【久保憂希也 公式ブログ】日々是鍛錬 ~ビジネスは結果。それがすべて~ -198ページ目

価格決定の難しさ

新規事業の立ち上げ、新商材の発掘。新しいサービスや商品を提供する時、一番揉めるのが価格決定(プライシング)ではないでしょうか。


私は去年、あるIT関連サービスを立ち上げ、そのサービス価格決定の際、社内で相当揉めました。


「サービスの戦略上、高価格で勝負すべきだ」

「値下げはできるが、値上げはできない、だから少し高めの価格でスタートすべき」

「競合他社がこの価格なので、我々はもっと値下げしないと」

「品質が良くても安くなければ売れない」


それこそ社内では、誰も一致した意見が無いぐらいでした。



現在世の中にあるサービス・商品は、ほとんどが差別化できていない物ばかり。画期的なサービスや商品など、世の中にリリースされようものなら、競合他社がすぐにマネをする状況。


インターネットも5~6年前までは、限られた層の使用ツールでしたが、今では携帯電話並みに普及してるサービスとなりましたし、今やインターネット内のWebサービスは無料が当たり前。


このような現状で、差別化できないサービス・商品を売って利益をあげる方法は二つしかありません。


営業力の強化

適正な価格設定


この②を分かりやすく、実行が簡単で、また差別化できていないサービス・商品にでも適用できる価格決定方法を教えてくれるのが、「一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト~小予算で簡単にできる感情価格決定法~」 (主藤 孝司著)です。


「一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト」


プライシングに悩んでいる方、プライシングの難しい理論まで勉強したくない方、プライシングの難しい理論に飽きた方、実践的なプライシングがモットーの方、この本をお勧めします。


ネット副業の税金対策(基本編)

ホームページやブログで副業をしている方が多いのではないでしょうか。ネット副業している方の悩ましい税金問題について、今回より数回に渡って、元税務職員の私がお教えいたします。確定申告の手続きから、節税の方法まで暴露しますので、ぜひ連載を楽しみにしてください。


第1回目の今回は「基本編」


税金ってどんな時に払うの?いつ払うの??どうやって手続きするの???

まずは税金の基本的なところから書いていきます。


何をやっても儲けた分には税金がかかります。個人がネット副業をやって儲けた分には、所得税と住民税(一部の方は事業税)がかかります。住民税は所得税の手続きをすれば、自然に課税される税金ですので、この連載では主に所得税について書いていきます。


所得税の計算期間は、1月1日~12月31日です。つまり1月1日~12月31日の1年間に儲けた金額を計算して、税金の額を計算・支払うことになります。


所得税の確定申告は毎年、翌年の2月16日~3月15日の間に行います。例えば今年儲けた分があれば、来年の2月16日~3月15日に確定申告の手続きをします。


確定申告する(税金の計算をする)際に必要なものは、収入と経費がわかるもの全てです。1年間の儲けは、「収入ー経費」で計算します。つまり1年間に稼いだ収入と、使った経費を集計しないと、儲けの計算ができません。


今からネット副業を始める人、もしくは最近になって始めた人は、今後常に収入と経費がわかるものを置いておく、もしくは何かにメモしておくことが大事になります。


ただしネット副業で儲けがあっても、確定申告が必要ない人もいます。


ネットビジネス以外に収入がない方・・・専業主婦のように、ネットで稼いでいるけどその他に収入

                           (給料など)がない人は、儲け(収入ー経費)が年間38万円以下

                      であれば確定申告の必要がありません。つまり所得税が

                           かからないので、確定申告の手続きすら必要ないのです。


副業で収入がある方・・・サラリーマンのように、会社から給料をもらいながらネット副業をしている場合は、

                儲け(収入ー経費)が年間20万円以下であれば確定申告の必要がありません。

                本来20万円以下であっても、追加の税金を払うために確定申告の必要がありますが、

                特別に税法で規定されています。かなりお得です。


さて以上より、1年間に儲けがあって確定申告の必要がある人は、2月16日~3月15日の間に管轄する税務署に行って、確定申告の手続きをしなければなりません。


しかし確定申告書の作成などを自分でできるという方は、税務署に行く必要がなく、確定申告書と必要な書類を管轄の税務署に郵送することで、手続きをすることが可能です。


これが税金の基本手続きになりますので、お忘れないように。


猛暑の経済効果

西日本地域ではすでに暑さが続いていたようですが・・・関東では昨日から猛暑に戻りました。最近は涼しい日々が続き、快適でしたが、それもしばらくはお預けになりそうですね。


本日東京都内の最高気温が35℃の中、都内を地下鉄でブラリ旅してきました。


浅草で目にした↓の会社


ビール会社


これだけ暑ければ、ビール会社って儲かるんだろうな~なんて本気で考えました。35℃の気温を外で過ごすと、当たり前の話、すぐに喉が渇きます。休日なら昼からビール♪ってことも可能ですよね。


さて猛暑が続くと、その経済効果はどのようなものなのでしょうか。①暑くてビール(飲料)が売れるように、経済効果はプラスなのか、もしくは、②暑くて誰も動けずに、経済効果はマイナスなのか。


①の理由はいくらでも思いつきます。暑いと海(旅行)に行くでしょうし、クーラーを入れるので電力会社は儲かりますし・・・


②も案外あるのではないでしょうか!?まず労働者の作業効率は確実に落ちます。建設現場の作業員なんて、猛暑のせいで効率が下がってしょうがないのではないでしょうか。またクーラーがきいている部屋で仕事といえど、通勤中の暑さでグッタリしそうです。また衣類はどうでしょうか。夏物は単価も安いので、猛暑になったから衣類メーカー・販売店が儲かるというのもなさそうです。


猛暑で経済効果が~兆円などの試算を目にすると、「単純な発想だろうな」と思ってしまいます。


アメリカではあまりの猛暑のため、350人が死亡するという異常事態になっています。公共施設はクーラーがない住民のために解放されているそうです。ここまでになったらもう、経済効果どころの話じゃないですね。


麻雀とビジネスの共通点は?

いつも読んでいる「日経ビジネス アソシエ」。今週発売のアソシエ(2006・08・15発行)に面白い記事があったので紹介します。


サイバーエージェントの藤田晋社長が連載している「渋谷ではたらく社長のキャリアアップ塾」に、「麻雀で学ぶビジネス常識」と題して、独自の意見が出されていました。(麻雀がわからない人はゴメンなさい)


経営者がなぜか好む麻雀。その理由は、、、  ※将棋との対比で考えてください


麻雀は不平等な状態からゲームが始まる(配牌に差があるのが普通)


騙す人がいる


友達とはやりづらい


勝負どころはめったに来ない


お勉強熱心な人は勝てない


メンタルの強さが大事


以上6つの麻雀の特質が、ビジネスに共通しているから経営者は麻雀を好むというのが藤田社長の意見。


さらに、麻雀釣りゴルフをやると時間がなくなって家庭が崩壊するのを「暗刻る(あんこる)」と言う、なんてネタまで!


私は社会人になって、時間のかかる遊びである麻雀からは遠ざかっています。学生時代に嫌というほどやったので、今更ハマるという感覚もないですが、極たまに機会があればやります。


ゴルフは大学1年生から始めて、かれこれ10年以上。今でも2~3ヶ月に1回程度はしています。


よかった、釣りが趣味じゃなくて・・・あやうく「暗刻る」ところでした。ちなみに藤田社長は・・・



簿記資格の取得に一言

私はいくつかの資格を持っているため、よく資格に関して相談を受けます。最も多い質問が「簿記」に関してでしょうか。


簿記2級を受験したことがないので何とも言えませんが、簿記1級の試験レベルから察するに、簿記2級程度の知識では実務に対応することはできません。簿記1級のように、P/L・B/Sなどを全般的に勉強しないと、簿記など何の意味もありません。


簿記2級の資格を持っていることが全く無駄だと言っているのではありません。


①仕訳など、基本的なことをわかっていないと実務どころではない

②就職・転職する際のアピールにはなる


以上2つの理由から簿記2級にも意味はあります。


問題なのは、忙しい人が時間を割いてまで目指す資格かどうかというところです。


またそもそも、本当に経理という仕事をわかって、本当に経理という仕事をやりたくて簿記の資格を受験しているのでしょうか。甚だ疑問に感じることが多いです。


昨今ビジネスにおける数字の重要性みたいなものが見直されていますが、簿記を勉強してもビジネス数字には強くなれません。そこを勘違いしている人が多いですね。


簿記・・・取引を数字(仕訳)に変換して財務諸表を作成する行為


つまり簿記を勉強するということは、財務諸表の作り方を勉強することであって、財務諸表の読み方を勉強することではありません


財務諸表から何を読み取れるかを勉強したければ、会計指標の本や、ビジネススクールが発刊している「アカウンティング」「ファイナンス」の本を読むことが一番です。また生きたデータとして、IRされている財務諸表を分析することも有益です。


漠然と「数字のプロになりたい」ぐらいの気持ちで簿記資格を取ろうと思うと、逆に遠回りになりますのでご注意を!


【参考】 「経理と財務の違い」