台北日記の続きです。

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パワフルにあちこち飛び回る旅行も楽しいけれど、

次の予定など気にせず、

ゆったり流れる時間を心ゆくまで愉しむ…

そんな旅にも憧れます。


「お茶の国」といわれる台湾。

台湾茶藝館の先駆け」といわれる紫藤廬 (ズィートンルー)に

足を運んでみました。


東京さんぽ日和
東京さんぽ日和


大きな通りに面しているけれど、

ひっそりとした佇まい。


築80年以上、日本統治時代に建てられた

趣ある建物は、当時日本軍の寮として使われていたそう。

畳のお部屋もあるのだとか。


60年代には作家や画家の集まる文化サロンのような

役割を果たし、

70年代は、民主運動家の拠点となっていたそう。

茶藝館としてのスタートは1981年。

台湾茶藝館ブームの先駆け的存在です。

歴史あるこの建物は、1997年、台北市の第一号古跡

指定され、2007年、建物の老朽化のため、一時閉鎖。

改修工事を経て、2008年6月にリニューアルオープン

しました。

コンサートや画家の個展、文化交流会が行われるなど、

現在でも文化交流の場、サロンとして注目される存在なのだとか。

この日も、イラスト展が行われていました。



1階のメインルーム。

ここ以外の部屋は個室になっていて、

利用客の人数に合わせて使用しているそう。

畳のあるお部屋はこの奥に。


女性客が多そうなイメージでしたが。


1人で食事をし、読書をしながらお茶を飲む男性、

待ち合わせをしていたカップル、

子供連れの若いご夫婦、

年をとった両親にお茶を淹れる年配の男性…


思いのほか、男性、特に家族づれが多く。

そして、みんな、ゆったりとお茶と会話を愉しんでいて。

お茶や食事の合間に、緑ゆたかな庭を歩いて、

また席に戻ったり。

数時間はここにいそうな感じ。



東京さんぽ日和
東京さんぽ日和
東京さんぽ日和
東京さんぽ日和

東京さんぽ日和

ガラスの薬缶にはお湯が沸いていて。

このお湯でお茶を淹れます。



東京さんぽ日和


お手洗いの中にもお花がさりげなく。



東京さんぽ日和


二階へと続く階段。



さて。肝心のお茶。


日本語のメニューもあります。

今回は、2種類のお茶を飲んでみることにしました。


お茶の淹れ方は、基本的に次の3種類に分けられるそう。


1 宜興式小壺品茶(宜興焼きのセットで)

2 蓋杯品茶(茶漉し付きマグカップで)

3 天目小茶碗品茶(天目のミニ茶碗で)



「お茶の淹れ方がわからない…」

という場合も安心。

最初に、店員さんが淹れてみせてくださいます。



東京さんぽ日和



最初にいただいたのは、紫藤(しとう)」。

↑の画像で、店員さんが淹れてくださているお茶です。

1の宜興式小壺品茶(宜興焼きのセットで)の

淹れ方ですね。


店名の由来にもなったという「紫藤」は、

凍頂烏龍茶の一種。


メニューの説明によると。

「発酵が軽めの半球形烏龍茶の味わいは、

芳醇で厚みがあり、甘味や後味も長く続きます。」

「繊細で親しみやすい味わいから、『慈母の温かさ』や

『昔ながらの友人』に例えられます。」


甘くまろやかな口当たり。

上品な香りがふわっと口中に広がります。

香りも味も淹れる毎に変化して。

中国茶の世界をもっと知りたくなりました。



お茶うけには、南瓜の種をチョイス。


東京さんぽ日和


南瓜の種をローストしたもので、殻を取っていただきます。

かすかな塩味と種の甘味のバランスがよく、

お茶を飲みながら、ずっと食べていても飽きません。

量もかなり多く、休むことなく食べ続けても

なかなか減らず。



メインルームの大きな窓からは、

庭を見渡すことができます。

窓際の席が空いたのでそちらに移り、

2種類目のお茶は、緑を眺めながらいただきました。


東京さんぽ日和



緑あふれる静かな空間。

画像を撮り忘れてしまったのですが、

鯉が泳ぐ池もあります。


東京さんぽ日和
東京さんぽ日和



2種類目のお茶は、「太和(たいわ)」。


メニューによると…


「2006年春、雲南高山千年古樹茶。

海抜2000m以上の山に群生する老茶樹から、

早春の清明節前に摘み取った、

長く大きく柔らかい芽で作った茶で、

澄んだ春の息吹と自然の霊気をたっぷり

含んでいます。

碗で飲んでも急須で淹れても、

使用する茶葉の量は、通常の量の半分で

十分です。

 3-5杯飲めば、この茶の「気」がからだ中に広がり、

喉が潤い香りが残り、続く余韻を愉しみながら…

目を閉じて、思いを彼方なる仙人境に

馳せてみてください。」


碗に直接お湯を注いで淹れる方法で、

いただきました。

3の天目小茶碗品茶(天目のミニ茶碗で)の

淹れ方。


すっきりとしているのに、奥行きを感じる味。

からだの中まで洗われたような清涼感が。


香り高いお茶と、ゆるやかに流れる時間に、

慌ただしい旅の疲れを忘れて、

なごむことができました。



東京さんぽ日和
東京さんぽ日和
東京さんぽ日和


「紫藤」「太和」ともに一人分280NT$。

(日本円で約823円

「南瓜の種」は60NT$。(約176円

昼と夜は食事もできます。



店の入り口には茶葉や茶器を扱うショップも。


東京さんぽ日和


紫藤廬のHPはこちら → 

 ※中国語ですが、茶うけなど一部に日本語も。


おまけ

お茶の国台湾では、コンビニで売っている
ペットボトル入りのお茶も、なかなか◎

 台北プチ情報NO.1 香りが◎! ペットボトルの烏龍茶




※↑の情報・価格は2010年5月現在のものです。

※1NT$=2.94円で、日本円に換算しています(2010年5月)



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