2015年12月11日にアップした記事を加筆修正しました。
関西マンホールサミット2015で「「マンホールは路上の文化遺産」 と題して白浜氏が発表された内容(動画は→コチラ)とかぶりますが、全国の電力会社の蓋を並べてみたいと思います。もちらん、各社いろんな蓋があるのですが、ここでは代表的なものを載せてみたいと思います。
戦前は何百社とあったという電力会社ですが、大正期には主には大手5社に収れんしたということです。いずれの会社も現在はありませんが当時の5社のうち4社についてマンホールのふたの残存が確認できています。
東京電燈(皇居付近)
唯一確認が出来ていないのが中部、近畿、九州などで営業していた東邦電力の蓋です。
以前の記事に書いたように林丈二氏が、展示品を撮影されていますが、路上に残っていないものでしょうか。
その戴き物の写真です。幻の東邦電力マンホール蓋。
と願っていたせいか、こんなものに出会えました。
蓋ではありませんが蟹江町にて。
さて、以上の5社以外で現存しない電力会社の蓋を少々。
新潟水力電氣もしくは同社が新潟電氣と合併してできた新潟電力の蓋。新潟ハイカラ文庫の記事 中段に載っている新潟水力電氣の事業報告書にこの紋章と同じ社章が載っています。 (新潟市)
京都電燈(京都市)
おそらく日本で最初に水力発電所を持った京都市電氣局(?)
東京市電氣局 上の京都の正方形の蓋同様にNOがついています(番号は空欄ですが)。同じ市の電氣局として何か共通した意味があるのでしょうか?
三重県発祥の合同電気(亀山市関町)最初、日本電力と見間違えましたが、鉄蓋の殿堂でおなじみのお散歩Photo Albumさんのコレクションで「合同電気」のものと分かりました。
章標(プレート)なら関東配電とかのものもあるようだし、せっかくなので都内を回って探してみようと思います。また、関西配電は小型の蓋が現存しているようなのでこちらもぜひ見たいです。
旧ロゴらしき別バージョンもあるそう(彼方へさんのまとめ)ですがまだ見たことはありません。
東北電力。(新潟市)
社章はTDのようなので、別の蓋で向きを変えて撮ってみたのですが、実際はもう少し斜めに撮らなければならなかったようです。(仙台市)
東京電力の旧ロゴ、新ロボ。(いずれも東京都)
2016年に送配電事業用に分離された東京電力パワーグリッド社の蓋
中部電力の旧ロゴ、新ロゴ(いずれも名古屋市)
関西電力(京都市)
中国電力の旧ロゴと新ロゴ(広島市、岡山市)
この「オシアゲ」と書いてある蓋は電力以外にも利用されている。(過去記事)
新ロゴの別バージョン? (周南市)
九州電力の旧ロゴ、新ロゴ(いずれも熊本市)
沖縄電力は残念ながら未採取です。
というわけで、現役の沖縄電力を見つければとりあえずの総覧完成といえるでしょうか? そして、東邦電力の蓋を見つけられれば幸運です。もちろん他の電力会社も。
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