さてさて。【その1】 からの続きです。
ぎょうだ蔵めぐりまちあるき2014
のスタンプラリーに参加中です。
あと10ヶ所の蔵をまわってスタンプを押さなければいけないのでスピードアップしていきます。
食べる気満々で行ったお蕎麦屋さんがまだ開いていない という事態に陥り、お腹はペコペコ。
こうなったら開店時刻になるまで出来るだけ廻っておこうと思います (;・`ω・´)
小川源右衛門蔵 を出た後はそのまま南下。
左手に見えてくる行田八幡神社 の手前をサクッと左折します。すると正面にあるのがこちら。
普段は制服の製造工場として稼動しているので入ることは出来ませんが、まちあるきの日に限って入場できます。
(昨日・土曜日は外観見学のみだったかも知れませんが)
明治40年に足袋製造を始め、現在は(株)イサミコーポレーション として学校の制服、ユニフォーム、足袋などの企画・製造・販売を行っています。
スタンプポイントに置かれている昔の写真と比べても現在の姿がほとんど変わっていないことに驚きです。
スクール工場という名称にはなっていますが、各種ユニフォームの製造をしています。
今日は日曜日という事で工場はお休みらしく静まり返っていました。
入り口にいた社員の方にご挨拶をして入場~♪
古い木造建築の事務所棟(?)がいい味を出してます。
その向かい側にはグリーンのモダンな工場建屋があります。今どきこのガラス戸は貴重ですな。
右手の赤い屋根の建物はノコギリ屋根になっていてこの奥までずっと続いています。
工場の中にはずらりと作業台が並んでいてお針子さんがカタカタとミシンを踏んでいるそうです。
いやモチロン現在は電動ですけど
事務所(?)の前には涼しげな日陰があっていい風が吹いていました。
お昼休みは多くのお針子さんでにぎわっているのかな。そういう日常を想像するのも楽しいです。
そのお隣には有名な(?)場置プンポンリソガも健在。
元々は発電機や暖房用燃料の保管庫だったのかな? 現在は使用されておらずただの物置になっていました。
パネルに大正6年建設の工場、大正7年の旧事務所、昭和13年建設のコンクリート製足袋蔵…
とあるように、様々な時代の建物が混在していています。
さすがに長い歴史のある会社ですね。そういったところも見どころのひとつです (・`ω´・)9
ではそろそろスタンプラリーに復帰します。
…といいつつ、ここまで来てあそこを見学せずに帰ることが出来ようか。いや出来ない。
というわけで門を出てすぐ左にスルッと曲がります。
細い道沿いにスクール工場の壁が続きます(右手には行田八幡神社)。
工場の敷地内には様々な年代の蔵や建物が並んでいます。
こちらの土蔵は2011年の地震被害
を受け、パネルで外壁を覆って修復しています。
その蔵のちょうど反対側に先ほどの工場建屋 が並んでいるのを確認できます。
工場の門を出てすぐ右手に曲がってもクルリと工場の敷地外を一周する事が出来ますよ。
見事なノコギリ屋根(三角屋根)の工場ですね。
傾斜した屋根は南側を向いていて、北側の側面には明かり取りの窓が並んでいます。
(北側の道路沿いから確認できます)
工場を離れて細い道をテクテクと南に向かって歩きます。
すると毎回お約束の田代医院
に到着。古い建物ですが小児科・内科として現役です。
毎回思いますが、よく手入れされた庭木が建物とマッチして良い雰囲気ですね。
その田代医院の目の前にあるのが(株)イサミコーポレーション
…ですが、ただの空き地が広がっていて営業車の駐車場になっています。
ワタクシの記憶では2010年頃には既にこのような姿だったと思います。
しっかりした看板と壁があることから、以前は社屋か工場があったのではないかと想像しています。
子供の頃から田代医院を利用していた方ならその昔何があったかご存知のはず。
情報プリーズでございます <(_’_)>
現在はそのすぐ隣にある工場が稼働中。こちらもメチャメチャ現役の足袋製造工場です。
昨年の記事 にも書きましたが、空から日本を見てみよう (テレビ東京)の関東ローカル線スペシャル では行田市上空をくもじい&くもみ がやって来ました。
その際、工場内部も地上班が来てホントに製造している姿(失礼!w)を取材してましたよ。
八幡神社裏の工場はユニフォーム専用で、こちらは足袋専用の製造工場なのかな?
軒先には出荷前の製品(足袋?)が積まれていたり、いなかったり。
で、その反対側にまわるとお馴染みの解説パネルが設置されています。
現存する行田市最大のノコギリ屋根の木造洋風足袋工場だそうです。
場所がスクール工場と離れているのはあちらが手狭になったため、広い土地に大規模な工場を建設したとも考えられますね。
ん!?とすると、先ほどの駐車場も同じようなノコギリ屋根工場が並んでいた可能性もありますな。
勝手な妄想ではすでに広大な工場群が一帯に広がっております ( ´艸`)ムフフ
昭和初期の頃の建築らしいのですが、先ほどのスクール工場との違いは素人目にも分かるほど。
同じ木造建築でも、より洗練された造りになっている感じですね
そのイサミ足袋工場の南側。
「豊年足袋」の商標で知られた(株)豊年足袋本舗が昭和29年に建設した足袋蔵です。
現在は小沼歯科の敷地内にあるため外観見学のみとなっています。
基礎に10尺(3メートル)の松杭を打ち込み、その上に乗せた礎石の周りをさらにコンクリートで固めるなど、かなりしっかりした造りのようです。
そういえば東京駅丸の内駅舎の復元 でも地下から大量の松杭が出てきて話題になりましたね。
たしかに足袋蔵とはいえ石蔵だと建物自体の重さも相当なものになりそうですし。
あ、そうだ。
大谷石の蔵といえば今は無きJAほくさい谷郷支店(やごうしてん)蔵
はすごい迫力だったなぁ… (´-ω-)遠い目
石蔵としては先ほどの小川源右衛門蔵 や、大好きな孝子蔵 もそうですね。
イサミ足袋工場のすぐ東側に建つ石蔵です。
2005年、2006年の蔵めぐりまちあるきでは内部でコンサートが開催されたり、昔の遊び体験などで盛り上がったようです。
現在は木や草がモッサ~となっていて使われている形跡がありません。
広場の前だし、フラットで大きな蔵なので防災備蓄倉庫として使えそうですけど、どうなんでしょうか。
というか、現在その用途で使用中なのかも知れませんが、微妙に放置中の雰囲気です。
立派な蔵なのに詳細不明で気になりますね (-ω-`)
あっ!ヤバい! もうすぐ11時半だ!急がないとお店が混んじゃう
と思って早足で移動。
再び戻ってまいりました、こちら奥貫蔵(おくぬきぐら) こと…
蕎麦 創作料理 純米酒 あんど
でございます。
奥貫蔵の外観を大きく変えることなくリノベーションして4/30にオープン したばかりのお店です。
昨日、今日の2日間は蔵めぐり限定のワンコインメニューで営業中!
11時30分の開店時刻になったのでさっそく入店~ ヽ(´▽`)/
まずはかけつけ一杯 ( ´艸`)♪
新潟ビール NON ALCOHOL(500円)で乾杯!
ええ。クルマで来ているのでもちろんノンアルコールのビアテイスト飲料です。
いやしかし、これメチャ美味しいではないか!
今までノンアルコールビールとか、ビアテイストとかうたっている製品はどれもこれもイマイチ。
ビールどころか「酸っぱい炭酸トマトジュース」にしか思えなかったのですが、これはまるで違います
「ビールの代用」ではなくて完全な別ジャンルのドリンクで、さらに上を行く美味しさですね。
炎天下を歩き回ってのどが渇いていたという事を差し引いてもこれは神がかり的ウマさです
ビールの苦味がダメな方や女性には激しくおススメな一杯です。
いやこれ、ホント美味しいな。ビールを飲める環境の方もぜひ一杯飲んで頂きたいお味です!
しばらくして運ばれてきましたこちら、せいろ蕎麦(限定・500円)
2日間限定のワンコインメニューという事で量が少々少なめでしたが美味しかったです
いつも に比べると細切りなのは茹で上がりを早くして蔵めぐりの客を待たせないようにという配慮かな?
少なめにされた量も蔵めぐりイベントには丁度良かった気がしました。ごちそうさまでした (-人-)
次回、普通の日曜日に訪れてレギュラーメニュー
をガッツリ頂きたいと思います
このお店(奥貫蔵)の魅力は料理が美味しいというだけでなく、雰囲気もオシャレなところ。
ワタクシの一番好きなアングルがこちら、天井まで吹き抜けになった開放的な空間。
縦横に走る太い梁(はり)は建築当時のもの。そこに新しい梁が組み合わされ、新旧合体の美を感じます。
そして薄暗い店内には天窓(何とガラス製の瓦入り!)から入る柔らかい灯りが降り注ぎます。
足袋蔵という窓の少ない建物でありながら、敢えて大量の蛍光灯を設置しない粋
そのぶん照明は弱く現代のレストランのような明るさはありませんが大人の雰囲気があります。
営業はランチ(11:30~14:00)とディナー(17:30~21:30)の2部制で月曜定休。
ぜひ夜にも訪れて純米酒と創作料理で至福の時間を過ごしたいところですな (・`ω´・)9
蔵めぐり前の段階では当日2日間は昼の営業はせず、内部公開をして頂けるとの事だったのですが、急遽(?)営業ということで店内もお客さんでいっぱいに。
新しく生まれ変わった奥貫蔵をじっくり観察出来ると楽しみにしていたのですが…撮影は諦めました。
まあ、2日間も昼の営業を止めるというのはお店側の都合もいろいろありそうですし、仕方の無いところでしょう。
せっかくなので以前撮影した画像をご紹介しておきます。
2階から1階の小上がり席を見下ろした光景がこちら。真下には厨房とカウンター席 があります。
建物の半分は吹き抜けになっているので2階席 (現在休止中)は少し狭めです。
まるで隠れ家 のような心地良い狭さですね。こういう雰囲気、大好物ですよ ( ´艸`)♪
でもスタッフの目が常時届かないという事からサービス上の問題もありそうです。
今後本当に客席として使用するかどうかは微妙なところでしょうか。
というわけで初めて美味しいノンアルコールビールを飲めたし、美味しい蕎麦も食べて満足満足。
団体客も到着してお店も忙しくなってきたのでそろそろスタンプラリーに復帰しようと思います。
あっ!もうバスの出発時間だ!
というわけで【その3】に続くわけですが…どう考えてもあと1回で終わる気がしないぞ (´∇`)
【P.S.】
今回の記事の中で公式なスタンプラリーポイントはイサミ・スクール工場 だけです。
その他の蔵や建物はワタクシの暴走(笑)なのでスタンプラリーのコースには入っていません。
ちなみに奥貫蔵(蕎麦あんど)のスタンプはこちらの回
でGET済みなので省略しております
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