鳥専門病院ってなんだろう?と考えることがあります。
昔はね、鳥専門病院は無かった。
でもね、一緒に暮らしたセキセイインコやオカメインコはいつも元気だったし、病気になったことも無かった。
いや、あった、疥癬症に罹ったことはあったけど、塗り薬で簡単に治った。
塗り薬をどこで調達したか忘れてしまったけど、少なくとも鳥専門病院ではない。
昔は良かったという昭和的な話ではないのです。
鳥専門病院の前に一般の動物病院の話をすれば・・・・
ハッキリ言って、鳥を診ることが出来る犬猫病院(一般の動物病院)は少ない。
過去にも書いていますが、問い合わせをすれば、大体は診れますヨなんて言う。
でも、実際は知識が乏しく、簡単に死なせてしまう獣医が多いのが実情です。
実際に目撃した例です。
ある鳥飼さんがセキセイインコ(若鳥)の体重が減少したことを気にして、動物病院へ行ったのです。
獣医師は念のために強制給餌をしましょうと言って、下記の雛の給餌用のスポイドに粟玉を詰め、セキセイの口へ差し込んだのです。まともな保定も知識もなく、暴れるセキセイに無理やりです。
重大な間違いがあります。
まず、一人餌に移行時の若鳥は体重が減少します。
セキセイインコの場合、1~2gは仕方ありません。
だって、挿し餌は食べない、シードやペレットも食べ慣れないとなれば、減少して当たり前です。
他の症状が無ければ、強制給餌は必要ありません。
そして、決定的な間違いは、自ら口を開けない若鳥にスポイドを使って無理やり食べさせたことです。
危険極まりない行為で、窒息や口内損傷、気管への誤飲が発生する可能性があるのです。
何度も書いていますが、下記は当家で用意している強制給餌用のシリンジとカテーテルです。
動物専用(医療用)の使い捨てタイプです。
強制給餌とはそのうまでカテーテルを挿入し、ペースト状のエサを注入することを言います。
キチンと保定し、馴れた人間が行えば、数秒で終わります。
当然、誤飲や窒息はありませんし、鳥も暴れる暇さえありません。
鳥に対して知識もなく金を搾取する馬鹿な獣医師は多いのです。
あ~なんで知ってるのかって?
上記の飼い主さんがね、強制給餌をやってみたという動画をユーチューブにアップしていたのです
その中で獣医師が偉そうに説明していたのです。
「これが強制給餌です」って。
最初は虐待動画かと思ったけど、本物の無知な獣医師でした。
(生死にかかわる情報が拡散されるのは耐えがたいので指摘させていただきました。今現在、動画は削除されています)
7年前、当家の白文鳥のサスケは肺炎になってしまいました。
当時、私は何の知識も持ち合わせていなかったのです。
だから、近所の動物病院へ通院しました。
でも、どんどん悪化して・・・落鳥寸前まで行きました。
ほんとクソすぎる一般の動物病院は多いのです。
(ごく一部の動物病院は鳥をちゃんと診ることができます)
そんなサスケを救ってくれたのが鳥専門病院でした。
呼吸困難が酷いので即座に入院(酸素室)
その後、回復して退院しましたが・・・・
最終的には甲状腺肥大で亡くなりました。
退院後、直ぐにということでは無く数か月のやり取りがあってです。
ただ、亡くなる数日前にも通院したのですが、あっけなく亡くなった。
文鳥のシルバのクチバシ脱落は施しようがないので適応外!?
上記の2例は有能な鳥専門病院の獣医師でも対処できなかったと思っていますが。
こんなこともあった。
アキクサインコのハルが突然の呼吸困難になってしまったのです。
私の見立ては、異物が呼吸器の入り口をふさいでいる。
救急で鳥専門病院へ行くと、獣医師も同じ見立てでした。
でも、鼻うがいをしただけで帰ってきたのです。
夕方に向かって症状は酷くなり、落鳥も覚悟し眠りにつかせました。
翌朝、恐る恐るカバーを取ると・・・
嘘のように呼吸困難は無くなっていたのです。
自然と異物が外れた様でした。
私はクチバシの脱落の件で、メッセージやコメントをいただくことがあります。
5年前になりますが、ある飼い主さんからメッセージを頂いたのです。
損傷度合を伺うとシルバに比べると重症ではない、すぐに自立できるはずでした。
飼い主さんは愛鳥を鳥専門病院へ入院させたのですが、獣医師のミスで亡くなりました。
詳細は伏せますが、ほんとね、あり得ない対応です。
鳥専門病院の獣医師ですよ。
鳥専門病院を全否定している訳ではないのですよ。
でも小さな鳥に対しての医療って限界があるのです。
いや、むしろ出来ることは少ない。
鳥専用の検査機器はないに等しい。
薬だってそう。
セキセイインコに蔓延しているPBFDのワクチンすらない。
人間には何千という病気があります。
でもね、鳥を鳥専門病院へ連れて行って、言われる病名は数えるほどでしかないのです。
それ自体が鳥に対しての医療の未熟さを表しているのです。
ただの犬猫病院は論外ですが、鳥専門病院に通院中に愛鳥が亡くなったという経験をされた方は多いと思います。
誤診というと批判されるかも知れません。
でも的確でない薬を処方され、弱って亡くなる鳥は多いと考えています。
話は少し変わって・・・
人間の体では毎日5000ものガン細胞が生まれていると言われています。
しかし、そのガンは人間の自己免疫で破壊されているのです。
知っていましたか?
人間に限らず、鳥だって免疫細胞を持っています。
特異な考えかも知れません。
でもね、鳥たちが元気ならそれで良いのです。
だから、健康診断は行かない。
健康診断で院内感染や大きなストレスを抱える可能性がある。
元気なのに何を好き好んで鳥専門病院へ行かなければならないのか?と思ってしまうのです。
仮に悪い細菌やウイルスを持っていても、元気ということは免疫細胞が仕事をしているのです。
なのに、健康診断で悪い細菌が出たので抗生物質を処方しますねなんてやられると、薬の副作用で一気に弱っていくでしょう。
いやいや、元気なのは今だけで、薬で退治しなければ弱っていく!という考え方も分かりますよ。
でも、薬を処方されても治療が長引く例が多いのは事実なのです。
抗生物質は細菌にだけ効く薬です、ヒットしていれば本来は早期に改善するハズなのです。
私に言わせれば、折角、自力で泳いで行こうとしている者の足を引っ張っているように見えます。
そんなことより、日々、なるべく多くの放鳥を行い、バランスの良い餌、適度な寒暖差管理etcを行い、免疫力を維持向上することに注力したいのです。
鳥専門病院とは大きく距離を空けている当家の3羽は感染症になったことはありません。
ハルは嘔吐が何度かありましたので、1度鳥専門病院へ行ったのですが、感染症は確認されませんでした。
文鳥のシルバは大きな怪我がありましたが、病気(感染症)の欠片もないまま7歳を過ぎました。
アキクサインコのチャチャ姉さんは、病院も知らなければ病も知らないまま、もうすぐ6歳になります。
以前から何度も申し上げているように、私にとって鳥専門病院は使うものです。
必要があれば行くというスタンスです。
投薬に関しては質問もするし、状況に応じて薬の変更、中止も私が提案します。
絶対にお任せなんかしないのです、大切な愛鳥なので当然です。
もちろん、病気だって隠させませんよ、体重、糞は当然として些細な仕草も見ています。
神経質に見ていると、糞や体重変化が無くても、今日は少し疲れているので警戒すべきだということが分かります。
病気では無いのですが、文鳥のシルバの換羽は始まる前に把握できます。
おわり
下記は抗生物質に関して記事にしています。
よろしければ、合わせてご覧ください。
参考までに。。。