喫煙席があった頃 | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

そろそろ禁煙が叫ばれはじめたころ

 

ファーストクラスの喫煙席(当時)

ある有名女子医大の心臓外科の教授が

紫煙をくゆらせている

 

「先生、お医者さんなのにタバコ吸っていいんですか」

 

先生曰く

「吸ったって吸わなくたって同じだよ。肺がんになる人はなるし、ならない人はならない。それよりこんなおいしいものはないよ」

 

「そうなんですか」

 

 

当時、着物姿のCMで有名だった

とてもすてきな大物女優さん

 

禁煙席に座っている

だけど、なにか落ち着かないようす

 

小声で話しかけてみた

「もしかしたらタバコを吸いたいのでは・・・」

「実はそうなの」

 

やっぱりそうだったんだ

他の旅客の目もあるので

無理して禁煙席を希望したらしい

 

またまた他の旅客に聞こえないように

「ギャレーに来て、隠れて吸いませんか」

 

とたんにうれしそうな表情

「いいんですか」

「だれにも分からないですから、だいじょうぶです」

 

さりげなくギャレーにお連れして

「さあ、一服しましょう。私もつき合いますよ」

ファーストクラス担当のCAも参加して

おしゃべりしながら、3人でスパスパ

 

「また吸いたくなったら、いつでもどうぞ」

いつでも吸えると分かって

ホッとした表情で自分の席に戻っていった

 

ところで

喫煙者はコロナにかかると重症化しやすい

その主張が本当かどうか

調査・分析をしてくれた先生がいる

           

国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師

コロナ患者1万800例を調査

現在喫煙者、過去喫煙者、喫煙歴なし

それぞれに分けて分析

結果を発表

詳細についてはこちら

 

なんらかの疾患に罹患したことで、禁煙した可能性がある過去喫煙者に重症化リスクが見られた

 

過去喫煙者は、現在喫煙者に比べて、うっ血性心不全、脳血管障害、高血圧症、重症糖尿病など併存疾患を抱えている割合が高かった

 

現在の喫煙者そのものは、重症化リスクとは直接関係がなかった

 

一方、フランスとアメリカの研究所が、喫煙者の感染率を調査・分析

喫煙者の感染率は、非喫煙者の1/2以下(米国)、1/3程度(仏)だった(週刊新潮)

 

T・K  ♂

 

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「機内アナウンスが聞き取れない・・・口の動かす」