最近は現場でラフタークレーンと共同作業も増えました、主に鉄骨建方ですがラフターとタワーでは性質が違うので注意が必要です。


①能力の違い

タワークレーンが3t未満であれば近い距離での作業はラフタークレーンの方が構造上パワー・スピード・安定感共に勝ります。

②構造の違い

互いにジブ(ブーム)を起こした時の話で言えば


タワーはジブ長さは一定(常に長い)な為、起こせば起こす程ジブ先端は高い位置になりワイヤー長は長くなります。


その為旋回時、吊り荷はかなり遅れて動くので荷振れが起こり易くワイヤーの撓みもあり複雑な振れも出やすいです。


ラフターは極端に起こして近い距離で作業する場合、ブームを縮める事が出来る為ワイヤー長を短く出来ます。

これにより安定感が増し高速旋回しても振れ難い強い状態産まれます。


③本体の位置関係

タワーは建物(建設予定高さ)より高い位置にあり、定置式なら建物の上に設置。

ワイヤー長は長い、風の影響大、マストのしなり有。


ラフターは基本、地上に設置。

ワイヤー長は短い、地上作業なら風の影響弱い、マストは無いのでブームを伸ばさなければしなり難い。


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