「プライベートプラクティス6」です。
<#5 カメラ越しの真実 The Next Episode>
このファイナルシーズンのプラプラは、各エピの演出がそれぞれ凝っていて、面白いです。
今回は、サムが、心臓病の真実を世間に知らしめ、困っている人たちを救いたいという目的のもと、リアリティショーのパイロット版に出演することになり、テレビ局のカメラとスタッフが随時サムを追っている、という設定です。
いつもリアルで自然な動きをしている人たちなのに、リアリティショーのカメラが回ると、ぎこちなくて慣れない態度がまたすごくそれっぽくて、流石俳優、とても上手いなーと思いました。
また、サムのママとのとても深い親子関係、「シングルマザー」として一人でサムと妹を育て、とくにサムのような立派な人間を育てたママの素晴らしさについて、サムは自身の言葉で語るシーンなどは印象的であり、感動的でした。サムが「シングルマザー」という言葉を嫌いなわけ、つまりその言葉は母親が何か劣っているような、そしてその子供であるサムに何かが欠けているような印象を与えるその言葉が嫌い、といった理由がとてもよくわかるし、本当にその通りだなと、胸を撃たれました。
しかし、というか、哀しいことに、というか、このリアリティショーの取材中に、この親子関係を揺るがす、とても重大な真実が明らかになります。
この見せ方も、流石だなって感じです。
自然な流れの中で、とても驚いたし、考えさせられたエピソードでした。
その重大真実の内容っていうのはこういうことです。
サムのママが、上司であり長年の友人のレイモンドと、その妻でありやはり友人のジリアンを連れて病院にやってきます。検査の結果、レイモンドの症状は深刻で、手術することになり、サムはそのことをレイモンドとジリアン夫妻、そして自分のママに告知します。
その後、ジリアンとサムが病室から席をはずしている間に、テレビカメラがある事実を捕らえてしまいます。この瞬間、私を含め視聴者も、あっもしかして!?って思いましたよね。
そう、サムのママは、その情事のレイモンドと、深い関係だったのです。キスを交わしながら、絶対に大丈夫よ、と、お互いの思いを確かめ合う二人。そして病室に戻ってきたサムは、その現場を目撃してしまうのです。
まぁ、こんなところで、テレビカメラも回っているのに、何やってんだお前らっっていう突っ込みどころはあるものの、とにかく、それを見てしまったサムは驚いてうろたえてしまいます。当然ですよ、母親が、古くから家族ぐるみで付き合いのあった上司と、不倫関係であったという証拠となる現場を目撃してしまったのです。しかもいまやサム自身、母の不倫相手の主治医なのですから。
いや、いずれ知るにしたって、こんな風に知りたくなかったよね。
ともあれ、レイモンドの難しい手術はテレビカメラが回る中で行われ、一応、命は取り留めたものの、肺移植が必要な状態になっていました。臓器提供者を待っていたのでは恐らく間に合わないので、親戚などで移植適合者を探して、肺の一部を切り取り、レイモンドに移植すべきだという状況なのですが、しかし、レイモンド夫妻に子供はないし、親も亡くなってしまったし…という話になった時に、レイモンドの妻ジリアンが取り乱し、またまた恐るべき真実を明かします。サムに適合検査をしてほしい、と懇願するのです。
そう、レイモンドは、サムの父親だったのです。
もう、これはサムにとってはダブルパンチですよ。
これにはサムも完全に取り乱し、とにかく母親を責めます。
サムは小さいころから、自分の父親は家族を捨てて出て行ってしまい、二度と戻ることはない、と聞かされていたのに、すぐそばにいた優しいおじさんが、父親だったというのだから。
サムのママは本当に申し訳ないとサムに謝るんだけど、サムは納得いかない。
この二人の様子は、どちらの態度も至極まっとうだし、気持ちも分かるだけに、誰を責めたらいいのか分からないという状況になり、本当に考えさせられました。
まぁレイモンドのふがいなさを責めることはできるけれども、この期に及んでもう、どうしようもないことでしょう。何よりレイモンドは、もう心身ともに弱った余命いくばくの病人なのだから。
サムは適合検査を受け、サムの肺はレイモンドに適合するということが分かり、サムはその事実を提供者として、また主治医としてレイモンドに告げます。
その後のレイモンドの決断も、また、納得できるものでした。
いやー、ここへきて・・・という感じですが、フィナーレらしいエピソードと言えるかもしれませんね。
ともかく、サムには本当に幸せになってほしい、と強く感じました。
ところで前回のエピくらいから、新登場したキャラクターがいます。
ファイナルシーズンのこのタイミングで、どうして新しいキャラを登場させるのかな??ってちょっと不思議だったけど、どうやらというかやっぱりというか、ワケがあったようです。
この新キャラ、若きERの医師なんだけど、当然爽やかなイケメンだし、桐本琢也さんが声を当てるようなセクシーな役柄なわけだけど、初回から、なんとなくアメリアに接近しているんですよね。
年齢的にも、お似合いだしね。
ところがアメリアっていうのは、若いけれど、結構、大変な人生を送ってきたわけで、ちょっと今のところは微妙な間柄って感じもするけど、少しずつ近づいてきているような気もします。
この二人の関係も少し注目していきたいですね。
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