機内アナウンスが聞き取れない・・・英語の発音 | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

TVを見ていると

タレントがなにかにつけて

「リアル」「リアル」と言っています

でも、この単語”REAL”を英語で発音するのは

けっこうむずかしい

 

 

英語だと

まず口をとんがらせて「RE」を発音し

それから、口をゆるめて「A」を言い

そのまま、舌を上の歯茎に近づけて「L」音を出す

 

ぜひ覚えておいてほしいのは

 

「R」の音を出すときは口をとんがらすこと

 

「GIRL」なら、「ガ」を発音したら

すぐに口をとんがらせてみてください

それだけで「R」の音が出てきます

最後に舌を歯茎に近づけて「L」を発音します

 

口の構造上

口をとんがらすと自然と舌は上にいき

「R」の音が出ます

 

「R」以外でも口をとんがらして

発音するものがあります

 

それは「W」と「ウ(U)」の音を出すときです

 

Where  When  Why  What  How  White

Pool  Noon  Rule  Soon

 

「W」があるので口をとんがらせて

「Where」と言ってみてください

「ウェアー」に近い音になりませんか

口をとんがらすので「ウ」に力が入ります

 

「Pool」では、「プ」と言ったら

すぐに口をとんがらせて「ウ」を出します

「プウール」という感じです

 

口をとんがらす音が出せるようになったら

次は「破裂音」と「摩擦音」を出せるようにします

 

破裂音(plosive)では

 

「Paper」(ペーパーではなくペイパーと発音)

「ペ」と発音するとき

閉じている唇から

「ペ」と言いながら

息を破裂したように出します

 

試しに「paper」を発音するとき

口元に付箋をあててみてください

付箋が揺れ動いたら

「P」の音がちゃんと出ています

付箋を揺り動かすぐらい破裂した音を吐き出します

 

Poolの「P」も破裂音です

「プ」を破裂させ、「ウ」で口をとんがらせます

 

下の単語のときも破裂音を出します

Pin  Post Pipe Bird Bad Boy

 

口の奥で破裂させるものもあります

Ten Time Dog Desk Kill Kind

 

摩擦音(Fricative)では

 

いわゆる「F」と「V」の音です

 

下唇を上歯にあてる

 

とは習っているけど

なかなか出せないのがこの音です

唇を噛むほうに意識がいってしまって

肝心の摩擦した音が出ていません

 

下唇に上歯をあてたままで

その間から思いっきり息をはき出す

息がはき出ていないとこの音は出ません

 

「ハヒフヘホ」を摩擦音で練習してみます

「ファ」「フィ」「フゥ」「フェ」「フォ」

「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」

 

 

アナウンサーたちの言葉が聞きやすいのは

口を縦に横に大きく動かし

一つ一つの音をしっかり出しているからです

 

CAたちも、PA資格を取るために

まずは口の動かし練習から始めます

そして一つ一つの音をしっかり出せるようにします

 

 

とんがり口と破裂音と摩擦音

日本語ではほとんど使わないので

私たちは慣れていません

 

 

私たちの英語発音にこの3つを足すと

スースーした英語発音から抜け出せて

英語国の人たちが聞き取りやすくなります

 

そして、聞き返されることも少なくなります

 

 

T・K ♂