はい。あっさりとタイトルを変えてみました (笑
【その3】 からの続きです。
ただいま行田市のNPO法人 ぎょうだ足袋蔵ネットワークが主宰する
ぎょうだ蔵めぐりまちあるき2014
に参加しております。
ボンネットバスを見送った後はまちづくりミュージアム前の道をそのまま西へ。
横断歩道を渡ってずんずん進みます。
途中カクカクッと曲がって歩くと左手に見えてくるのがこちらの建物。
入り口の重厚なスクラッチタイルと出窓が可愛らしいですが、そちらの蔵がこちら…
丁字路の突き当たりにある2階建て(内部は3階)の足袋蔵です。
行田市内にある蔵の多くは北側に窓が無いのが特徴ですが、こちらには珍しく窓があります。
そもそも北側、西側の面に窓を設けないというのは赤城おろし (からっ風)対策だとか。
そう、この一帯は冬場にもの凄い風が吹き荒れて、巻き上げられた砂で空がまっ黄色になるほどなんですよ。
時田さんの蔵はこの北側にもある(後述)ことや、丁字路の突き当たりにあることから、窓というよりは荷物の搬入・搬出口なのではないか?と勝手に推測しております。
扉を開いた状態を見た事ないので断定は出来ませんけどね (・ω・`)
その立派な時田蔵の前を北に折れてそのまま少し歩くと左手にあるのがこちら。
足袋・被服商の牧禎商店が1940(昭和15)年に建設した事務所兼住宅です。
左手奥に元・被服工場の建物があります。
牧禎商店は戦後も被服製造を続けたのち昭和50年前半まで続いたそうです。
創業者の牧野貞蔵氏の亡きあとは空き家となっていましたが、現在はNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク が管理運営しています。
この2日間は工場建屋の中で手作り品の販売や昔の遊びコーナーが設けられていました。
いつもより出店者が少なく感じたのですが、昨日はもっと多かったのかな?
あと、お客さんが少ないのは時間帯の関係かも知れません。
スタンプラリー参加者の多くはスタート後すぐにこちらを目指す方が多いので昼過ぎには落ち着くのかも。
あ。内部が昨年のようす と全く変わってしまったので驚かれた方も多かったのでは?
じつは今年の初めに大規模な改修工事をおこなって明るく・きれいに蘇っております (・ω・)/
階段下の部屋では第1回 行田市CMコンテスト の入選作品の上映が行なわれていましたよ。
なかなか面白いので興味のある方はぎょうだ動画チャンネル
でご覧ください。
う~ん。しかし今年は食べ物系の出店がまるで無いですねぇ。
蔵めぐりの途中に軽くクッキーやパンをかじったりコーヒーでひと息ついたりしたいところですが。
もしかすると今日は熊谷でおにっこまつり が開催中なので皆さんそちらに出店したのかも。
ワタクシも行きたかったのですが、ヤッパリ行田の蔵めぐりは外せませんでしたよ!(;・`ω・´)
そして牧禎舎といえば藍染め体験工房。
ハンカチなどを自分で染めることが出来る、本藍染めの体験教室も開かれているんですよ。
参加するにあたって特に用意するものはなく、エプロンなども貸してくれます。
ワタクシも以前体験してみましたが、こ~んな感じ でお手軽・キレイに仕上がります。
正味1時間ほどで完成するのでぜひ一度体験してみてください。
藍染め体験は毎週、火・木・土・日に開催されています。
開館時間や体験料金など詳しいことはオフィシャルサイト にてご確認くださいね!(・ω・)/
また、体験教室のほか、スタッフ手作りの藍染め製品も販売しています。
完成まで長時間かかるような手の込んだものや大きな製品も並んでいましたよ。
夏場に汗拭きとして使用できるストールを探していたのでピッタリのものを発見
さっそく購入してみました
本当はもっとゆっくり見てまわりたかったのですが時間が無いので再出発!
牧禎舎を出てすぐの絶品フライのお店、深町フライ店
がありますが、今日は寄らず…
足袋蔵の蕎麦屋 忠次郎蔵(ちゅうじろうぐら)
に到着♪
もともと足袋原料問屋「小川忠次郎商店」の店舗兼住宅として1929(昭和4)年に完成した店蔵です。
現在は国登録有形文化財の古い蔵をそのまま生かした蕎麦屋としてNPO法人が運営しています。
今回は時間が無くて入店しませんでしたが、趣のある座敷 とその奥につながる母屋 は見事です。
ふだんから蕎麦屋として営業(11:00~14:00 月曜定休)しているのでフツーにご利用できますよ。
詳しくはオフィシャルHP
をご覧ください
忠次郎蔵は建物内部にあまり手を加えておらず蕎麦あんど とは違った魅力があります。
ぜひ両店を訪れて、その味や雰囲気の違いをお楽しみください ( ´艸`)
蕎麦を食べたらコチラの蔵も見学して欲しいところ。
店を出てすぐ斜め前にある2階建ての土蔵(あとから覆った鉄板が錆だらけ)です。
先ほどの時田蔵と同じ「時田啓左衛門商店」が1929(昭和4)年に建設した足袋蔵です。
なんと時田氏は忍町信用組合(現・新町自治会館)
の創立者だそうですよ。
そして、その前の通りが蓮華寺通り(れんげじどおり) です。
先ほどの時田蔵から蓮華寺の山門まで直線でつながっています。まさに門前町通りですね。
今でこそ静かですが、ここから国道125号につながる道路 も昭和の時代には多くの商店でにぎわったそうですよ。
ではさっそくソチラに移動…
牧野本店(まきのほんてん)
店蔵から奥につながる洋風建築の足袋工場が見事です。
現在、正面の店蔵部分は非公開ですが、工場建屋は足袋の博物館として公開されています。
そして裏手にまわったところに入り口があります。それがこちら…
NPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク が博物館として運営しています。
建物の歴史や一般公開までの経緯はオフィシャルサイト
に詳しく書かれています。
足袋産業の歴史を知る上でも貴重な建物で、まさに博物館としてはうってつけですね。
しかも内部には足袋作り専用のミシンや機械が置かれていて、実際に生地の裁断から完成までおこなう事ができます (・ω・`)スゴイ
1階部分では職人さんが実際に足袋を作っている姿を見学出来るうえ「My足袋」を作ることもできる(要予約)そうです。
そして昭和初期に建て増ししたという2階部分にも上がることが出来ます。
こちらは足袋の歴史を学べる展示です。
壁には足袋産業で栄えていた頃の行田の写真や貴重な資料が貼られています。
う~む。
じっくり見ていたらここだけで1日過ごしてしまいそうな見ごたえがありますね
着物には全く縁の無いワタクシですが、行田の隆盛にはかなり興味がありますよ。
行田を訪れるようになった頃には既にさびれt…いや、静かになっていたので、多くの人でにぎわう町並みも見たかったです。
入り口付近には製品の展示・販売もおこなわれていました。
ピンク色などカラー足袋に混じってキティちゃん のポップな足袋までありました。
確かに、こういうタイプのサンダルを履くには最適かもしれませんな。
もちろん着物に合わせてもいいんでしょうけど、メチャ浮くこと山のごとし?
着物以外にも合わせられる足袋やアレンジものがいろいろ考案されているようです。
そもそも着物自体の需要が減っている現在は厳しい業界ですよね (-ω-`)
自宅の近所に反物を染める会社があるんですけど、そこの社長さんもボヤいてました。
おぉ!芸能人のサインに混じって懐かしい埴輪が。
忍城おもてなし甲冑隊
の大将が作った成田くん(詳しい経緯はこちら
)ですな。
「寄贈」じゃなくて抽選会で「当選」したっていうのが何かの縁を感じますねぇ。
貴重な行田遺産が流出(笑)するのを防いだスタッフの方、グッジョブです (・ω・)b
さて。スタンプもいつの間にやら14個集まったので残るはあと2個。
歩いて2、3分の場所なのでサクッと行ってコンプリートしますよ。では出発~ヽ(´ー`)ノ
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