を終わった新人CAが

続々ラインアウト

この4月からも580名が訓練に入る

 

6月から7月にかけて

国内線機内は新人CAだらけ

 

しばらくすると国際線に移行してくる

彼女たちを一人前にするのも先輩の役目

 

コロナで運休だらけの時代

CAになった人たち

毎日毎日自宅待機

あれからもう5年が過ぎて

今では中堅CAになっていますよ

 

 

以前は

国際線チーフパーサーになるには最低10年

チーフパーサーは1機の客室責任者

最近は最短で8年で昇格

若手チーフががんばっていますよ

 

そして今や日本の航空会社

外国人旅客を取らないと機内は埋まらない

それらの旅客対応向上も求められる

その第一歩は英語力と異文化対応能力

 

昔に比べると英語を使う頻度が増えましたね

チーフパーサー昇格には英語力も重視

 

と話してくれたベテランCA

英語はペラペラ

 

922回目の投稿

 

T・K ♂

 

以前のブログ

「この30年で様変わり」

 

追記(4/15)

 

日経新聞によると

イラン情勢で運航が不安定な

中東経由ヨーロッパ便を避けて

直行便に旅客が流れているらしい

(中東経由でヨーロッパに行くとぜんぜん安い)

 

直行便のエコノミークラス正規運賃は

日本・ロンドン往復で

2月は25万円前後

4月になると50万円前後に上昇

(サーチャージ、諸費用含む)

 

値上げしても航空会社はヒーヒー

2月後半のジェット燃料

1バーレル99.4ドル

それが4月になると195ドルまで上昇

 

原油は

1バーレル70ドル台から100ドル前後

 

ジェット燃料は原油を精製したもの

そして原油の値上がり以上に急上昇

ジェット戦闘機も航空燃料を使う

あちこちでジェット燃料の奪い合い


イラン紛争でどの国も物価が上がり

国民は生活防衛をせざるを得ない

飛行機に乗る人たちが減ってしまうかもしれない

 

 

以前のブログ

「この30年で様変わり」

 

 

香港発ロンドン行英国航空32便

機材はエアバスA350-1000型機

香港離陸後1時間程して旅客死亡

 

急病人発生の場合

CAはファーストエイド

機長は近くの空港へ緊急着陸(状況による)

 

香港・ロンドン間の飛行時間は14時間50分

ロンドンに着陸できないことに備えて

余分の燃料も搭載

合わせて16時間分前後の燃料搭載

 

離陸したばかりの飛行機は

燃料は満タンでかなり重い

このままの重量で着陸したら

飛行機の足が折れてしまう

 

離陸して1時間後ぐらいだと

緊急着陸するなら満タンの燃料を

空中破棄(Fuel Dump)しないといけない

それには1時間くらいかかる

 

それでも緊急着陸したほうがよい場合

近くの空港に着陸すると思う

 

今回の英国航空便ではどうだったんだろう

死亡があきらかだったのか

医師が搭乗していて死亡確認ができたのか

 

緊急着陸しても意味がない

と判断したのかもしれない

 

 

ご遺体を毛布に包んで

今回はギャレー内に安置

飛行の最後近くに異臭が発生の件

 

長時間安置ならドライアイスがよい

 

知り合いのベテラン現役国際線CAに

今でもドライアイスが搭載されているか

聞いてみた

 

昔はエアチラー設備がなかった

そこでドライアイスで機内食などを冷却

ふんだんに搭載されていた

 

彼女の会社のA350型機では

今も搭載されているが十分でないかもという

到着ごろには気化してしまっているかも

(BA社のフライトでも搭載されているのでは)

 

 

筆者は急病人発生で緊急着陸経験

 

成田発バンコク行便で

台湾近く(離陸後2時間程)で急病人発生

状況は呼吸困難

 

機長に台北への緊急着陸を要請

CPR(心肺蘇生)をしながら着陸

待機していた救急車に引き継ぐ

 

当該便は患者を降ろした後

再離陸してバンコクへ向かう

目的地には2時間遅れでの到着となった

 

バンコクには台北支店から

当該旅客は病院へ救急搬送後亡くなられた

と連絡が入っていた

 

その年は、私がいた航空会社で4名が亡くなった

 

ホノルルからの女性客が

スキューバダイビング後に搭乗

血栓ができて心不全

(スキューバのあとは12時間以上空ける)

 

ベビーベッドに寝かせていた赤ちゃん

うつ伏せで呼吸していなかった

 

ホノルルから搭乗の日系人のお年寄り心臓マヒ

 

そして私の便で呼吸困難

 

 

T・K ♂

 

以前のブログ

「急病人対応シリーズ・・・基本的対応①」

 

 

 

3月後半の航空ニュース

 

香港発ロンドン行BA32便(英国航空)

香港を離陸して約1時間後死亡

しかし引き返すことなく飛行続行

 

同社の時刻表で確認すると

使用機材はエアバス社製A350-1000

香港発22:45 ロンドン着05:35

飛行時間14時間50分
座席数331席(C56 PY56 EY219)
 

年齢は60代で女性(国籍不明)

突然死のもよう

 

すでに亡くなってしまっているので

機長はそのまま飛行を続行

ロンドンまで残り13時間少々

 

満席状態なので遺体を安置する場所がない

トイレに安置するか

ギャレーに安置するか

機長とCA側で議論

トイレでは故人への配慮が欠けるとなった

 

毛布に包んでギャレーに安置

飛行後半になり

異臭が漂い始めたようだ

 

ギャレー内は

エアチラー(食品を冷やしておく)

スチームオーブン、コーヒーメーカーなど

熱を発生する装置がある

 

やっとロンドンに到着

飛行中の旅客死亡ケースでは

警察は事件性がないか捜査

 

機内捜査が終了するまで45分
旅客は着席したまま

 

よほどの突然死だった?

医師資格を持った旅客いて死亡確認?

ファーストエイド対応するヒマもなかった?

 

こういうケースでは

たいていの場合はファーストエイド

そして緊急着陸検討
 

ファーストエイドはCAが対応

今回は亡くなってしまった

 

だけどほとんどのCAは

人の死に立ち会った経験がない・少ない

しばらくトラウマに悩まされる
 

さらに今回は到着まで

遺体のそばでギャレー業務

落ち着かなかったと思う

 

 

T・K ♂

 

 

ウクライナ戦争があるし

イラン戦争をやっているので

その地域を避けながらの飛行

とにかく飛行時間が長い

 

香港からロンドンまで

どんなルートを飛んでいったのか

 

Flightradar 24

 

4月04日のロンドン発東京行きJAL便

その飛行ルートが手に入った

香港を出発したBA便は

上記のルートに沿ってロンドンに向かったはず

 

 

30数年の乗務生活のあと

ボランティアで

学生たちへCA受験アドバイスをしたり

元CAたちのビジネス相談を受けたり

 

マナー講師の香山万由理さんも

そこで出会った一人

彼女とはいつも「おもてなし」や「マナー」

そして「サービス論」を議論

 

その彼女は各方面で活躍中

 

そして昨年につづき2冊目の本を出版

 

「ふるまいひとつで仕事も人生もうまくいく気づかいの神様」PHP出版

 

社会生活の中で大切なのが「気づかい」

そしてそこへは一つずつ昇りつめていく

「モラル」「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」

 

著者はマナー論だけでなく仏教や神道も研究

 

著書の中でこう述べている

「徳積みとは、他者への思いやりや、社会性の高い善行を積み重ねること。決して非現実的な概念ではなく、仏教の論理に基づき、よい行いは必ず自分に返ってくる」

 

 

1冊目の本は

 

「仕事ができる人は、人のどこを見ているのか」光文社

 

紹介ページの「サンプルを読む」をクリックすると本の内容の一部がでてきます

きっと皆さんのお役に立つと思います

新年度を迎えた皆さん

よかったら読んでみてください

 

 

T・K  ♂

 

以前のブログ

「CAマナー講師の歩み」