人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記 -19ページ目

人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「シェイムレス3」 です。

#5 ここ掘れ、フランク! The Sins of My Caretaker


このドラマって、おバカな笑いと、切実かつ深刻な社会派問題提起の絶妙なバランスで出来ていて、後者は普段わりとノーテンキに生きてるように見える登場人物たちのしみったれた言動で表現されることが多いのですが、今回はその比率が少し高かったような気がします。


今回のしみったれ第1号は、ジミー。

彼は自分の父親がゲイだったことにショックを受け、いまだにそのことばっかり考えていて立ち直れないでいます。基本、ジミーは両親も兄弟もいる一般的な構成の平和な家庭で育ったお金持ちのお坊ちゃんですから、まぁ無理もないことですよね。


でもそのことを気にして何も手につかなくなって、一切使い物にならなくなってきている様子に、フィオナは苛立ちを隠しきれません。

ギャラガー家の抱えている問題はそれ以上に複雑、雑多であり、その大黒柱であるフィオナには、ジミーの軽いアイデンティティの喪失に付き合ってる暇なんてないんです。もう少ししっかりして、せめて少しでもフィオナの生活と気持ちを支えてほしいですよ。


フィオナが焦っている理由の一番は、水道業者(?)に水道工事のために庭を掘り起こすと言われたこと。

この庭には、フランクの叔母ジンジャーの遺体が埋まっていて、ヘタに掘り起こされたらそれが見つかってしまい、フランクのみならず加担した家族がお縄になってしまう可能性が高いからです。

なんでジンジャーの遺体が埋まっているかっていうと、フランクはジンジャーが死んだことを隠して、年金を騙し取っていたからなんですが。

このフィオナの抱える問題の重大さを思うと、もう大人なんだから家族の趣味趣向なんてもうちょっとクールに受け止めてよって言いたくなる気持ちもよくわかります。



さて、しみったれ2号はリップ。

リップのガールフレンドであるマンディは、自分と腹違いの妹を救ってくれたリップにベタ惚れで、リップの身の回りの世話をあれこれ焼いてくれて、っていうかもうリップにべったりだから、正直リップもちょっと辟易してきています。リップも若いし、ちょっとあの女房気取りの言動、勘弁してくれ、みたいに思い始めてるんですね。だから、マンディのこと冷たく突き放す。まぁリップの気持ちも分からなくはないけれど、マンディはいい子だし、若干うざい時もあるけど役に立とうとしてくれてるんだから、受け止めてあげればいいのに、とも思う。


でもホントの問題は、リップの気持ちであって、結局ヤツはまだ、バカで最低な美少女、カレンのことが忘れられないんだよね。それで、近況をつらつらとカレンの留守電に残したりしてる様子なんか見ると、リップも結局、恋の痛手から立ち直れないでいるただの男って気がして今度はそっちに同情しちゃう。この辺の気持ちは理屈じゃないから仕方ないけど、マンディはちょっと気の毒。


そろそろカレンが再登場するかなって期待してたけど、まだ出てきてません。



でも本当に深刻なのはここからで、実は前々回くらいに、フランクが児童福祉局みたいなところに、ギャラガー家で子供たちがネグレクトにあい、虐待されてる、みたいな通報をいれていたのですが、遂にその福祉局の人がギャラガー家に来ちゃいます。しかも家の中が一番カオスってる状態のときに!ってこの辺はコメディですからね、かなり大げさですよ。


来週はその福祉局の措置で、子供たちがバラバラになっちゃうみたいだけど、どうするフィオナ!?って展開。もうそろそろジミーは大人になってフィオナを支えるために戻ってきてほしいです。


今回は、他にも、ジョディの依存症が復活してしまったことをめぐるシーラとシスターの話や、ヴェロニカとケヴィンの子作り話など、いつものごとく見どころ話題、満載。

このドラマ、10代の子供たちの心の機微を描くのも割と上手で、デビーがイケてる女の子たちにいじめられて美人のお姉さんに慰められて、逆襲するみたいな構造がまた、ディテールも含めて興味深いんだけど、今日は長くなってきちゃったから、その辺についての言及はまた日を改めたいと思います。




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「TOUCH」シーズン2です。

<#4 届かない声 Enemy of My Enemy>


うーん、いい話なんですがね、ちょっと話が入り組んでるかな。でもこの程度の複雑さは最近のドラマだったらよくある程度のものだと思うんだけどな。


なんで最初から小うるさいグチをブツブツ並べ立てたのかというと、この番組がシーズン2で終わってしまうことが残念なのと、同じクールで放送してて、視聴率的にはFOXの番組では一番高かった、カリスマキラーと元FBI捜査官の闘いを描いたホラー系サイコサスペンスよりも、こっちの方が見ごたえがあると思ってるんで、ちょっと納得行ってないってとこなんです…

まぁジャンルが違うので比べようもないし、番組の評価なんて、あくまで個人的な趣味の問題なんですけどね。


でも、あれですよ、シーズン2のマーティンは、ちょっと違います。

何が違うって、ただの新聞記者なのに、今日は銃をぶっ放して(誰も死んでいません、室内の練習場でのことです)、ジャック・バウワー並みの腕前を見せつけてくれましたよ。

ストーリーの流れにはほぼ、ていうか全く意味のないと思われるシーンなんだけど、あれって何のサービスショット?

第一線の戦闘地区で記者をやっていたということは分かりましたが、彼はあくまで記者なんだから、あんな腕前なくてもいいと思いますが…


ただ、私も含め、あのシーンを見て、マーティンってやっぱちょっと頼りになりそう!とか思っちゃった人は多いと思います。そのためのカットだったのかしら?


ともかく、マーティンはシーズン1とは比べ物にならないくらい、使える男になってきました。新聞記者として復帰もできたし、当時のカンも戻ってきつつあるのかな。

元アスター者の研究員でアメリア探しのキーマンであるはずのカルヴィン・ノーバーグとの接触にも成功し、かなりアメリアに近づいてはきているのですが、灯台もと暗し。カルヴィンがアメリアを拉致して(?)一緒に暮らしていることまでは、分からないですよね。ちょっと時間がかかりそうです。


このアメリア探しが、シーズン2の大きなミッションの一つなのですが、その居場所が分かっている視聴者としては、なんとももどかしい。そこにいるよって教えてあげたいのに、それができない。(あたりまえだけど)

そのことを絶対に分かっているはずのジェイクは、仲のいい女の子が出来て自分が学校に行きたくなっちゃったもんだから、アメリア探しについてはあんまり手伝ってくれなくなっちゃった。(ってわけでもないのでしょうが、アメリアの件については消極的に見えます)

ところで、アメリアという子は、特別の能力を持っているというだけでなく、なんというか類い稀なる美少女なんですよね。このままいけば、絶世の美女になれそうなんだけど・・・顔って変わるから、分かりませんが。


今後は、不思議君のジェイクが学校に行くことによって、新たな展開が期待できそう!とか勝手に思ってます。


マーティン&ジェイク親子、二人とも確実に育ってるよね、いい意味で。




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ベネディクト・カンバーバッチの魅力を知りたくてずっと見たいと思っていた「SHARLOCK シャーロック」ですが、このほどシーズン2がAXNミステリーで放送されることになり、満を持して(?)見てみることに!


<#1 ベルグレービアの醜聞 A Scandal in Belgravia>


人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記


シーズン2からということで、前回からの続きっぽい感じでの幕開けだったのですが、その件は中断したみたいですぐ今回の話に入って行ったので、ここからでもストーリーを追えないってことはないです。英国ドラマのちょっと長めの一話完結型ですので、基本的にどこからでも入れる感じなんだと思います。


今回の内容としては、国家の要人たちのスキャンダルを握っているアイリーン・アドラーというSMの女王かつ謎の女性とシャーロックとの対決、なんだけど、この女性とシャーロックはホントに敵対してるのかっていうとそうでもなく、割と特別な二人の関係が描かれています。


まずこのベネディクト・カンバーバッチという俳優は、最初からスクリーン映えしてるというか、どうみても画面の中で余人をもって代えがたき異彩を放っているわけで、とにかく目立ちますよね。

人をチラ見しただけで、視覚を中心とした五感を総動員させて得た情報によりその人のあらゆる情報が分かってしまう鑑識眼を持つにもかかわらず、神経質で人嫌いなシャーロックのパーソナリティを表現できる役者として、このベネディクト・カンバーバッチがピッタリハマっているんです。


その能力の裏をついて、「あの女」ことアイリーン・アドラーは、シャーロックの前に素っ裸で現れるわけです。情報が何も出てこなくて戸惑うシャーロック。ここで恐らくアイリーンという女性がシャーロックにとって、いろんな意味で特別な女性となることを暗示しているような気がしました。極めて不審な女との人間関係が地味に育っていく様子が、見どころの一つと言えるかもしれません。


随所にミステリ&なぞ解きをちりばめながら、現代風にアレンジしつつ、クラシカルな雰囲気も保ってるっていうこの演出は、やっぱり英国ならではでしょうね。


まだ一話を見たにすぎませんが、ベネディクト・カンバーバッチの底知れぬ魅力の一端は確実につかむことができました。


しかし彼の魅力を語るには、まだまだ未熟者ですので、しばらく見守っていきながら、少しずつ語っていきたいと思います。

シーズン2からも行けるといったけど、やっぱり機会があれば最初から見たいわ。




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「デスパレートな妻たち8」です。

<#5 飛ぶのが怖い The Art of Making Art>


これ、ラストシーズンですよね、でも見ながらホントに一連の問題が収拾つくのかなって思っちゃう。

やっぱり今回の崖っぷち振りはちょっと深刻かも。


とはいえ、事件のことをあまり思い出さずに生きているギャビーとリネットみたいな人たちもいて、そこがちょっと救われるところかもしれません。


ギャビーはPTA会長を車でひいちゃったことから、自分が会長をやるハメになるんだけど、初っ端、集会に45分も遅刻して、その遅刻の理由がまたぞろスパでトラブったとかそういうくだらないことだったもんだから、PTAのお母様方に顰蹙買っちゃう。

ギャビーのこと嫌いじゃない私もさすがにイラっときましたね、45分も待たせといて、自分はスパで極楽三昧かよってね。でもって、お母様方が起こった理由が嫉妬と分かったギャビー、気を利かせて彼女たちのために自分のお抱えスパメニューの人たちを連れてきて上から目線でみんなにサービスしたもんだから、却ってまたまた反感買っちゃう。

ギャビーってここまでおバカだったかな、しかもあの事件を経て何も変わっていないとは、驚きあきれるってのを通り越して、感心するわ。

まぁそのくらい鈍い方が幸せに生きていけるのかもしれませんけどね。


リネットは、トムが他の女性とデートしてるって知ってショックを受け、カウンセリングの際のトムの言動でさらに爆発、自分も相手を作ってデートしてやるって息巻くんだけど、出会いってそんな風にして見つかるものでもないし、むしろそういうときは訪れないもの。レネが連れてってくれたバーで、帰ろうとしていたところ、悪くない男性と出会うのだけれど、彼の家まで行って、さぁ寝室へ!という段になって、外した指輪が深いカーペットの中に埋もれて、見つからない。二人で一生懸命探して、指輪を見つけたら、リネット、忘れかけていたトムへの思いまで見つけちゃって、結局、何もしないで帰ってきちゃった。


リネットにとってトムは最高の男性であり最高の夫。もう少し素直になって、関係修復に向けて努力しないと、一番大切なものを永遠に失ってしまうことになるかもよ!



さて、ちょっと暗闇から脱しかけているスーザン。

彼女の大ボケっぷりも相変わらずなんだけど、やはり絵の勉強を始めるようになって、かなり気持ちが散らせていい方向に行ってると思ってたのに、またもや教室でおバカをやらかして、やめますって啖呵を切って出てきちゃう。

だいたい、大学に絵を習いに行ってるのに、男性のヌードモデルの姿を見てクスクス笑ったりしますか、いい大人が恥ずかしい。

スーザンにしろギャビーにしろ、このところだんだん子供に帰ってないですか?


それより今一番深刻なのはカルロスですよ。

スーザンという、語り合える同士がやっとできたと思ったのに、マイクに一部始終を告白したがために、マイクがスーザンをブロックし始め、カルロスは話し相手を失って、お酒に走り始めました。

マイクはスーザンを守りたいのはわかるけど、だったら自分がカルロスの話を聞いてあげるくらいのことして欲しいなぁ。もう少し懐の深い人かと思ってたのにちょっと残念。


さて、ブリーは一連の罪悪感からいいことがしたくなって、牧師の勧めにより、ホームレスに給仕のサービスをしているベンのお手伝いを始めます。ところが缶詰のスープを開けるだけの作業が性に合わなくて、すごいオサレで手の込んだ料理を作り始めたもんだから、ホームレスのための食堂に、普通の人たちが詰めかけて満員になっちゃう。

ここはホームレスの人たちの集う場だ、それをあなたは奪ってしまったのだ、と牧師に諭されたブリー、ようやくそのことに気付き、普通の人々を食堂から追い出すのですが、そのスピーチを気に入ったベンが、集合住宅建設のために、手伝ってほしいとブリーに話を持ちかけます。

そのプレゼンも上手くいき、よいことをしたとほほ笑むブリーでしたが、その集合住宅予定地を案内されて青ざめます。そう、その予定地とは、彼らが死体を埋めたあの森だったのです。


さて、工事が始まれば、埋まった死体などすぐに発見されてしまうし、一体どうしたら?

ってところで次回に続きます・・・

なんか次回は、「犯人は現場へ戻る」ってことになりそうでコワ~!

どうなっていくんでしょうね!


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「ホームランド」ファーストシーズン、早くも4話まで来ましたよ。

<#4 常に忠誠を SEMPER I>


これは英雄帰還兵がアルカイダに寝返ったのではないかという疑惑を持つCIA捜査官の葛藤のお話。


ブロディの「寝返り疑惑」はまだ晴れてもいないし、また決定的な証拠もなく、謎のままなのですが(このドラマの根幹をなすミステリーですからこんな序盤に謎が晴れるワケないのですが)、どんな形にしろ8年間も極限の緊張状態の中、兵士としても人間としても、非日常を送っていたことには間違いないのですから、ニコラス・ブロディは並々ならぬ精神的疾患を抱えているはずです。


既に1話のフラッシュバックシーンで微妙に映し出され描かれていましたが、恐らく彼は上官を殴り殺していますよね。もちろんその行為は究極的な選択によって導かれたものだとは思いますが、これは相当のトラウマであり、ストレスとなっているはず。


そこへ来て、妻が元同僚と関係を持っているらしい、となったら、それこそさらに尋常な精神状況でいられるはずもありません。ニコラス・ブロディの行動はおかしくなって普通です。知人たちを集めたホームパーティの途中で、庭にいたシカに銃を2発ほどぶっ放すくらいのことはしても何ら不思議ではないですよね。

もう、カウンセリングを受けた方がいいのはもちろん、入院を伴う投薬治療を始めた方がいいくらいのレベルに来ていると思います。


ところで、このドラマではCIA捜査官キャリーも双極性障害を患い投薬治療中であることになっています。レベルにもよりますけど、CIAはそんな疾患も調べずに人を雇うのかな、とかちょっと思いました。まぁ、務めた後だったら、CIAみたいな職場であればそのほとんどの人が何らかの精神疾患なんて抱えるんだと思うし、いちいち気にしないのかな。


とにかく、このドラマは主役の二人が両方とも割と深刻な精神疾患を抱えていて、そこがミステリーを深めている理由の一つであるようです。見ている側としては、ブロディもキャリーもどこか信用できないし危うい。だけど、なんとなく共感を持ってこの二人を見てしまう。二人はあまり笑わないし明るい方ではないけれど、それなりに目を引く魅力っていうのかな、そういうのがあります。


この二人が、退役軍人の会みたいな場所で再会することになり(キャリーの意図したことだけど)、いいタイミングで雨が降ってきたりして、この二人の今後の関係性を予感させるラストでした。


この謎ときにはまだまだ相当時間がかかりそうですね。



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