まぼろしの就航地になりそう | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

航空会社が事業拡大しているとき

CAになるのはラッキーなこと

 

どんどん新しい路線が増える

ということは就航地も増える

今までステイしたことがない

そのような都市にも飛べる

 

国内大手航空会社も

昨年から今年にかけて

訪日客やビジネス旅客の増加を見越して

路線を増やしていく予定だった

 

そのうちの1社は、昨年

ウィーン線やパース(オーストラリア)線を開設

 

そして今年は

イタリアのミラノ線

トルコのイスタンブール線

スウェーデンのストックホルム線

他にも、モスクワ線、インド線、ハノイ線など

新規就航を計画していた

 

CAなら誰でも行ってみたいミラノ

イスタンブールも女性たちに人気の街

 

モスクワだって、ストックホルムだって

ハノイだって行ってみたい

観光ではなかなか行かない場所だから

 

ウィーンはどんな所だろう

楽しみだな!

 

飛行機をそろえ、CAも大量に採用して

オリンピックもあるし

さあ、今年もやるぞ~!

 

CAたちも、新たな就航地に飛べるのを

楽しみにしていたはず

 

ところが新コロナ

新たな路線はすべて運休や就航延期

もしかしたら

いくつかの路線は就航できないままになるかも

 

 

 

私がいた会社でも

輸送量世界一になった80年代

就航地がどんどん増えた

 

おかげでいろいろな国や都市に

行かせてもらった

 

ブラジルのリオデジャネイロ

マイアミやサンファン(プエルトリコ)

フィジーやオークランド(ニュージーランド)

ケアンズ(豪州)やポートモレスビー(パブアニューギニア)

コペンハーゲン(デンマーク)などなど

 

乗務生活最後のころ

ミラノ線やチューリッヒ線が開設

やっと一度だけステイができた

 

これらの路線は

今はすべて撤退してしまっている

 

ミラノステイは忘れもしない

その日に、9.11ニューヨークテロが発生

せっかくのミラノだったが

ホテルでTVにかぶりついていた

 

80年代後半、会社が大きくなっていった

そのとたん、バブルがはじけてしまった

多くの路線が赤字になり撤退

 

また景気がよくなり

やっと始めたミラノ線もチューリッヒ線も

今度はリーマンショックで赤字路線に

そこであえなく撤退

 

 

バブル崩壊、ニューヨークテロ

SAAS・鳥インフルエンザ

リーマンショック

そして、今度の新コロナ

 

航空会社は

さらに事業拡大していると

いつも何かが起きる

 

CAたちは皆、新しい就航地を楽しみにしていたのに・・・

 

T・K  ♂

 

1年前のブログ

 

「機内アナウンスが聞き取れない・・・英語の発音」