26年前、新疋田にて681系「プロト」編成9連。 | 遠森一郎の「ゆるっと写真雑記」

遠森一郎の「ゆるっと写真雑記」

写真一枚から、ゆるっと文章でも書いてみます。

1998年4月12日、北陸本線新疋田駅にて。

「サンダーバード」として活躍していた、681系1000番台編成9連。

 

北陸新幹線の金沢~敦賀間延伸開業が16日に迫り、北陸方面の鉄道が大きな変化を迎えようとしている。

延伸開業区間と並行する北陸本線の金沢~敦賀間は、大聖寺を境に、石川県側はIRいしかわ鉄道、福井県側はハピラインふくいという第三セクター会社にそれぞれ移管される。大阪から金沢までを結んできた「サンダーバード」、あるいは名古屋~金沢間を走ってきた「しらさぎ」といった特急も敦賀止まりとなる。

 

今回持ってきたのは、681・683系「サンダーバード」の元祖ともいうべき、681系の量産先行車1000番台9連、いわゆる「プロト」編成のカット。681系で9連貫通の状態で製造されたのは、この「プロト」編成が唯一である。

この撮影をしたときは、他にも485・489系で走っていた「雷鳥」「スーパー雷鳥」「しらさぎ」「加越」といった特急電車、あるいはEF81が牽引する寝台特急「日本海」「トワイライトエクスプレス」、さらには貨物列車と、様々な列車を撮影していた。当時は敦賀までの直流化の前で、この新疋田駅も交流電化区間。交流電化区間でありながら、近江塩津から直流区間の湖西線に入るため、電機も両パンを上げて走っていた。

 

 

1992年に登場した681系「プロト」編成、当初は「ニュー雷鳥」という呼び名がつけられていた。1995年から投入された量産車は、6両基本+3両付属という編成形態になったため、「プロト」編成も方転してグリーン車・クロ681の向きを大阪方に揃え、客室設備を量産車にあわせる改造が行われているが、その際に、神戸の鷹取工場(現在は閉鎖)で改造途中だった3両が阪神大震災に巻き込まれ、工程に影響が出たことが知られている。

さらにその後、「プロト」編成についても6両基本+3両付属に分けるための改造(中間サハ2両の貫通先頭車化)が2001年に施行されている。なので、9連貫通編成の姿は、製造当初から9年程度という限られた期間のものとなった。

 

6連基本W01編成と、3連付属V01編成に分かれた「プロト」編成だが、2015年にV01編成が廃車、2019年にはW01編成のほうも廃車に。W01編成のうち、クロ681-1001のみしばらく車籍を残して吹田で保管されていたが、最終的には解体されている。

 

国鉄型の485系が消えたあと、北陸特急の主役となってきた681・683系も、今度のダイヤ改正以後にはまた大きく陣容を変えることになるんだろう。

 

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