tmpブログ -145ページ目

個別報告 2件

12/19 ヨコハマ晴れ

写真は下地処理を進行させている恵比寿のHさんの55B-4 とトップコートを重ねているCCR-312です.

室内ではセットアップ前作業中のカスタム品2本が逆さつり中.ギタリスト・SさんのCCR-312は表面研磨でマッド状態.明日から艶だし研磨予定.NさんのTELESAの方はリヤーハムを現在開発中のロングスケール/リヤー専用のハムが完成したらセットアップ・マウントする段取りになっています.

奥のヴァオリンは6年程前にストラディバリの図面を参考に初めて製作した1本.図面通りのネックの仕込み角にどうも納得がいかず、角度変更して作り替えています.ついでに今回から採用している光触媒燻煙処理にかけ直して仕上げてみるつもりです.

先週は連日燻煙処理を行なっていましたので疲労が溜まって来ましたが、この時期は頑張り抜くしかないでしょうね.皆さんも何かと気忙しい事でしょう.体調に気を遣いながらやり抜きましょう.

来年はあらゆる仕組みが変化する年だと思います。
変化を恐れずに より良い自分、家族、組織、世の仕組み/システム、そして何よりも人としての生き方も再構築して行く事になるんでしょう。とても大きな節目の年となると予測しています。
特に行き詰まってると感じてる方は、何よりもまず、自分改革でしょうね。今のニッポンも正にソレ。
状況が悪いから自分が行き詰まってるんじゃなくて、自分が変わらないから状況が変わらないんですから。
行き詰まるのは自分が変わらなくちゃ行けないサインだと思ってワタクシは生きてます。
メラメラ


$tmpブログ
$tmpブログ

寒いし暗いし

12/16 ヨコハマ何とか晴れてますが夕方になるといきなり暗くなり冷え込んできます.

写真は塗膜の硬化を促進中のカスタム品達.暖房は彼らが独占してます.

外での研磨作業は冷え込んで来ると堪えますねえ~ それに連日燻煙処理も行なっているので気が抜けません.そしてその燻煙も今回新たな試みで光触媒で煙の吸入効率を上げられないかを試験中です.
データが無い事はやってみりゃいいんですから.仮にウマくいけば従来より時間短縮が可能になるかもしれません.

ま~たオッサン何か始めたんだ・・って言ってるアナタ! 皆さんの為にやってるってこと忘れないでね.
既存のメーカーさんから革新的な何かって出て来てないでしょ?しかも今じゃどれもこれも中国製なんですから.こーなるとギターマニア=中国製マニアみたいなモンですからねえ.これじゃイカンでしょ.
少なくともtmpだけは2歩も3歩も先に行ってから早めに看板下ろします.音譜

$tmpブログ

個別報告 2名様

12/15 ヨコハマ晴れ.今年も後半月ですね.何と言うスピード.目

写真はカスタム製作中のCCR-312と昨日オーダーが入った55B-4/TJです.
HさんのCCR-312は順調に中塗りが終了したので一旦水研ぎ研磨してトップコーティングに本日から入りました.晴れてさえくれれば湿度が低いので暖房で乾燥促進をさせつつ進められるのでスムースな流れです.写真では少し赤っぽく映ってます.凛々しい面構えでしょ?

55B-4/TJの方は恵比寿のHさんでトリプル・J 仕様のカスタム品がどーしても欲しいとの事でしたので、寝かし燻煙に入る直前のヒガツラ材を形状加工してより煙を吸収し易い形にした上での集中燻煙に切り替えて今後の作業を進める予定です.恵比寿のHさん、約束通りスタートしましたよ.

そんな訳で、セットアップ工程に入っているカスタム品2本に加え本日のCCR-312、そしてRetroCityのセットアップも控えてますので、そこへ55B-4/TJが加わって火がついた様に忙しく成ってしまいました.

あとチューンナップ依頼もまだ4本ありますしね.まさに師走.しかもマラソン並み.
でも今日もクラブサッカーのTV観戦は欠かせません.電話掛かって来ても出ないもんね.(^O^)

$tmpブログ
$tmpブログ
$tmpブログ

このネックが教えてくれた事

12/14 ヨコハマどんより曇り空

寒い一日でした.空も暗かったですしね.
写真はセットアップ直前のカスタム製作中のCCR-312とTELESAのネックで本日フレット整形を済ませて最後のグリップコーティングを終了致しました.

tmpではフレット整形後に指板断面とフレットエッジ断面部に塗装をコーティングしています.
以前に多くのアーティストの楽器を担当していた時期に時として野外ライブで雨が降ってる最中のステージを幾度か経験したのですが、指板エッジのフレットと指板の僅かな隙間からフレット溝内に雨が染込んでしまうんですね.それを何度と経験して「ほんの僅かな隙間もマズイな」と感じ、それ以来この面に接着剤か塗料を吸わせて水分が入りにくくする様にしています.

もう1本のネックは懐かしの09年製のスロープヘッドの試作ネックです.これは最終設定に対してスロープヘッド角が0.5度強い設定での試奏品ネックでした.
最終設定出しが済んだ時点で棚の隅に寝かしっぱなしでしたが、今回はその労を労って最終仕様に作り替えてあげるつもりです.
一番最初のスロープヘッド設定は女神工房時代に試みたものですが、当時のワタクシのノウハウでは追い込み切れず断念した経緯があります.その後も数度試みたのですが、どうしてもイメージするバランスには追い込めなかったのです.シングルサイド・ペグロケーションでは基本がクルーソンペグが一列に並ぶ事が前提ですので、その前提を変えずに各弦のバランスをベストに追い込むのはフラットヘッドでは不可能なのは分かっていたのですが当時は1度毎の角度検証しか行なっていなかった為にベスト設定を得るに至らなかったのです.

そして3年前に再度チャレンジした結果、昔は1度毎で検証していたのを検証単位角を0.5度まで細かくして行なった際に、その半分の0.25度毎に張力/サウンド共に変化する事が分かり、この試作の設定以降から0.25度ずつ作り変えて検証した結果、これ以上無い張力/サウンド・バランスを得る事が出来たのです.この角度数値を高低差にした場合、僅か0.6ミリちょっとなんですが、同時に弦に対するペグポストの傾斜角も変化する為に響き方も微妙に変化するんです。正直呆れましたね、その微妙さに。
ですからこのネックが教えてくれたんですね.「まだだよ、僕はベストじゃないよ」ってね.

ちなみに、ベストバランスを得る為には単にスロープヘッド構造だと言うだけでなく、どの位置から何度の角度を発生させるか、ペグのシングルサイドを0フレットからどの距離で何度の傾斜角度設定でロケーションするか、その他ではヘッド厚設定も加えたトータルな設定でサウンドやバランスやベンド感が変化しますのでスロープヘッド設定は決して単純なものではありません。結果的にはフェンダー設定とは様々な違いが設定上に出ています。フェンダー設定を捨てない限り得られない結果なんです。

その最終設定が決まった時の喜びはワタクシにとって非常に大きなものでした.長いトンネルを抜け出たと思える程でしたから.そのくらい重要なポイントだったんです.ワタクシ独自の設定法の最後の難関だったのでしょうね.

楽器設計には「理想はこの設定にしか無い」って重要ポイントがいくつか有るのですが、その中の3大ポイントのひとつでした.まさか30年以上も掛かるなんてねえ~叫び

ちなみにメーカー依頼の設計仕事で例えばヘッド角を「14.5度で指定」しますと、「マツシタさん、0.5度なんて指定はしないでくださいよ、14度か15度のどちらかに決めて下さい」って、まず言われますね.要するに1度毎の角度設定しか出来ないんです.「内心、0.5度違うだけでバランスが明らかに変わるんだぞ!」とか思いつつも「まっ、クライアントがそう判断してるんだからいいか」と.

この記事を読んだ技術屋さんの中にも「そんなオーバーなっ!その程度で大差出る訳ない」って思われる方もいらっしゃるでしょうけど、まず実際にやってごらんなさいって.様々な検証を行った上で結論出しすべきが技術者の謙虚な姿勢だと思いますね。
仮にその差が大差ないって感じてしまう方には「絶妙なバランスを備えた楽器」の設計製作はかなり難しいでしょうね.大ざっぱな当たり外れ続出の楽器としない為にはどんなノウハウが必要かをしっかり研究すべきです。

とは言え、ワタクシの耳ではノーマルフレッティングのギターやベースはピッチが悪くて弾いていてイライラして来ますが、なぜかぜんぜん気にならない方もいらっしゃる様子です。
音程感の不快さを感じたワタクシはノーマルフレッティングのピッチの悪さを解決する手段としてサークルフレッティングを考案した訳ですが、さてこうした場合、どちらを設計基準にすべきだと思いますか? 
音楽の為に楽器が存在する以上、どちらを選択すべきかで判断すれば良い事だとシンプルに思いますけどね。 
皆さんはど~お?   そーねえ~..( ̄ー ̄)

$tmpブログ
$tmpブログ

来年に向けて

12/13 ヨコハマ快晴.朝一で外出し戻ってからは写真の材の切り出し.

この材はやっと乾燥が基準に達した「ヒガツラ」と言う材です.本日は裁断して燻煙庫に納められる様にしておりました.写真はその一連の切り出し作業の工程毎の写真.

少し前にワタクシがあまりアルダー材を採用しない理由をお話ししましたが、この材は材のウッドトーン自体はアルダーに近いのですが、アルダーよりもっと倍音が出てレンジが広いので丁度アルダーとバスウッドをミックスした様なサウンドが作れるので重宝します.但し、あまり流通していないので良質個体が手に入った場合のみしか製作出来ませんね。
しかし、非常に安定性の高い材であり、あまり重くないですから魅力的な素材です.

とは言え、たぶんこの材で製作したE・ギター&ベースは存在していない筈ですので皆さんには初のお目見えと言う事でしょうね.ワタクシ自身ですら女神工房時代に製作したきりで今回のこの素材での製作はかなり久しぶりの事です.

何よりもこの材の良さはアルダー材の様に「オレがエレキで有名なアルダー材だ、宜しく!」みたいな前に出た主張をして来ない.(^O^) 出しゃばり過ぎないのがヒガツラの良いところ.でも素直にしっかり反応してくれるのでワタクシは好んでます.木目も地味ですから基本的にカラーリング仕様となりますね.

今回は来年の製作用にこの1枚板からRetroCityを2枚、ストラトを1枚、55B-4を1枚の計4枚分を切り出す事が出来ました.この様に同じ素材から出た個体材を共材と呼びます.要するに兄弟材です.
これから来春以降の製作に向けてたっぷり燻煙処理して熟成させます.

この様に素材段階で1回目の燻煙処理を長期間行ない、次が形状加工段階、そして最後が塗装段階.こうして数十時間に及ぶ燻煙処理を含む製作過程の後に皆さんの手元に嫁いで行く訳です.

ここまでしてオールハンドメイド製作してたら初心者さんや弾かずに眺めるコレクターさんには手渡す気になれない気持ちもお分かり頂けますでしょ? オモチャ作ってるんじゃ無いんですから.

$tmpブログ
$tmpブログ
$tmpブログ

フラットトップのメリット

12/12 ヨコハマ快晴でした.

本日はカスタム製作品の作業を進めつつ、写真のCCR-312の生地加工を進めていました.
この素材は現在製作中の4トーンサンバーストのHさんオーダー分のCCR-312の素材と共材なんです.

製作途中に何かトラブルがあっても対処出来る様に出来る限りオーダー品は共材でスペアーを用意しています.今回も何の問題も無くHさんオーダー品は順調に製作が進んでいますので、もうスペアー素材の必要はほぼ無くなりましたのから、来春製作予定のボディとして加工をし始めています.

今回はHさんのオーダー仕様とトップ板厚とバックのホンジュラスマホ材の厚さ設定バランスを変えて製作しています.簡単に言えば、トップのイタヤ材は薄い材厚仕様でバックは厚めに変更してホンマホのウッドトーンが主体でのCCR-312となります.

ワタクシがアーチドで製作しない理由はアーチトップの場合、厚い材厚から削り出さなければ成らない為にその響きにバランスさせる為にはバック材もかなりの厚さ設定にせざるを得ないからと、以前にお話しした通りですが、実はもう1点重要なポイントがあります.
それはフラットトップの場合はバック材に中空構造を与える事でアーチドに近いミッドの膨らみや倍音の豊かなサウンド構成が可能である点です.(とは言え、どこにどれだけの中空構造を備えさせるかはかなり研究時間を要します)
分厚いアーチド形状のトップ材にtmpと同様なチェンバー構造を備えさせてもトップが厚過ぎる為に同じ効果は出ないのです.レスポール系の楽器にチェンバー加工をされているものは単にバック材をくり抜いて軽量化の役目を果たさせているだけでワタクシの意図するウッド・イコライジング効果はフラットトップ構造で無いと効果的に行なえないという事なんです.

この部分のデータと言うのは実は今から30年近く前に設立した女神工房での検証が経験上で非常に役立っています.それを更に発展させて現在のホロウ構造やチェンバー構造が成り立っています.

皆さんは一生の間に10本程度の楽器を所有されるかもしれませんが、ワタクシの場合ではこのホロウ/チェンバー構造の設計ノウハウを構築するだけでも30~40本程の試作品を作って来ています.
今ではアタマにイメージしたサウンドはどうすれば作り出せるかが図面でアタマに浮かびます.

イメージさえ出来ればそれは必ず作れるという事です.ですから皆さんがオーダーの際にどんな楽器を作って欲しいかを伝えて下さらなければ、それをイメージする事が出来ない為に受注出来ないのです.

これまでの多くの場合のメーカーさんや工房さんのオーダー受注では、モデルはこれで、材はこれで、パーツはこれ、色はこのカラーリングで、etc etc、と 結局はコンポーネント形式の受注ばかりだったでしょ?
それが組み上がったら「これがアナタの指定仕様で作ったオーダー品です」と、引き取らされる.
果たして、そんなに簡単なプロセスで完成度の高い楽器作りが行なえるのか?しかも音の保証は一切無しで. そう疑問に持たれる方も多い筈です.
でも中には、単にカスタム品が欲しかったから、と それだけでしたらそれで充分なのかも知れませんね.
tmpで提供したいのはお客さんの言うがままに組み上げるコンポネント形式の楽器ではありません.
まず音楽ありき、そこからがスタート.奏者にとって一生モノの楽器をお作りしたいだけです.

今回は以前からのtmpファンの皆さんにではなくて、最近 tmpを知った方々からの問い合わせに沿った内容で記載致しました.





$tmpブログ

週末のお仕事

12/10 ヨコハマみごとな快晴.

週末になって快晴となり本日はHさんのCCR-312の中塗りコーティングを進めました.
また燻煙庫内に手を加えてより発生させる煙を細分子化する試みの準備を行なっていたので本日の作業はこの1本のみでした.

来週からSさんのCCR-312とNさんのTELESAと2本のオーダー品の塗装研磨~セットアップ作業を予定しています.では皆さん良い週末を.

$tmpブログ

個別報告 滋賀のHさん

12/9 ヨコハマは午後から晴れ始めましたが肌寒い一日でした.

本日は湿度が下がったタイミングでHさんオーダーのCCR-312のカラーリングを行ないました.
少し日が落ちかけてから撮影しましたので現物よりもカラーリング少し違った印象を受けますが、Hさんの要望(エッジがダークチェリーのサンバースト)を踏まえつつ、味わい深い色合いに成る様に吹いてみました.

単純なチェリーサンバーもいいのですが、こうした場合ワタクシはボディセンター部分をレモンイエローで着色し、その外周をニスカラーのイエローでぼかして、その外周を薄いチェリーで重ね、最も外周部分に近いところをダークチェリーを吹いています.要するに4トーンのサンバーストですね.

Hさんの要望では外周が結構ダーク目の指定でしたが、このCCR-312はレスポール・スタンダードの様なあまり厚さの無い外周セル巻きでは無く、内側に白/黒/白のパーフリングを埋め込み、その外側がトップのメイプル材がバックのマホ材から突き出した形のオーバーエッジ・トップ構造ですので、言ってみれば分厚いセルバインディングの様な作りですので、仮にレスポールへの着色と同じサンバーストを吹いても見え方が異なります.
丁度レスポール・カスタムの様な厚いセル巻き仕様と同じ様な感じですね.

更にはtmpでは塗装工程終了後に最後の燻煙処理が待っていますので、燻煙灼けが起こります.それによってカラーリングが少し濃いめに変色致しますので、白っぽいメイプル材のオーバーエッジ部分の内側に濃いダークチェリーをある程度の幅で吹きますとコントラストがキツく見えちゃうんですね.
そこで今回はダークチェリーがキツく成らない様にエッジ際にうっすら吹く程度で仕上げています.

この後は塗装の中塗りへと移行して行きますが気温も下がっておりますので今年中にどこまで進められるかははっきりと申し上げられません.出来る限り進めるつもりではおります.Hさん、お楽しみにお待ち下さいね.

もう1枚の写真はCCR-312とRetro Cityのネックの最終仕様を決定しましたので、それにそってネック本体の材からの切り出し用のテンプレートを作製しました.
材の切り出し用テンプレートでは双方のモデルのヘッド部分が切り出せるサイズでの共通形状です.その上で製作時にそれぞれのデザインに変えて製作して行きます.
基本的にCCR-312はCCR系のヘッドデザインで指板サイドにセルバインディングを施し、Retro Cityでは専用のヘッドデザインで指板にセルバインディングは施しません.結果、CCR-312の方がネックの基本価格が1万円高くなります.
またペグ取り付け部分へのマホ材の接ぎ木構造もオーダー受付時に音作りの面で必要と判断した場合のみ施します.その場合1万円のコストアップとなります.
現在フジゲンさんに特注仕様でCF指板を製作頂いておりますので、その間にこちらではイタヤ材でネック本体の形状加工を進めて行きます.受注受付は来春を予定しています.
CCR-312、Retro Cityの受注本数は6本ずつ、計/12本の製作となる予定です.

追記:12/13
現状でCCR-312とRetroCityそれぞれ1本ずつ製作予約が来ておりますので受注可能な残り本数はそれぞれ5本ずつとなります。

$tmpブログ
$tmpブログ

ちなみに

12/8 ヨコハマ曇り空 肌寒い日です.

写真はギブソンのTAK-Mモデル.コントロールやSWキャビティ内にシールド処理を施しつつ、tmpお手製のフラットケーブルで配線処理準備中でのショット.

通常の配線材などは情報量にかなり限りがあるので、tmpでは純度の高い薄銅板を高級オーディオのパーツなどに施される極冷処理を行なってから、その薄銅板を折り畳んでフラットケーブルを作製しています.

写真のギターのネックを挟んで上に見えている銅板のスプールがそのフラットケーブル作製用のもので、ボディに数本横たわっているのがこのギターの為に作製したばかりのフラットケーブルです.
そしてネックの下側に映っているのが、シールド処理などで使用する通常の銅板粘着シートです.
既にこのギターのSWパネルやコンパネの裏面に張り付けてあります.特にライブなどの外来のノイズや照明などで発生するノイズ軽減に有効です.それらにはこうした通常の薄銅板でも充分効果は出ます.

但し、ボディ内部にアルミ箔などで内部を密閉シールドするのはお勧めしません.アルミ箔自体が処理素材として適さないのと密閉しますとサウンドを鼻つまみのデッドなトーンに変えてしまいます.
適度な少量ノイズが残るくらいでないと美味しい高域が死んでしまうからです.生々しいサウンドの高域とは高域ノイズ成分を含んでいますので、アクティブ系のPUが音楽的な表情に乏しいのもその部分がカットオフされているからです.

話を戻しますと、双方の銅板は一見大差無い様に見えるでしょうが、高純度の薄銅板のクライオ処理品は、まず値段自体が一桁違います.そして性能も段違い.このケーブルは多くの情報を素早く伝搬出来ます.それをtmpでは配線毎に手作業でフラットケーブル化しているのです.
ちなみに同じ様な内容のクライオ処理済みフラットケーブルが高級オーディオの世界では1m/¥6.000以上はします.素材としてはかなりお高いでしょ? だからtmpでは手作りして皆さんに提供してるわけです.アースの引き回し部分はまだしも配線のメインラインはこのケーブルを使っちゃうと他のは使う気になれませんしね. しかし、作るの面倒くさっ!( ̄ヘ ̄)  
 このギターは本日中に完成予定です.お楽しみに.

$tmpブログ

経過報告 札幌のOさん

12/7 ヨコハマ晴れ.助かります.

今日はOさんのTak-Mモデルの燻煙処理を先ほど終了し、一切シールド処理がなされていなかったのでPUキャビティ含めシールド処理を行なっております.明日には艶だし研磨を終了しリセットアップへと進める予定です.Oさん既にチューン前よりタイトな響きが出てますからね.もう暫くお待ち下さい.

その他ではカスタム製作品の塗装工程を進めております.またRetro City のネックにフレット打ち込みも終了させました.もうすぐ皆さんにワタクシからの音楽のプレゼントとして、このモデルの年内完成を目指しています.
とにかく、弾いて頂ければ、どうしてこのモデルを設計したかが、ギター・プレイヤーさんであればお分かり頂けると思います.ワタクシの設計は、まず音楽ありき、ですから.

ちなみに、たまにワタクシが製作するにあたって一般的には最もボディ材として多様されているアルダー材をあまり採用しないので「どうしてですか?」と疑問を抱かれる方もいらっしゃる様なのでお答えします.

それはアルダー材は確かにポピュラーな材仕様ではありますが、それはあくまでアルダー材のウッドトーンが必要な場合にアルダーで作ればいいのであって、逆にワタクシが最も多様しているバスウッド材の方が、その倍音の豊かさによって音楽的なトーン幅が広く材のキャラがアルダー材ほど出しゃばらず、トーンやタッチを含めた奏者個々のサウンドの違いが得易いからです.
 アルダー材の良さはミッドに集約された密度感やレスポンス感、そして音抜けの良さに有りますが、レスポンスや音抜けの善し悪しは設計や作りさえ優れていれば確実に備えさせられるもので、逆にアルダー仕様であっても設定が悪ければレスポンスも音抜けも劣ります.

皆さんはギターを手にしたころからアルダー仕様のストラトやジャズベのサウンドなどで耳慣れていますから、あまり感じてはいらっしゃらないでしょうが、例えば材をご飯に例えるなら、皆さんはアルダー材が白米のように捉えていらっしゃると思われますが、実際にはバスウッド材の方が白米で、アルダーの方が麦飯のようなものなんです.
アルダー材の特徴的なトーンは奏者で言えば、マーク・ノップラーのギターサウンドの様なミッドにクセがあるトーン作りに最適な素材であって、フラット/ナチュラルさ表情の付き易さではバスウッドの方が確実に勝ります.
ですからワタクシはアルダーのクセのあるミッドトーンをサウンドの主体とされている方にはアルダー材を採用したりもしますが、幅広い音楽に対応した指向のプレイヤーさんにはバスウッドを採用する事が多いです.

要するに、アルダーは材自体の主張が強い素材なのだと認識頂いた方がいいでしょうね.少し極端な言い方をするのなら、アルダーは誰が弾いても強くアルダー材の特色が出てしまう材なのです.
ピックアップのEMGなどのノイズキャンセル仕様のPUもノイズ帯域をカットしている為に弾き手のトーンよりもピックアップのフラットな特性のままアウトプットされる為に誰が弾いても同じサウンドに成りがちなのとよく似ています.

個人的にはバスウッド材の様に弾き手の色艶に染まってくれる素材を選びたいのは製作家としてはシンプルで素直な思いなのです.参考までに.晴れ

$tmpブログ
$tmpブログ