人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記 -7ページ目

人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「プライベートプラックティス6」です。

<#3 悲しみにたたずんで Good Grief>


PPのファイナルシーズンなんですが、うん、とてもいいんですが、内容がかなり落ち着いちゃってるんですよね。確かにいろいろ事件は起こるんだけど、日常の中の出来事で、なんというか基本的には安心して見ることが出来るっていうか。

出来事よりも人物の心の動きや成長みたいなものを、本当に丁寧に描いているというか。


要するにジェットコースター展開だったこれまでのシーズンとはちょっと違う趣を見せています。

だから観る側も、これまでとは違うスタンスで楽しんでる。


ピートとマークの死に、登場人物たち、特にアディソンがかなり心を痛めています。

二人とも、アディソンの熱烈な恋愛の相手ですからね。

そしてアディソンは、マークとの間柄、そしてそれに通じる、これまでの彼女の過去の行き方を、ジェイクに伝えるべきなのか、隠していていいのかってことを考えて、とても悩んでいるのです。


私なんかは、そんなこと敢えて言う必要ないって思うけど、このドラマに出てくる人ってなんだかんだ言って結構真面目というか、正直だから、結局、話したほうがいいってことになっちゃう。


でもさ、過去ってなんでもさらけ出せばいいってものでもない場合があると思う。

若い頃はみんなそれなりにハメを外したりバカやったり、大なり小なりあるでしょう。

だけど人は成長しているわけだし、年もとってるし、若い頃の過ちを、今更掘り返して、いいってことばかりじゃないんじゃないのかな。不用意に今大切な人を傷つけるだけでは・・・?


とはいえ、アディソンやサムはなんだかんだ言ってちゃんとした人間だから、結局ジェイクに全てを話すことを選ぶ。自分の過ちは、ちょっと間違えましたっていうレベルのことじゃないってアディソンは思ってるから、しっかり話さなくちゃってことで。


んーーー。

確かにアディソンのしたことは酷いんだけど、そのことで一番傷ついたのは自分自身だし、もうそのことは十分すぎるほど償っているんじゃないのかな。

デレクは今幸せだし、マークは死んでしまったけれども死の前に本当の愛に気づいた。

今更、新しい恋人に話す必要が・・・?


とはいえ、ジェイクは、本心がどうなのかはさておき、アディソンのことを受け止める。本当に包容力のあるいい男だよねー。

大人同士の付き合いって、それぞれがいろんなことを抱えているからこそ、相手を許せるってこともあるんだろうね。



さて、一方のヴァイオレット。

彼女もピートという最愛の伴侶を失って深く傷ついているわけですが、早くも仕事に復帰しています。

このタイミングで、ちょっと最悪なことを知ってしまいます。


彼女の患者のひとりであるアダムは、感情のコントロールができなくて、特に怒りをどのようにしたらいいかについて悩んでいました。ヴァイオレットは、彼が過去に重大な秘密を抱えていることを知り、自分には守秘義務があるのだから、過去についてはなんでも話してくれていい、と告白を促すと、とんでもない事実が明らかになるのです。

それは、10年以上前に人を撃った、という告白でした。


いつものヴァイオレットなら、上手く対処したのかもしれませんが、ピートを失って自制心をなくしかけている彼女は、シェルダンに相談して彼からは過去を探るべきではないとアドバイスを受けながらも、気になって、アダムが売った人物がどうなったかを調べてしまいます。その人物は亡くなっていました。

そして、「先生に打ち明けて気が楽になった」と、症状が改善しているアダムに向かって、攻撃の言葉を浴びせてしまうのです。


医師の倫理と人間としての感情がぶつかるところなんでしょうね。

でもやはり、身内を失って打ちひしがれている人間は、医師として客観的に患者に寄り添うことが難しいのであれば、休養を取るべきなのでしょう。

ヴァイオレットの行動は、医師としてはあってはならないことでした。

けれど、責められたアダムがどうしたら罪を償える?と悲しげにヴァイオレットを頼ってきて、初めて目が覚めたようにヴァイオレットは医師としての自分を取り戻します。

「自分自身がよく生きることで、罪を償える」と。


この言葉「よく生きることで償える」は、そのちょっと前に、シャーロットがヴァイオレットに伝えた言葉でした。シャーロットもまた、自分の罪を必死で償いながら生きてきたのです。


いや、ほんとに深いわこのドラマ。


これまでのシーズンのように、派手な事件は起こらないけれど(いやこれからまたひと波乱あるのかもしれませんが)、壮絶な過去をベースに、未来を構築していく大人になりきれない大人たちの生き方を、本当に丁寧に拾っているような気がします。


自分の人生についても、いろいろ思い返しては反省したり、自分を慰め励ましながら、見ています。




▼本日もお読みいただきありがとうございます!

にほんブログ村




「デスパレートな妻たち8」です。

<#16 最愛の人 You Take for Granted>


ホントにやっとのことで、4人のデス妻たちが久々に心を打ち解け合い、友情を再確認したので私も胸をなでおろして一安心です。

ずっと変なプライドとそれぞれに抱えるストレスからブリーをのけものにしてきたみんなだったけど、当然のことに気がついたみたい。つまり、この友情は歳月をかけて築かれてきた固いものだってことに。



でも、実際はとんでもない事態が進行しようとしていたのです。


手紙の送り主がオーソンと分かったブリーはみんなでその件を共有します。

ブリーはオーソンがもう自死でもする覚悟で電話してきたものと思っていたけれど、実際は、警察に匿名の手紙を送りつけていました。中身はわからないけれど、4人の秘密を暴露しようとしていることが推測されます。そして、実際にはオーソンは死んだわけではなく、姿をくらましただけだったのです。


オーソンって失恋で死んじゃうような繊細な人間ではないよね。悪魔のような人間だもの。



それにしてもやはりショックだったのは、トムが恋人のジェーンと一緒に住み始めるって話題。

リネットも相当ショックを受けてたみたいだけど、私も一緒になって傷ついたわ~

トムはやはりリネットと復縁する気はないのでしょうか。

確かにジェーンとトムは素敵なカップルだけど、ほんとに普通で運命とか感じない。

逆にリネットとトムはお互い、運命の相手だって気がするんだけどなぁ~


さて、マクラスキーさんとその夫ロイの、二人の関係が修復されたのは良かったけど、マクラスキーさんはどうやら自分のシのタイミングは自分で決めたいという自己決定権を行使したいらしく、ブリーに自分の命を終わりにしてくれ、的なことをお願いします。


そう言われたってブリーは困るよね。

でもマクラスキーさんの意思を尊重して、あまり強くは言えず、明日ね、明日ね、と問題先送り。

いやこういう場合ほんとにどうしたらいいんだか、私もよくわかりません。

でもあすは我が身の深刻な話ですよね、実は。



ところで、、、

ラストにものすごい衝撃が走ったんですが、あれは事実でしょうか?

マイクが撃たれたんです。

割と心臓の辺りだったよね?

まさかここへ来てマイク死ぬわけ?


まさかまさか・・・・


まだ信じられない私ですが。。。



▼本日もお読みいただきありがとうございます!

にほんブログ村

「スキャンダル2」シーズン最終話です。

<#22 最も危険な秘密 White Hat’s Back On>


いよいよこの日が来てしまいましたね。

ファーストシーズンから立て続けに見続けていたドラマ「スキャンダル」のセカンドシーズンも最終話を迎えたのです。


前回のラストで、デイヴィッド・ローゼンがオリヴィアチームを裏切るという、大変ショッキングな事実が明かされ、私はじめ視聴者の全員が、信じられないと口をあ~んぐりとさせられました。

私などは、最初から信頼していた唯一の人間に裏切られ、もうホントに絶望しかけていましたが、シーズンのラスト1回でどんな展開を見せるのか、ということが楽しみでもありました。


結果として、いい意味でデイヴィッドには再度裏切られ(?)、大変に座りのいい思いをさせていただきました。やはり彼は、このドラマの中では本当に信頼できる唯一の人間といっていいと思います。


大統領とオリヴィアの恋バナは、二人の気持ちが一気に加速したことから、大変に盛り上がったわけですが、心臓発作に倒れたサイラスの渾身の一撃(フィッツとオリヴィアそれぞれに一撃を加えたので正確には計二擊ですね)により、元サヤの方向へ。


私はこのまとまりのよい展開を見て、あれ、スキャンダルってシーズン2で終わりなんだ…残念。と思ったわけですが、そのあとにものすごいクリフハンガーが用意されていて、来シーズンに続くということが分かり、ホッと一息、でした。


クイン・パーキンスの殺し屋への開眼も、今回の見所の一つでしたが…、あれって見所って言っていいのかな? ちょっと、というよりかなり不安。誰よりも師匠であるハックが、大変な懸念を示していましたね。しかも、ハックの方は、もはや拷問ができないカラダというか精神状態になってしまいました。

今後は、オリヴィアの事務所の秘密任務担当はクインってことになるのかしら…

それにしてもクインのあからさまに楽しそうな表情! 圧巻、というか空恐ろしいものがありましたね。


さて、衝撃のラストですが、CIAのローワンの車に乗せられたオリヴィアが彼を見て一言、

「お父さん!」



ええっ!?そうだったの!?

そんなこと初めて聞いたけどー!?


そもそもローワンってオリヴィアをどうにかしようとしてたんじゃなかった?

でも、考えてみれば、「オリヴィア・ポープは私に任せろ」的なことを行っていただけで、始末する=殺すとは一言も言ってなかったかも。


まさか実の娘を手にかけるなんてことはいくらなんでもありゃしないでしょ。

という意味では、少し、安心ということもあるのですが・・・


さて、来シーズンが日本にやってくるのは、一体いつになるのでしょうか。



▼本日もお読みいただきありがとうございます!

にほんブログ村



「私はラブ・リーガル4」です。

<#8 満月のキス Road Trip>


案の定、年明けのdutyが立て込んできたら、ドラマの視聴がかなり遅れを取るようになってしまっていますが、なんとか時間を見つけて、レビューも続けていくつもりです。


さて、大好きな法廷ロマンスファンタジードラマ「私はラブ・リーガル4」なんですが、ジェーンの婚約者であるオーウェン、未だ戻らず行方不明の中、ジェーンとグレイソンはジェーンの母校であるスタンフォードのロースクールにゲスト講師として招かれます。


ここで、不法行為法専門のデイリー教授と「再会」するわけですが、ひょんなことから、ジェーンがこの大物教授と対立する立場になってしまうのです。

アメリカがどういうシステムになっているのかよくわからないのですが、このロースクールのリーガルクリニックで代理人のボランティアをしている法学生のヴェロニカが、ある事件を代理人として担当しているわけです。どういう資格で代理しているのかよくわからないのですが、そういうシステムがあるのでしょう。ともかく、その担当していた事件とは、母乳を介して子供が病気になってしまったということで若いシングルマザーが、自身が働いていた大企業を訴えることになるのですが、その企業側の弁護士としてデイリー教授が雇われたのです。


その道の超一流の専門家であり、自分の恩師でもあるデイリー教授を相手に、どうやって闘うのか、が、今回の見所の一つでした。


そしてロマンス関連では。

オーウェンはいまだ行方知れずで、ジェーンとしてはもう絶望的なわけだけれども、グレイソンはジェーンのことがまだ気になっています。


そんな中、母校スタンフォードには、満月の夜にとなりの女の子とキスをする、というロマンティック(?)な週間があり、ジェーンとグレイソンはいい雰囲気に・・・


まぁ、大方の予想通り、邪魔が入って二人のキスは不発に終わるわけですが、このふたりってこう見るとなんだかとてもお似合いって気がしてきます。


そもそも、ジェーンの相手はやはりグレイソンでしょう。

だってジェーンはデビーなんだから!!


それにしても、オーウェン何やってるんだろう。


と思っていたら、次回予告で、オーウェンが婚約を撤回するっていうシーンが・・・

ああ、ついにその日が来てしまうのね。


わかってはいたけれど、やっぱり切ないですよね。


次回も見逃せません。






▼本日もお読みいただきありがとうございます!

にほんブログ村



「ボードウォーク・エンパイア3」です。

<#1 ニューイヤーズ・イブ Resolution>


ついに始まりましたね。

アメリカ禁酒法時代の暗黒史を描くドラマ「ボードウォークエンパイア」新シーズンのスタートです!


このドラマを見るときの緊張感というのか、ワクドキ感というのは、他のドラマとは正直言って一線を画す、というか圧倒的にレベルが違うんですよね、私にとっては。

いや、ほかのドラマのレベルが低いということが言いたいのではなくて、このドラマってホントに独特で、ほかにないドラマなんですよね。その事前の気持ちは、映画を観るような気持ちに近いのです。


今回、新シーズンを迎えるにあたって、一抹の不安がありました。

このドラマの中心的な役割の一つを演じてきたキャラクターに、ジミーことジェームズ・ダーモディーという人物がいたわけですが、前回、主役のナッキーが、こともあろうかジミーをその手にかけ、殺害してしまったのです。

頭を撃ち抜いていたので、実はジミーは生きていた!みたいなことはまずありえません。


ジミーは、この暗黒ドラマの中で、まぁ確かにダークな人間のひとりではあるわけだけど、若くて美しく、妻子を想う気持ちは純粋で、なんというかな、キャストの中ではちょっと希望というか、救いのある人だったんですよね。そんな人を失って、このドラマ、果たして救いはあるのか?というのが、私の主な不安だったわけです。


で、新シーズンが始まりまして、私はとんでもない勘違いをしていたということが分かりました。

このドラマを何か既存のドラマの枠に嵌めようとしていた私が間違いだったのかもしれない、と。

もうとにかくこのドラマっていうのは、スケール感、迫力、インパクトとかそういう、作品の持つ力が、超ド級なんですよね。想像を絶するんです。


今回は、大晦日の当時の風俗を描きながら、愛憎うごめく人間関係を浮き彫りにする、というものでした。

ナッキーとその妻マーガレットの関係は、外部的には円満だし、お互いがお互いを必要としていることは事実のようですが、ナッキーには愛人がいるし、それをわかってて見て見ぬふりをしながらマーガレットもオーウェンスレイターに若干の未練を残しているようで、要するにふたりの関係はかなり冷え込んでしまっています。


その二人の心の溝を象徴するそれぞれの言動があります。


1923年という新しい年を迎えようとしている米国で、女性飛行士が全国土の飛行に挑戦!みたいな話題がニュースになっていました。

それについての知人との会話でナッキーは「女は時代を切り開くんじゃなく、股でも開いてりゃいい」みたいなことを言うわけですよ。こんなことを言いつつもナッキーは比較的、女性に対しては紳士的なやさしい面もあるので、一部うそぶいている的な要素もあるわけですが。

一方のマーガレットは、彼女の飛行を見に、海岸まで出向いて、キラキラした瞳でその飛行を見つめるんですね。病院経営に参画するなど、ただの主婦では終わらない、彼女のしたたかさや情熱が垣間見えるシーンでした。

程度の差こそあれ、普通の男女の感覚の違いがよく現れていると思いました。

意識はかなり変わってきたものの、現代でも男女ってそんなものなんじゃないのでしょうか。



また、今回から主要キャストに加わったジップというギャングですが、これまた短期で切れやすく口が悪すぎで、私はホントに苦手なタイプですー。(ていうかこのドラマで苦手じゃないキャラってあんまりいませんけどねww)

彼は「ナースジャッキー」で嫌味な医師役を演じていたボビー・カナヴェイルという俳優ですが、このキレすぎな演技には脱帽しました。顔を見るだけで神経凍りつく、みたいなキャラで、もうホントに二度と会いたくないタイプの怖いギャングです。


この人が絡んでくると、ナッキーの一人勝ちみたいな人間関係の構図も少しずつ歪んできて、またいろんなところで残虐物語が繰り広げられそうですよね。乞うご期待、というか怖いもの見たさですね。


というわけで、ジミー亡き後どうやってこの物語を魅力的に引っ張っていこうとしているのかという一抹の不安は、まったく別の、新しい緊張感にかき消されていきました。


今後の展開もますます楽しみです。










▼本日もお読みいただきありがとうございます!

にほんブログ村