「別にTOEIC推しではないけれど、TOEICで○○○点あってもビジネスでは通用しない、というのを聞いても、焦らず勉強するのがよいです。世の中順番があるので。ビジネスで通用させるための土俵に上がるために、基礎的な勉強をしているので、すぐに通用はしないです(が今後の勉強で通用します)。」というポストを X にしました。なんでもそうですよね。
小学2年生がソフトボール投げで、ちょっと投げられたら、まずは喜んだらいいですよね。それを「そんなことで、プロ野球で通用すると思うなよ!!」とか言っても、星飛雄馬(古い)の父親か、ということになります。小学2年生だったら、そういう段階なので、いきなりプロがやっている練習なんてできません。同じように、TOEFL60くらいで苦しんでいる人が、留学後の人がやっている勉強なんかをマネできるとも思えないです。逆に言うと、学習者が知っておくべきなのは、遠い目標があるのはいいけれど、実際に踏むステップは別。長い長い英語学習のプロセスを、小さく切り刻んで、小さな目標を達成しながら進めていくのがよいでしょう。
学習者にとって、唯一の救いは(少なくともわたしにとってはそうでしたが)「能力はいきなり上がる」ということです。つまりブレークスルーは必ずやってきます。Speakingでずっと19点で、もうかれこれ2年も19以外とったことがない、という人でも、しっかり勉強をしている以上、何かのトリガーがあったとき、突然22とか取れることがあります。で、次にうけたら、24だった、とか。Lectureを聞いていて、いつもわからない単語でつまづいて、最後までわかったことがないのに、今回は最初から最後まで知らない単語が全くなくて、完全にわかってしまった、とか、そういうブレークスルーが起こります。不思議ですが。
そうなると、いままでは遠い目標だったものが、全く実現可能性のある一つの通過点であるように思えてくるんですね。モチベーションも上がりますね。それが学習者にとっての救いです。これを信じて、勉強を続けるのが吉です。どんなメカニズムが働いているのかはわかりません。けれど、昔のおっさんふうに言うと、「毎日、同じ時間に、決まったことを一定量、しっかり勉強していくと、個人差はあるけれど、ある日、突然できるようになる」わけです。ぜひ、年末も休むことなく、勉強を続けてみてください。