堤根のほっとステーション 味処えんまん堤 で食事をした後はヤッパリこちらに移動。
自分にとってのアミューズメント・スポットでございます。
石田堤(いしだづつみ)
埼玉県指定記念物に認定された史跡で、映画「のぼうの城」でも…以下省略
あの映画ではもの凄く立派な堤でしたが、実際は場所によって自然堤防を利用したり盛り土で補強しただけの箇所もあったようです。
工期の短縮や軍資金の節約のためにも当然のことですな。
ということで、ワクワクテカテカ期待して訪れた観光客の皆さま… お許しくださいませ
ま、とりあえず解説板を見ていって下さいな。あと裏側にある年表もお忘れなく。
では駐車場にクルマを停めた後は堤沿いに歩きます。
ゆるりとした下り坂になっております。
徒歩30秒ほどで視界が開けました。
行田市と鴻巣市の境界になっている忍川に到着です。
そう。そしてこの橋こそが
先日土木学会により平成26年度選奨土木遺産 (せんしょうどぼくいさん)に認定された…
堀切橋(ほりきりばし)でございます。
石田堤がこの地で崩壊したとの言い伝えによりこのような名前がついております。
もちろん天正年間の建設ではなく、1933(昭和8)年竣工の新しい橋です。
新しいとはいえ80年も前の橋なので傷みも目立っています。
生活道路として車の往来も多いためか、下部を鋼材で補強して安全性は確保しているようです。
その魅力は何と言っても昭和初期のレトロモダンなデザイン。
親柱にも装飾が施されています。神社やお寺でよく見かける擬宝珠ですね?
欄干にも遊び心を発見。
アーチ型の中に突然三角が挟まれています。その周囲の装飾にもご注目。
そんな中、平成の構造物とのコラボレーションも。
以前は白いガードレール でしたが2012年 に目立たない色のガードパイプに変更されました。
機能性と同時に景観にも配慮した見事な対応ですな (・ω・)bグッ!!
また、最近になって一部の欄干が新しく作り直されたようです。
オリジナルにこだわる堀切橋マニア(いるの!?)にとっては(/ω\)アチャーだと思いますけど。
でもその時々の時代の職人さんたちが補修しながら次に遺していくって… ええやん。
今回の再生も昭和初期の先輩たちの技術を再現する、という過程でイロイロ考える事もあったりなかったり。
とにかく「マンドクセ~な~」とか言いながら(想像)も忠実に再現している仕事ぶりは流石でございます。
そんなこんなの堀切橋ですが… よく分からないのがこの川の名称。
コバトンは忍川(おしかわ)って言ってますけど、親柱には新忍川って掘られていますよ。
どゆこと?(´・ω・`)
さきたま古墳公園 の北側を流れる旧忍川に対しての新忍川だったのかな?
でもわざわざ「新」ってつけるのマンドクサくね?ってことで忍川に戻されたとか。いや分かんないけど。
とりあえず橋から行田市方向を望んだ光景がこちら。
右手に見えている石田堤はそのままコチラに伸びていたので橋より北側が堤の内側(忍城側)になります。
実際に水で満たされたとするとココから忍城までの地域は全て水没していたはずですね。
カインズモールやものつくり大学も水の中ですよ
このまま川をさかのぼると皆さんご存知船着場・長野口御門跡 (カラオケ本舗まねきねこ)に辿り着きます。
あっ、そうだ (´・ω・`)ピコーン!!
この上流にもオシャレな橋があったぞ。ちょっと見に行ってみよう。
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というわけでいったん元の駐車場まで戻ってきました。
ここから道なりに北上、えんまん堤の看板 を過ぎてしばらく進みます。
ひとつめの信号機のある十字路を左折(西方向へ)すると…
すぐに目的の橋に到着~♪
その名も青柳橋(あおやぎばし)
読みは「あおやぎ」で正しいと思いますが、もしかすると「せいりゅう」かも。
場所は地図を見たところ真ん中のあたり
にあります。堤根と樋上の境でしょうか。
親柱に付いた猫の手みたいな装飾も欠けたり、外れて無くなっていたり…。
どうも堀切橋に比べるとあまり大事にされていないように感じますね (-ω-`) カワイソス
この道路は国道17号から熊谷バイパスの渡柳に抜ける道なので交通量も多めです。
堀切橋よりも酷使されている印象です。
欄干は堀切橋の三角&アーチと違って丸穴のデザイン。
作られた年代は同じく昭和初期ころでしょうか。レトロモダンな意匠がオシャレです。
堀切橋が繊細で女性的な作りだとすると青柳橋はどっしりした男性っぽい印象です。
そんな中にも細かな装飾もあったりなかったり。
中央部分は実用性重視?でシンプルな作りになっております。
橋脚は堀切橋と似ているような気が。もしかすると同時期に作られた兄弟橋なのかも知れません。
ここは交通量も多い上、直線が続いていてスピードを出している車も見かけます。
もし見学する際はくれぐれも事故の無いよう、お気をつけくださいませ
おっ!
さらに上流にも楽しそうなアーチ橋が見えますよ(中央付近)。
そうだ。思い出したヘ(゚∀゚ヘ) !!
しばさきいずみのかみ
以前、忍城おもてなし甲冑隊のブログで柴崎和泉守どのの和泉散歩 と称した探検記事で見たことあるぞ!
しかし、忍城からここまで歩いてくるとは… さすが昔の人(でもないけど)。
ふむ。健脚の方は忍城から歩いて来るのも良いかも知れませんね(往復2時間以上!?)。
とにかく青柳橋、堀切橋に関してはググ ってみると詳しいページがヒットしたりしなかったり。
また、今回割愛した石田堤史跡公園に関してはこちら をご覧ください(ネタバレ注意)。
ちなみに先日も終端(鴻巣市側の住宅街)まで歩きましたが特に変化はありませんでした。
WEB上で楽しんだあとは現地を訪ねるとさらに興味がわいてくることでしょう。
というわけで皆さん、これからも素敵な石田堤ライフを(・ω・)/
【 石田堤・堀切橋の記事 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ まとめ記事 】