仕事始め
2017 0104 ヨコハマ 晴れ
皆様 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いを申し上げます。
対外的には明日からが仕事始めなのですが、職人の性と申しましょうか、手が疼きまして、気がついたら作業を始めていました。(;^ω^A
正月休み前からスタートさせた、フェンダーの95年製CSテレキャスターネックのスロープヘッド化の続き作業です。既にネック仕込み変更やネック端末の精度出し加工は済ませてあります。結果、カスタムショップのロゴはぜ〜んぶ消えちゃいましたが、そんなことよりサウンドが最優先事項ですからね。
元のヘッドが起き上がっていた関係で、まずは一旦ヘッド面を水平に加工し直してからのSH設定加工です。
フラットヘッド構造のネックは製造から15〜20年も経過しますと張力でヘッド面が手前にめくれ上がって来るものが多いので珍しいことではありません。ただそのままの状態はサウンドはデッドな響きになりますので、修正を加えない限りそれは直りません。
フラットヘッド構造の楽器で、なんだか色艶や音の響きが悪いんだよね〜と言う方はヘッドのめくれ上がりが原因かもしれませんね。その場合はいっその事、スロープヘッド化をお勧めします。
元の状態が嘘のように変化を遂げて、テンションバランスの向上、音の腰や色艶、サスティーン、ベンド感も全てが元々のフェンダー製のフラットヘッド構造の楽器の鳴りを明らかに上回ります。もちろんCF加工でフレット仕上げれば、従来のピッチの悪さも解消できますからね。やらなきゃ損ですと申し上げておきます。
本年も他の誰も出来ない仕事をじっくり頑張って行きます。
宜しくお願いしますね。
仕事納めました。
2016 1228 ヨコハマ 晴れ
本日、今年の仕事を納めました。
多くの依頼を頂戴しまして誠にありがとうございました。
本年最後の作業は大田区のYさんのご依頼で10年ほど前にオーダー製作したギターのリフレット作業でした。無事に終了です。とても良く歌うギターです。
大切にされているのが伝わってきます。今後も可愛がってあげてください。
ちなみに、このブログも毎日数百人の方にご覧いただいている様子ですが、同業者、業界人の方は別として、3万円台のベーシックなチューンだけでも既製品のレベルを超えた鳴りにできますので是非お試し下さいね。
メーカーさんも量産枠の中で一生懸命製造されてるわけですが、それはあくまで既製品として楽器屋さんに並べられるレベルの作りにしか出来ていませんので、楽器は購入してから専門家に手を入れて貰うのが本来の筋なんです。
だって実際に作ってるのはパートタイムのオジさんオバさんですからね。それが既製品ですから。
それでも3万円台のチューンで生鳴りを数段良くする作業は可能です。
しかもその予算でニアCF加工も行いますからピッチも驚くほど良くなります。
いくらブログを読んでも手持ちの楽器の音が良くなるわけじゃ無いですからね。
生鳴り向上委員会の委員長、マツシタの技を一度ご堪能あれ。
:*:・( ̄∀ ̄)・:*: 良き年末をお過ごしください。
終了報告 福岡のOさん
2016 1227 ヨコハマ 雨
ここのところ連日、作業依頼の楽器が到着しておりまして、もう足の踏み場も無くなり、飼い猫ですらジャンプしながら家の中を移動をしている次第です。(^o^;)
そんな中でスロープヘッド化作業ではない楽器を1本だけ先に仕上げました。
福岡のOさんのCCR-HPです。
フレット再整形でフレット山のセンター出しをきっちり行い直し、MV+2T回路だったのを、MV+MT+LCV回路に変更しております。その他オーバーホール済み。
かなり鳴りまくっています。
*Oさん、弦が同梱されておりませんでしたので元の弦のままです。
その他の個体は さすがに新年からの作業となります。年明け、塗装が出来る天候がどの程度あるか、そこだけがちょっと気がかりです。
ネック完成
2016 1226 ヨコハマ 曇り
寒い日です。
昔チューンしたストラトネックのリチューンが終了いたしました。
目の詰まったハードメイプル材でしたから、しっかり生き返らせてあげる為にスロープヘッド化し、リフレットも済ませ、見た目はオールドみたいですが、バリバリのコンディションに生まれ変わっています。
このネックをマウントして鳴らなかったら、余程他の部分に問題があると言うことになります。
ネック交換の際にはネックの仕込み変更は必須ですが、その他では残り僅かとなった t.m.p 製のブロックサドルに変更すれば、本体鳴りの素晴らしさは確保できるでしょう。
あと見逃されがちな点としてはトレモロのブロック仕様で、弦のボールエンドがブロックのギリのところで留まる仕様のモノは良いのですが、ブロックの奥の方で留まるタイプは音が軽くなってしまうので避けるが賢明です。
このネックに交換希望の方はご予約を。
要望が無ければストラトの本体にマウントして完成品として組み上げます。たぶん販売価格20万チョイ位で、オッソロしく鳴りまくるストラトに出来るでしょう。
ストラトキャスターはフェンダー社が世に送り出した楽器ですが、そのオリジナルスペックのままでは限界があるんです。それを上回る楽器にする為に t.m.pのチューン作業が必要となります。
昨日までに新たなスロープヘッド化作業依頼だけでも5本ご依頼頂いていますが、
今年の作業受付はこれで終了です。本年も沢山のご依頼ありがとうございました。
m(_ _ )m
終了報告 青森のHさん & トレードさん決定
2016 1225 ヨコハマ 晴れ
クリスマスですね。
t.m.pのサンタは一日中、写真のCCRのリチューン作業でした。
旧仕様からスロープヘッド化を含め、様々な部分に手を加えて先ほど無事に完成させました。Hさんからのご要望に出来る限り沿ったサウンドへとリメイクさせております。リヤーのRHRハンバッカーは相変わらず強力なサウンドです。
Hさん、長らくお待たせを致しました。思う存分,弾き倒してやってください。
本日出荷させていただきますのでお楽しみにお待ちくださいませ。
ご依頼、誠にありがとうございました。
そしてトレード企画の当選者の方は・・埼玉県富士見市のNさんに決定いたしました。ご応募下さったCS製と t.m.p Speaker BRL-8とトレードさせていただきます。
本日ご自宅にスピーカーを出荷させていただきますね。
プレゼントでケーブルもスープラ製2.0をオマケさせていただきましたが、出来ればスープラ製のクラッシック4.0と言うケーブルですとよりグレードが増します。
その他のみなさんもご応募下さり誠にありがとうございました。
また次回をお楽しみに。
経過報告 諸々
2016 1223 ヨコハマ 快晴
清々しく晴れてます。
青森のHさんの CCRの作業はあとはネックの塗装関係の仕上げだけです。
今回のチューンに際するご要望に対応するためにブリッジサドルのアジャストネジの径を変更して、よりタイトになるように変更しております。写真はイモネジを一回り太い物に変更するためにタップを切りなおしているショットです。
また本体はリヤーを t.m.p 製のP-90から同じく t.m.p 製 RHRハンバッカーに変更済みです。回路は2つのCTSポットを変更してMV+MT+リヤー専用LCV仕様へと変更済み。ネックはトップコーティングに移行しております。
またリチューンを進めているストラトネックは島根のKさんよりお問い合わせいただいておりますが、現状まだネックの塗装工程にあります。ヴィンテージ・イエローに仕上げ中です。写真はその裏面です。
ネック交換できますよ
2016 1222 ヨコハマ 曇りのち雨
依頼品の作業とは別に、古めのストラトのチューンドネックの作業も進めています。
目の詰まった素養の良い素材ですから、指板修正、リフレット(CF仕様)スロープヘッド化、WBHナットまで行っています。手間掛かってますよ〜
グリップは細めですが、既にリシェイプ済みですから弾きやすいです。
もしお手持ちのストラトでネック交換をお考えの方がいらしたら10万を超えるチューン内容のネックですが、今回のみ、工賃代金のみで交換致しますよ。
希望者がいらっしゃらない場合は中古のフェンダーのストラトボディにマウントしてりっぱな1本のストラトに戻してあげたいと思っています。当然、やる以上はCS製を上回る楽器に仕上げます。
弾いてもらえない楽器は悲しいですからねえ。