今更の話ではありますが、大河ドラマ『光る君へ』はNHKの看板番組ということもあり、公式サイトの情報が充実しています

登場人物と相関図、毎回の2分間ダイジェスト、過去のエピソードを振り返ることもできます

最近では、平安絵巻と称して、『光る君へ』の世界を振り返り、紐解いていく4分間動画が公表されています

其の壱となっていますので、其の弐、参と続いていくものと思われます

こういう連続ドラマは途中から視聴し始めるには、なかなかついていくのが大変で挫折しがちです

しかし、時間のある方はこういうサイトの内容を元に視聴していけば、まだまだ間に合うタイミングではないかなとも思います

私のこのつたないブログの内容も参考にして、楽しんでもらえればと思いますので、是非、活用して下さい

vol.2049「母と子のすれ違い~光る君へ30」


8月10日の週の大河ドラマは、休止となっていましたので、今回、何を書こうかな~と考えていたのですが、つい最近、下記の書籍を購入したので、この内容を参考に書いてみようかなと考えています

 

井沢元彦さんと言えば『逆説の日本史』シリーズがあまりにも有名ですよね


実にシリーズ580万部を突破しているそうです

シリーズにはコミック版も出ていますので、ちょっと歴史は苦手なんだけどな〜という方にもオススメです


「全く同じことは起こらないにしても、似たようなことは繰り返される」


歴史を学ぶことは、未来を予測し、ボーッとしている通り過ぎていってしまうチャンスを掴み取るために、必須の学問だと私は考えています


是非、手に取って読んでみて下さい


 

 

話を『真・日本の歴史』に戻します
「『源氏物語』は怨霊鎮魂の産物であり、その怨霊信仰のおかげで日本人の識字率が高まった!」

衝撃の言葉が並ぶ『源氏物語』にまつわる話は、非常に興味深い内容になっています

確かによくよく考えれば『源氏物語』の背景っておかしいのですよね

作者である紫式部は、藤原為時の娘です
この頃、栄華を極めたのは藤原道長、頼通親子です

そう政治の中心は藤原氏なのです

しかし、『源氏物語』の主人公は光源氏です
その他、登場する多くの人物は何かしら源氏の血をひく者たちです

現実世界では、源氏の最後の希望であった源高明は、969年の安和の変にて失脚し、以降、源氏の力は藤原氏に抑えられることとなります

『光る君へ』にも登場していますが、一応、その源高明の子である源俊賢や明子は、道長の近くにいるのですが、成りを潜めているといっても過言ではないでしょう

そういうことで『源氏物語』は、現実世界では源氏に勝った藤原氏が、物語の世界の中で源氏を勝たせてあげることで、敗れた源氏の怨霊を鎮魂することを目的に書かれたものだったと井沢氏は結論付けている訳です

面白い考え方ですよね
そう考えると清少納言の『枕草子』も道長に負けた藤原定子、伊周らを鎮魂する目的だったと捉えてもあながちおかしくないかもしれませんね

ただ、思うのが、そのような源氏優勢の物語が何故、宮中で流行ることとなったのかということですよね

藤原氏からしてみれば、面白くない話のはずですからね
これを道長が意図的に紫式部に依頼したというのであれば、とんでもない策略家ですよね

実際に大河ドラマの中では、どのようなことが契機でまひろ=紫式部が『源氏物語』の作成に至るのか、この点は非常に気になるところです

皮肉なことに、この藤原氏の栄華も長くは続きません

一時、平氏に政権を奪われる訳ですが、最終的に、藤原氏の血と交わった清和源氏である源頼朝が源氏の時代を作り上げることになるのですからね


日本の歴史って、本当、紐解いていくと、興味深いことが次から次に出てきます

私たちが学校で習ったことって、どれくらいが真実に近いのでしょうね

 

 

 

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!