基本情報
〇和名
アライグマ
〇英名
Raccoon
〇学名
Procyon lotor
〇分類
哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属
〇生息地
北アメリカ、中央アメリカ(アメリカ、カナダ、グアテマラ、メキシコ、コスタリカなど)
〇体長・尾長・体重
42∼60㎝・21∼40㎝・1.8∼10.4kg
〇生息状況
軽度懸念【LC】
特定外来種
フレンズでは・・・
【アライさんはアライグマの名の通り、手を洗っているように見えて……本当は川の中を探っているのだー!
アライさんは手で感じるものを信じるのだ。
だから、お前もアライさんの信じる手を信じろなのだ!
さあ、一緒に一山当てに行くのだー!】
個性が強いフレンズですが、明るく<コーハイ(後輩)>に対して面倒見が良いです。
意外と頑固で融通が利かない部分があり、突っ込みどころが大量にある行動や話し方をする場面が多く見られます。
一人称は<アライさん>で、語尾に<~のだ、~だな>と特徴的なしゃべり方をします。
ほとんどの作品では<フェネック>とペアで行動していることが多く、話の中でアライグマを敬いつつ、ソフトな突っ込みを入れるコントのようなものが見れます。
<サーバル>、<フェネック>に続いて、<けものフレンズ>シリーズ初期から登場しているフレンズで<NEXON版けものフレンズ>、<ようこそジャパリパークへ!>、アニメ<けものフレンズ>、<けものフレンズ2>、<けものフレンズぱびりおん>など、代表的な作品に数多く登場しています。
また、他の作品とのコラボでも必ずと言っていいほど登場しており、<サーバル>、<フェネック>に続く、3大主役の1人としての立ち位置となっています。
<けものフレンズ3>では、<サーバル>、<フェネック>とともに初期に登場しており、主にメインストーリーのほか、<アライグマ>にフォーカスした物語<アライさん隊長日誌>などで登場します。
クマ?タヌキ?
ツキノワグマ
ホンドタヌキ
川の中で獲物などの食べ物を探る様子が洗っているように見えることから、和名の由来とされていますが、単に見えるのではなく実際に毒を持つ獲物を洗い落とす様子が確認されています。
哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属に分類され、主に北アメリカから中央アメリカ南部を中心に生息する動物です。
種名にクマと名前がついていますが、分類上<クマ>でも無く、<タヌキ>でもありません。
食肉目では珍しい<ショ行性>
キンカジュー
カコミスル
アカハナグマ
体長が42∼60㎝、尾長21∼40㎝、体重1.8∼10.4kgと、同じアライグマ科の<アカハナグマ>や<カコミスル>とやや体格が似ているものの、<キンカジュー>よりかはやや小さいです。
全体が灰褐色で目と眉あたりののラインがはっきりしており、尻尾が縞模様が特徴的で、手先がヒトの指のようにとても器用で物を上手くつかむことができます。
また、地面に足全体をくっつけて歩く<ショ行性>と呼ばれる歩行方法をとり、直立に立つことができます。
この<ショ行性>ですが、私たち<ヒト>などの霊長類、クマ科、<レッサーパンダ>など一部の動物でしかこの歩行方法を行わない為、珍しい部類です。
見た目が、同じ食肉目の<タヌキ>に似ていますが、尻尾の長さや縞模様、手足など外見的特徴が異なります。
何でもバリバリ食べるがゆえに・・
雑食性で両生類、爬虫類、魚類、鳥の卵、甲殻類、昆虫、死骸、果実、食べかすなどの生ごみ類など幅広い食性を持ち、森林、湿地、都市部などでも適応し生息できることから、様々な環境での適応力が高い動物です。
アライグマは都市部でも多く出没し、害獣として扱われていることから、駆除の対象とされており、約7∼8割がヒトの手による狩猟で駆除されています。
また日本では、放された個体が繁殖し、在来種を獲物の対象することによる生態系の撹乱、人獣共通感染症(アライグマ回虫症、エキノコックス症など)を引き起こすことから、<特定外来種>としてリストアップされています。
可愛さ故に起こる現実<外来種>
カオジロガビチョウ
カミツキガメ
近年、国内では<外来種>による生態系の攪乱、感染症の懸念、農林水産業被害、遺伝子汚染などが問題になっています。
<外来種>とは、本来国内の生息域に生息、生育していない動物種や植物種の事をいい、主に<人の活動下で入り込んだ種>として定義しています。
これには動物界、植物界すべてが含まれており、動物でいえば哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫類、魚類が該当し、その中で、特に生態系に著しい被害をもたらす種を、日本では<外来生物法>に基づいて<特定外来種>として指定しています。
しかし、例外として<渡り鳥>などの汎存性のある種は<外来種>には含まれません。
先ほど、紹介した<アライグマ>は<特定外来種>に指定されており、アニメなどの影響で<アライグマ>を飼育する人が多くなり、それが何らかの理由で野外に放され、それが繁殖し、長い年月のなかで育まれていた生態系などが破壊されてしまいます。
また、アライグマの他には中国~東南アジア原産の<ガビチョウ>や北アメリカ~南アメリカ原産の<カミツキガメ>なども有名です。
最近では、輸入交通網の発達やエキゾチックアニマルの飼育や観葉植物などの珍しい種を取り扱ってみたいという人が増加しており、<外来種>の問題が拡大する懸念があります。
単に可愛いと思って飼育した結果、このような深刻な問題になっている為、本当に取り扱える種なのかどうか、正しい情報をいかに伝えていけるかが課題となっています。
外来種について詳しく
⇓
リンク
〇アラフェネ動物記
〇アラフェネ動物記<ショートコラム>
〇地球のおうち
動物園、水族館にまつわるお話
〇地球のあしあと
動物にまつわるお話
〇けもの図鑑
けものフレンズから知る動物図鑑
○<X>アラフェネさん