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人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「プライベートプラクティス6」フィナーレです。

<#7 幻との対話 The World According To Jake>


プラプラもフィナーレシーズンとなりまして、まとめに入ってきているって感じがしていますが、とにかく大人のストーリーなので、一概に善悪の判断ができず、いつも考えさせられたり感動しています。


今回フィーチャーされたのはジェイク。


彼の人生自体、割と壮絶で稀有な物語。彼は元妻を依存症で亡くしていて、その事実というか彼女への愛をなかなか断ち切ることができず、何か問題が起こったりするといつも、元妻のゴーストと話をしています。
ジェイクには20歳の娘アンジェラがいて、彼女には同年代のボーイフレンドがいたのですが、どうやらその彼とは別れ、今はこともあろうか(!)、ジェイクと同年代の大学教授イーライと付き合っているというのです。

ジェイクはショックで激怒。
当然のことながら、その大学教授に酷く冷たい無礼な言動に出ます。
笑ったのは、娘の彼氏イーライに初めて映画館の受付辺りで出会ったときに、その彼が自己紹介で「博士号です。まぁ医学博士ほどではありませんが」みたいに若干へりくだったらジェイクったら間髪いれずに「ええそうですね」ってクールに言い放ちました。
いつも大人でジェントルなジェイクとは思えない、酷い対応でしたが、なんか小気味よくもありました。

娘はそんな父に不信感を抱きます。
「パパのことも愛してるし彼のことも愛してる。でもどちらか選べと言うなら、傷つくのはパパだから!」みたいなことを言います。もう、ジェイク、完敗です。

まあ正直、今は放っておくしかないってことで、アディソンなんかはホームパーティーを企画するんだけど、その場でも、嫌味しか言えないジェイク。しまいには、付き合いを続けるなら貶めてやる!的な、強迫ともいえる言動に出るジェイクに、アンジェラも好戦的な態度に出ます。
無理もないけどジェイクほどの人でさえ、我が子のこととなると、途端に大人気ない態度に出ちゃうんですよね。

さて、それとは別の話題として、先週のラストでジェイクに実質的プロポーズをしたアディソンは、きちんとした答えが得られずに、もう結婚の話はしたがらなくなってしまいます。

とはいえ、二人の関係は大変成熟しているもので、あるエピソードでは、私、アディソンとジェイクの信頼関係の厚さに感動しました。

その逸話というのは、ジェイクの不妊治療の患者の一人ミーガンが、優しい主治医ジェイクに対して、ちょっと勘違いしてしまうんですね。まぁ、夜中に呼び出されて自宅に行っちゃうっていうジェイクもジェイクなんだけど、その時にミーガンがジェイクにキスして、それをまずいと思ったジェイクが他の医師を紹介しようとしたら、逆上したミーガンが、アディソンに対して、「ジェイクにキスされた!」と信じられない嘘を言います。

アディソンは落ち着いて、ただし厳しい口調でミーガンに叱責します。
きっぱりと「あなたの力になろうとしてくれた人を嘘で貶めるなんてあるまじきこと」

この自信、愛ともいえるかな、すごいなーと思いました。
そんなアディソンを見て、ジェイクも思いを固めたんだと思う。

ラストはホントに幸せな、素敵なプロポーズシーンだった。
アディソンは、前回のラストで言った言葉をもう一度、なぞります。
この言葉、すごく気に入ったので、ここに書き留めておきたいと思います。

「愛してる。
 この言葉を言うのはあなたで最後にしたい。
 結婚しましょう」



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「SUITS」ファーストシーズン最終話です。

<#12 無実の死刑囚 Dog Fight>


一言で言うなら、世代の少し違うイケメンで引っ張る、スタイリッシュな法廷モノって感じのこのドラマ、斜に構えて観ながらも、結構気に入って楽しみでした。


で、ファーストシーズン最終話を迎えたわけですが…ここで、最終話の感想とともに、シーズン全体を振り返って、ドラマの今後を占ってみようかと思います。

といってもシーズン2もしっかり録画していて、すぐに見始める予定だし、本国アメリカでは既にシーズン3も放送しているくらいの人気番組なのですが。


この最終話は、映画のセリフを多用したりオマージュが溢れていて面白いものでした。

一応のハッピーエンドと、シーズン2をにらんだクリフハンガーも流石です。


ただ、最初っからそれはないやろ、と思っていたのが、ロースクールも卒業していないマイクが、なんでハーヴィーに張り付き、ときに法定代理人までやってるのかってこと。

これはドラマとはいえ無理やりすぎるでしょ。


最初から全く納得行ってませんでしたが、最終回でのクリフハンガーに、そのネタが利用されてました。


久々にマイクに連絡してきた悪友のトレヴァーが、エピのラストの方で、かつての自分の恋人だったジェニーがいまやマイクと付き合っているということを知り、その腹いせに、マイクの秘密を所長のジェシカにバラす、という展開で、シーズンが幕を閉じるわけです。


そもそも、こんな大きな法律事務所が、こんな脱法行為をしてること自体、現実味が大変薄いのですが…


とはいえ、このドラマを面白く見せてくれた理由としては、やはり脚本とキャストがとってもスタイリッシュだった、ということに尽きるのではないかな、と思っています。


ハーヴィーもマイクもカッコいいけど、愛すべきキャラだし、事務所で働く女性陣はみんなオサレでカッコよくて魅力的だし、ルイスはマジキモ野郎で、イケメン、イケギャルだらけのドラマにちょっとした風味を与えてる。


バランスのとれたいいドラマなんですよね。

だからなんとなく楽しみにしちゃうし、みちゃってるんだと思います。


さてさて、続けてシーズン2もガッツリ行っちゃいます♪



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「プライベートプラクティス6」です。

<#5 カメラ越しの真実 The Next Episode>


このファイナルシーズンのプラプラは、各エピの演出がそれぞれ凝っていて、面白いです。

今回は、サムが、心臓病の真実を世間に知らしめ、困っている人たちを救いたいという目的のもと、リアリティショーのパイロット版に出演することになり、テレビ局のカメラとスタッフが随時サムを追っている、という設定です。


いつもリアルで自然な動きをしている人たちなのに、リアリティショーのカメラが回ると、ぎこちなくて慣れない態度がまたすごくそれっぽくて、流石俳優、とても上手いなーと思いました。


また、サムのママとのとても深い親子関係、「シングルマザー」として一人でサムと妹を育て、とくにサムのような立派な人間を育てたママの素晴らしさについて、サムは自身の言葉で語るシーンなどは印象的であり、感動的でした。サムが「シングルマザー」という言葉を嫌いなわけ、つまりその言葉は母親が何か劣っているような、そしてその子供であるサムに何かが欠けているような印象を与えるその言葉が嫌い、といった理由がとてもよくわかるし、本当にその通りだなと、胸を撃たれました。


しかし、というか、哀しいことに、というか、このリアリティショーの取材中に、この親子関係を揺るがす、とても重大な真実が明らかになります。

この見せ方も、流石だなって感じです。

自然な流れの中で、とても驚いたし、考えさせられたエピソードでした。


その重大真実の内容っていうのはこういうことです。


サムのママが、上司であり長年の友人のレイモンドと、その妻でありやはり友人のジリアンを連れて病院にやってきます。検査の結果、レイモンドの症状は深刻で、手術することになり、サムはそのことをレイモンドとジリアン夫妻、そして自分のママに告知します。

その後、ジリアンとサムが病室から席をはずしている間に、テレビカメラがある事実を捕らえてしまいます。この瞬間、私を含め視聴者も、あっもしかして!?って思いましたよね。


そう、サムのママは、その情事のレイモンドと、深い関係だったのです。キスを交わしながら、絶対に大丈夫よ、と、お互いの思いを確かめ合う二人。そして病室に戻ってきたサムは、その現場を目撃してしまうのです。


まぁ、こんなところで、テレビカメラも回っているのに、何やってんだお前らっっていう突っ込みどころはあるものの、とにかく、それを見てしまったサムは驚いてうろたえてしまいます。当然ですよ、母親が、古くから家族ぐるみで付き合いのあった上司と、不倫関係であったという証拠となる現場を目撃してしまったのです。しかもいまやサム自身、母の不倫相手の主治医なのですから。

いや、いずれ知るにしたって、こんな風に知りたくなかったよね。


ともあれ、レイモンドの難しい手術はテレビカメラが回る中で行われ、一応、命は取り留めたものの、肺移植が必要な状態になっていました。臓器提供者を待っていたのでは恐らく間に合わないので、親戚などで移植適合者を探して、肺の一部を切り取り、レイモンドに移植すべきだという状況なのですが、しかし、レイモンド夫妻に子供はないし、親も亡くなってしまったし…という話になった時に、レイモンドの妻ジリアンが取り乱し、またまた恐るべき真実を明かします。サムに適合検査をしてほしい、と懇願するのです。

そう、レイモンドは、サムの父親だったのです。


もう、これはサムにとってはダブルパンチですよ。

これにはサムも完全に取り乱し、とにかく母親を責めます。

サムは小さいころから、自分の父親は家族を捨てて出て行ってしまい、二度と戻ることはない、と聞かされていたのに、すぐそばにいた優しいおじさんが、父親だったというのだから。


サムのママは本当に申し訳ないとサムに謝るんだけど、サムは納得いかない。

この二人の様子は、どちらの態度も至極まっとうだし、気持ちも分かるだけに、誰を責めたらいいのか分からないという状況になり、本当に考えさせられました。


まぁレイモンドのふがいなさを責めることはできるけれども、この期に及んでもう、どうしようもないことでしょう。何よりレイモンドは、もう心身ともに弱った余命いくばくの病人なのだから。


サムは適合検査を受け、サムの肺はレイモンドに適合するということが分かり、サムはその事実を提供者として、また主治医としてレイモンドに告げます。

その後のレイモンドの決断も、また、納得できるものでした。


いやー、ここへきて・・・という感じですが、フィナーレらしいエピソードと言えるかもしれませんね。

ともかく、サムには本当に幸せになってほしい、と強く感じました。


ところで前回のエピくらいから、新登場したキャラクターがいます。

ファイナルシーズンのこのタイミングで、どうして新しいキャラを登場させるのかな??ってちょっと不思議だったけど、どうやらというかやっぱりというか、ワケがあったようです。


この新キャラ、若きERの医師なんだけど、当然爽やかなイケメンだし、桐本琢也さんが声を当てるようなセクシーな役柄なわけだけど、初回から、なんとなくアメリアに接近しているんですよね。

年齢的にも、お似合いだしね。

ところがアメリアっていうのは、若いけれど、結構、大変な人生を送ってきたわけで、ちょっと今のところは微妙な間柄って感じもするけど、少しずつ近づいてきているような気もします。


この二人の関係も少し注目していきたいですね。


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「グッド・ワイフ3」です。

<#1 新たな時代 A New Day>


この春から、BSプレミアで「グッド・ワイフ」の新シーズンが始まるとのことで、前シーズンが振り返り放送しているため、見始めることにしました。


「グッド・ワイフ」自体、見るのは初めてで、既にシーズン3だってことで、ホントに若干躊躇しましたが、まぁ中途半端なシーズンからでも面白いものは楽しめるはずだと勝手に思い込み、シーズン3からのスタートです。


このドラマは、弁護士アリシアが主人公。

アリシアの夫ピーターは州検事で、娘と息子もいるんだけど、今は夫とは別居中で、近々どうも離婚するらしい。

何しろピーターはMr.Bigなわけだから、色っぽいイケメンで、これまでも浮名を流して、妻にいやな思いをさせてきたとのこと。今は州検事だけど、いずれ州知事をねらっているとか。

アリシアは同じ事務所の経営者で学生時代からの友人ウィルと、長年の思いを実らせいい関係になってるみたい。


アウトラインはこんな感じでOK?

ちょいちょいと見覚えのある顔が出てきてそれも楽しいです。

シーズン1回目ですが、人種間争い的な事件を扱っていて、それなりに見応えありました。

アメリカって人種のるつぼで、いろんな国からいろんな人種が夢を求めてやってくるのだけど、やはり人種間のゴタゴタというか差別や偏見っていうのは残念ながらあって、現代もなお深刻なんですよね。

だけど結果は、人種間争いとは全く関係ない、よくある恋愛模様の人間関係のもつれだったわけですが。


さて、この3シーズンから見始めた私としてはかなり唐突なアリシアとウィルのラブシーンなんだけど、二人とも服を着たままのバストショットでこれほどエロく見せるっていうのも、なかなかな演出ですな、と変なところで感心しました。

ウィルっていう人間がまだ、ほとんど見えないんだけど、ちょっと魅力的ではありますよね。


まだストーリーの全貌や登場人物についてなどまるで分からないことだらけなのですが、ありがたいことに、毎週3話ずつの放送なので、それなりにグイグイ進めそう!


てなわけで、4月までにシーズン3を通して、このドラマのアウトラインを少しずつ、掴んでいきたいと思います。



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シガニー・ウィーヴァー主演!TVドラマ「ポリティカルアニマルズ」がWOWOWでスタートです!

<#1 エレインの決意Pilot


WOWOWの月曜日夜の海外ドラマ枠は、「社会派ドラマ」がテーマで、これまでも、「ニュースルーム」「スキャンダル」といった、政治的なドラマが放送されていました。


今回は、連続TVドラマ初主演となるシガニー・ウィーヴァー主演ということで、またまた鳴り物入りでスタートしたということになります。


1話目を見終えて…

うーん、やはり見ごたえはあります。

シガニー・ウィーヴァーもだけど、脇を固める俳優陣も、かなり厚く固めているなと。

同時に、政治ものというのは視聴者を引き付けておくというのはそれなりに難儀なものだ、とも感じました。


シガニー・ウィーヴァー扮するエレイン・バリッシュは、アメリカ合衆国の国務長官。元は第42代大統領バド・ハモンドの妻という、ファーストレディの地位にいた人なのですが、前回の合衆国大統領選の民主党候補者選で落選し、現在は国務長官として手腕を発揮しています。


となるとやはりモデルとなる人、、思い浮かびますよね。


面白いのは、このドラマに出てくるいくつかの人間関係であります。


エレインには双子の息子、TJとダグラスがいます。長男のTJの方はゲイで、おしゃれで多彩な人物なのですが、薬物依存により、少し前に自殺を図っていて、ちょっと問題を抱えています。セレブ一家の問題児ってところでしょうか。

一方、二男ダグラスは典型的な優等生。野心家で現在はエレインの首席補佐官を務め、近々結婚の予定もあります。ダグラスの方は、今のところは特に問題はないように見えますが、婚約者のアンとは、若干、不協和音を奏でている感じがあります。


このダグラスの婚約披露パーティでの一コマで、少しずつ登場人物たちの人となりや人間関係を垣間見せていきます。


エレインを長きにわたって取材してきた新聞記者のスーザンバーグもその一人。

彼女は決してエレインに好意的な執筆者ではないし、エレインも自分を悪く書く彼女に悪意を抱いているものの、お互いを少しずつわかるにつれ、エレインとの不思議な人間関係を築いていきます。

おそらくこのドラマの一つの見どころとなるのが、この二人の友情、とまでいっていいのか今の段階では分かりませんが、そんな二人の関係でしょう。


そして、もっとも注目すべき人間関係は、エレインと元夫であり元大統領のエド・ハモンド。

エドは正直、民主党大統領としてはかなり品位を欠く人物で、大物だということはわかるけれど、クリントンのようなジェントルさはありません。

けれども女好きで色っぽく、男っぽいタイプ。

エレインも長年連れ添いながら翻弄され続け、嫌気がさしながらも、いざとなったらエドが精神的支柱となっていて、要するに今も愛しています。


うーん、エレインのセリフにもあったけれど、夫婦っていうのは傍から見るのとはまるで違った、本人たちにしか分からない事情っていうものがあるのね。そんな複雑さを見事に描いています。


そして、エレインはいまだに大統領というポジションをあきらめてはいなくて、ひそかに野心をメラメラさせているところも見どころ。


まぁおそらくいずれ、彼女が合衆国初の女性大統領となるんでしょうね、ドラマが続くのであれば。


というわけで、難しいといわれる政治ものに果敢に挑む製作陣の態度に敬意を表しつつ、このドラマ、もう少し見進めて楽しみたいと思います。




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