キャセイ航空が変わってしまう? | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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国家安全維持法施行から1年

民主派議員・活動家の大量逮捕

リンゴ日報の廃刊・経営者・編集長逮捕

台湾・香港交流の規制

台湾人へのビザ発行厳格化

などなど

 

最近の香港関連ニュース

このようなものばかりを目にする

 

ビザ発給厳格化のあおりを受けて

キャセイパシフィック航空でも

台湾出身CAは全員解雇

 

長い間、香港の人たちは

イギリス文化の影響を受けて育ってきた

自由と平等

学校教育もイギリスの制度に近かった

英語での授業は当たり前

香港人のほとんどが英語を話せた

 

香港と台湾の交流も盛んだった

 

日本が好きな香港人も多い

コロナ前までは

毎年220万人ほどの香港人が日本を訪れていた

(香港の人口は750万人)

キャセイパシフィック航空

外資航空会社の中でも

日本人CAに人気がある航空会社だった

多いときには500人前後(最近は300人前後)の日本人CAがいた

 

中国本土の航空会社との激烈な競争

苦しい経営を強いられていた

そこにコロナでさらに旅客激減

 

昨年10月に社員8000人の大量解雇

その半分以上は客室乗務員

香港人CAも、日本、台湾、韓国など外国人CAも

会社都合解雇で辞めるか自主退職で辞めるか

選択を迫られた

 

解雇をまぬがれたCAたちも

給料はじめ勤務条件が悪化

家賃の高騰が続く香港

外国人CAにとって住居手当は命の綱

その支給も今年12月で中止

残った日本人CA(他の外国人CAも)

住居手当なしでは生活ができない

泣く泣く退職せざるを得なくなる

 

先日、キャセイパシフィック航空が

香港の居住権を持っていて

香港在住の日本人CAの採用を発表

 

え~、この場におよんで日本人採用?

 

家族と一緒に住んでいるとか

住居費がいらない日本人CAを探しているらしい

 

 

キャセイパシフィック航空は

経営悪化で

香港政府から1000億円以上の支援を受けている

今の香港政府は中国政府べったり

 

外国人パイロットも多い

中には、ビザの延長を認められず

退職を余儀なくされたパイロットも多いという

 

経営の悪化で人件費削減は必須

高い給料の外国人パイロットや外国人CAは削減

 

しかも

 

キャセイパシフィック航空支援にも

中国の影が見え隠れ

 

CAは、8月までにワクチン接種をしないと解雇

ワクチンを強制するような会社ではなかった

たぶん、香港政府の意向を汲んでのことだろう

 

パイロットもCAたちも

本土の中国人に入れ替え

そのうち経営陣も入れ替え

中国政府の言うことを聞く航空会社になってしまうかもしれない

欧米型から中国型の航空会社になってしまうかもしれない

 

写真はお借りしています

 

T・K    ♂

 

2年前のブログ

「マナーって、エチケットって?」