tmpブログ -143ページ目

やっと終了

1/16 ヨコハマずっと曇り空で寒かったです.

もうすぐ日が変わりますが、つい先ほど本日の作業が終了したばかりです.燻煙も無事に終了.

今日のギター関係の作業はカスタム製作中のCCR-312のフレット打ち込み作業でした.明日には仕上げます.同時にボディの仕上げ研磨工程も行なう予定です.

夕方からギターの作業を終了してヴァイオリンの作業をスタート.気が付くと4.5時間があっという間に過ぎています.

と言うのも、ギター関係では散々嫌になるほど様々な検証を行なって来ましたが、ヴァイオリンに関してはまだ検証の途中ですので一段と集中して作業を行っているからです.

ヴァイオリン関係の職人さんや業者さん、そして奏者の方だってそうなんでしょうけど、ストラディバリを中心とした名器に迫る音楽性を備えたヴァイオリンを求めて数世紀も探求されて来た世界なワケですが、このワタクシはだからと言ってストラディバリと同じ設定構造で製作する気が元々無いんですね.

今回も1900年製のイタリアとドイツで製作された個体をバラして作り変えを行なった際にも酸性雨の影響を受けていない素材(天然木)とそれ以降、現代の素材(酸性雨を吸って育った樹木)との根本的な健康差とでも申しましょうか、素材の根本的な強さの違いを木を削って身を以て感じた次第でして、1900年のドイツ製の個体も前回作業したイタリア製の個体と共通して、材の繊維自体のメリハリ、腰の強さをしっかり備えていました.
「やはり、こんなにも違うのか・・」少し残念な気すらしましたね.
これが意味するのは、現代の職人は昔の名工達と製作材料/素材自体のクオリティの違いから同じステージで勝負すら出来ない環境に有るとも言えるからです.
更に多くの過去から現代の職人達は300年以上も以前に活躍した職人の設計/工法に強く影響を受けています.だって未だに同じ設計/サイズ/構造/工法なんですからね.

でもワタクシの様な一匹オオカミのマルチデザインが専門のアウトロー職人には伝統的な構造設計と全く同じ内容で製作するする気にはなれないのです.
材厚設定もネックと指板設定もサウンドポスト形状も「こうすべきだ」と思う設定でtmpオリジナルを構築して、その上で歴史上の名器達に勝負を挑みたいのです.

かつてギターの時に「ギブソンでもなくフェンダーでもない新しい設定の現代ギターを構築したい」と自らの思いを話すと、多くのプレイヤーが「でもオレ達が望んでいるのは新しい楽器じゃなくて、ギブソンやフェンダー各モデルの鳴りのいい楽器が欲しいだけだよ」と言うのが正直な気持ちの様でした.
きっとそれが本心である事は間違いないでしょうし、それは理解出来る事でもあります.

でもしかし、それは彼らが楽器を自ら作れないプレイヤーだからこその発想だと思って来ましたね.
もしどんなギターでもベースでも自分で製作出来る様になったら果たして皆が定番楽器達だけで満足出来るのでしょうか? ルーツミュージックで演奏されたのと同じ楽器で同じ音色で同じ演奏スタイルで、それで満足なのでしょうか? ワタクシにとってそれはオリジナルでもなんでもない模倣の域を越えないものにしか思えないんですね.正直.

ピッチの合わないフレッティング、いつまでたっても鳴り響かない木部、今ひとつアンサンブルで音抜けしない楽器達・・ワタクシにはガマン出来ないモノばかりでしたから.
そこで誕生させたのがサークルフレッティングであり燻煙処理であり、スロープヘッドなどの独特の設定であるわけです.

そして今、ヴァイオリンの名器達の作りを研究してギターの時と同じ思いがあります.
「少なくとも、これがベストじゃあ無い」
自分だったらどうするのか、ずっと指向を巡らせた結果、燻煙処理は勿論、軽量ボディ構造化、R貼り指板構造、テーパード・サウンドポスト、0フレット/ナット部にサークルフレッティング理論でのR設定、などが主なオリジナル内容です.

後は演奏家の方々がそれをどう受け止めるか、ですね.
「余計な事だね」って言われてオシマイか、それとも「とにかく、いい楽器だ」と注目して貰えるのか、それはワタクシが結論を出す事ではありません.あくまで楽器は奏者と音楽の為に存在するのですから本来、完成した楽器に製作家などどーでもいいのです.楽器が素晴らしければ誰が作ったなど、たいした意味はありません.

そうした能書きに拘っているのは、それで希少価値付けし値段をつり上げ商売をしている業者や投資家なんですから.ユーザーはそれに翻弄され続けている部分が多分にあります.でもまあ、それはいいとして・・音楽に直接関係ないですからね.

今回のtmp独自の設計製法が演奏家からどう受け止められるかは別として、たぶんそんなヴァイオリンを作る男は他には居ないんでしょうから、楽しみながら追求して行きたいと思っています.
ワタクシ、そもそもが全く保守派では無いのでね.(^O^)

変化させる事が今、最も必要なのだと考えております. 変革には新しい道が必要だからです。

$tmpブログ

今日はギターお休み

1/14 いや~寒い.雪が降らないだけましですが.

今日はギター関係が塗装の硬化待ちで手出しが出来ませんからヴァイオリンの研究日としました.
丁度、貸し出し中だった1900年に製作されたドイツ製の手工ヴァイオリンが手元に戻って来ましたので、構築が進んでいるtmpのヴァイオリン設定をこのお爺ちゃんヴァイオリンにも導入してあげる目的でバラしてみました.

この個体の内部ラベルには、ストラディバリウスのドンズバで製作されていると記載が有ります.
確かに通常のヴァイオリンの中では材厚の削り込みが大きく、特にトップはかなり薄めの厚で仕上げられてはいます.が、写真でもお分かりの様にトップ板は2カ所で割れが入っている為に修理補強がなされております.ドイツ人の職人の仕事なのかな? あまりウマいとは言えませんねえ.

やはり先日結論出しした通りで燻煙処理せずにストラディバリと同じ材厚に仕上げた場合、強度的に耐えられない様子ですね.2カ所の割れ方を見ますと決して大きなダメージを負った割れ方ではないんです.
たぶん、落としたか何か、破損する程のダメージではない程度の衝撃を受けた際に、それがきっかけで割れた、と言う状態です.

とは言え、tmp設定ではこの個体以上に材厚は薄いです.実際、最後の写真でお分かりの様に削り修正を入れて更に材厚は落ちています.内部アーチだけでなくトップアーチも削り直ししてますし、バスバーも削り修正しています.単純に考えたら弱くなってる筈ですよね.でもこの方が結果的に丈夫でもあるんです.これは燻煙処理抜きでの話です.

えっ?更に薄くなったのに前よりも丈夫になった? って思われるでしょうね.でも実際にそうなんです.
それは板を削ってトップも内側も特定のアーチ形状に削り込む場合は厚ければ丈夫と言う訳では無いんです.それは逆に部分的に材厚が厚く補強されていたりしますと、経年変化上では周囲との材強度のバランスの違いが生まれ、それが乾燥が進行して材が縮んだりした場合には変形の元や内部歪みになるのです.

この100年以上も前の個体が割れたのも、たぶん受けたダメージそのものに依ってでは無く、元々内部歪みがあった為に、材は割れても仕方が無かった状態だったと思われます.ですから何かの衝撃がきっかけでパキッと素直に割れるのです.

材の削りバランスが取れている場合では多少薄くてもダメージも全体に分散し易い為に小さな割れで済んだりするものです.それは材が自然体でいるからです.それが最終的に音の鳴りのスムースさやバランスの良さ、表現力の良さにも繋がるのです.それこそがバランスの取れた状態だからです.
反対に内部歪みのある楽器は丈夫に作られていても無駄に重かったり、楽器自体が歪みっぽいサウンドになります.レスポンスも悪いですしね.皆さんもそんな楽器を弾いた経験お有りでしょ?

エレアコはハウリング対策として材厚を厚く丈夫に作られている場合が多いですから生鳴りで鳴らないでしょ? 生音までギラギラしてドンシャリで・・弾く気になれないですもんね.それも過ぎた補強によって楽器本体が重過ぎる為に響きも鳴りも悪いと言う構図だからです.

バランス、よく耳にする言葉ですが、ことヴァイオリンに於いても削る材の厚さバランスが楽器のクオリティを支配しているのです.従来のヴァイオリンを見て、まだ鳴る様に出来る、と判断したからこそ、ワタクシはヴァイオリンでもtmpは勝負出来る、と読んでいるのです.数年後、結果を出します.

$tmpブログ
$tmpブログ
$tmpブログ

さっむっ!

1/12 ヨコハマ晴れましたが昨晩から今朝方はこの冬一番の冷え込みだそーで.
夏男には居場所が無い感じ.(。>0<。)

写真はカスタムオーダー品2本で本日もコーティング作業、頻繁にヴァイオリンいじってますとギターってデカイわ.ベースなんてもっとデカイ.

でもヴァイオリン弾きはそれはそれでヴァイオリンの重さ軽さにも拘る様です.先日tmpヴァイオリンの試奏をされた某ヴァイオリン弾きの女性も、まずその軽さに驚いたそうですから.
たぶん、tmpのヴァイオリンは世界でも最軽量かもしれません.それでいて製作から6年経った今でも全く変形してませんから.

今現在もヴァイオリンの材を燻煙中ですわ.終わるのは日が変わった頃.さむ~い.

$tmpブログ

個別報告 恵比寿のHさん

1/11 晴れてはいましたが寒い.冷え込みがキツ目です.

写真はHさんオーダーの55B-4/TJ で、本日表面研磨後にあらたに吹き重ねました.
同じく製作中のCCR-312もマホに目痩せが出ていましたので水磨ぎ後にコーティングを追加する事に致しました.明日の作業予定です.

もう1枚はギターの作業が終わってから始めているヴァイオリンの作業.今日は作り替えのチューン品ではなくてtmp仕様のヴァイオリン製作2本目の作品.
粗加工から仕上げ加工へと入っている段階です.この渦巻きの加工がグルグルしててどーにもめんどくさっ! ┐( ̄~ ̄)┌ 

このヴァイオリンから新たに独自の設定を追加導入します.指板をラウンド貼り仕様で製作するのです.
フェンダーのネックにもラウンド貼り指板仕様がありましたが、本来はフレットレスの楽器に向いた仕様です.ましてやフレットがある楽器に指板のR張りしてもその発音とバランスの良さと言うメリットがあまり前に出て来ないんですね.

正にヴァイオリンにこそ最適じゃないの、って事でまずやってみる.検証し良ければ採用する.
この仕様で製作した場合、製作コストが上がってしまいますがストラディバリの真似ばかりじゃね、最初っから負けでしょ.若き演奏家が入手し易い数十万の値段で、数百、数千万のヴァイオリンに退けを取らない楽器を作るのがワタクシの目的ですから.

殆どの人が入手出来ない様な数千万や数億もの値段の楽器なんて存在しないのと同じですからね.
演奏家が弾いて初めて楽器なんですから.
その歳からヴァイオリン製作を始めたって所詮無理な話って言われても、今はやってみなきゃワカランでしょ?って思ってます.
最近では案外、ワタクシはギターよりヴァイオリン製作向きなのかもしれないと思ったりしてます.

$tmpブログ
$tmpブログ

タイミング

1/10 ヨコハマ晴れ.相変わらず薄めの地震雲出てますが3程度のものでしょうから心配無し.

ヴァイオリン関係の塗装作業は塗料がニスですので寝かし置の時間がラッカーとは異なります.
ギター関係の作業を進める前にある程度まとめて下地塗り(タンポ刷り&ハケ塗り)を進めておいてニスの硬化待ちタイミングでギターの作業を行う段取りを現在しています.

同じ弦楽器でもやはりギターとは使う工具も接着剤も塗料も段取りも異なりますのでヴァイオリンの作業とギターの作業は同時には出来ません.

取り敢えず明日からはオーダー品のCCR-312の水研ぎ研磨と、同じくオーダー品の55B-4のネック製作とYさんご依頼のtmp製チューンドPBのスロープヘッド化+トリプル・J仕様化の作業をスタートさせます.

最近はヴァイオリンの作業が機械工具を使わずに全て手加工で行える作業なので気がつくと深夜まで作業している事が多いです.1本1本削り作業を行っていると自然にここはこうすべきだ、というポイントに気付き、それが作業を重ねる毎に深く身に付いていくのが分かります.

多くのヴァイオリンが材厚設定が厚い為に、本体重量が構造/サイズの割にまだまだ重くロスが多い事に気付きます.でも燻煙処理を行なわない事にはあれ以上薄い材厚で仕上げるのは怖いでしょうね.
一回でも手渡した楽器が強度不足で変形したり割れたりしたら、もう二度と製作依頼は来ないでしょうからね.製作家としたらそれは絶対に避けたい筈です.

でもその材厚を薄くまとめられない事でボディの両サイドのくびれ込み形状周辺のトップとバック板双方のアウトアーチとインナーアーチの大きくカーブした3次元アーチ周辺の板の厚さが余計に有るが為に形状変形を招き易いことも分かりました.この部分が厚いと板全体が内側に向けて変形し易くなります。「あ~、この部分が形状変形の歪みの根源部分だな・・」と知る事が出来た訳です.

トップ板、側板、裏板も一体的に接着されたボディは実際には内部に歪みを抱えていても一旦接着されれば暫くは大人しくしている様に振る舞います.でもそんな箱は歪みを抱えている訳ですから、乾燥が進行し経年変化を伴う毎にバランスの悪さ、発音の悪さ、音程によるサスティーンのバラツキの原因になる筈です.そこは箱ものギターとて同じですから.

どれも同じにしか見えない小さなサイズのヴァイオリンであっても、いや、だからこそ、そうした目には見えない内部歪みが最終的にサウンドや反応に如実に現れるのでしょう.特に弓で弦をこすり永続的なサウンド延長も可能なヴァイオリンは極限的な楽器なのでしょうね.

まずはワタクシという作業者自身がその点に身体ごと感覚的に気付けたのは大きな収穫なんだと感じています.なぜならワタクシはヴァイオリンと言う形にされた木箱の本質的なクセを知ったからです.
職人はこうした材の癖や設定による特性変化を一度覚えたら決して忘れないからです。

皆さんだって歩いている冬の道路で乾いている部分とまだ凍っていて滑り易い部分があったら部分的に歩き方を変えますでしょ? あれと同じです.問題は何が問題なのかを知り、何が原因なのかを掴み、どう対処すべきかを悟る事ですね.
同じ失敗を繰り返す人と言うのは、そうした対応が出来ていないからでしょう.気をつけなくちゃね.

$tmpブログ

個別報告&

1/7 ヨコハマ快晴.冷えますけど.

本日さいたま市のMさんの旧CCRのLCV回路化とネック調整を終了し発送済みです.明日の午前着予定ですのでお受け取り下さいませ.

そして今回のMさんからのメンテ依頼の際に「順反り修正したいのですがロッドがもう回らない様です」と報告を頂きました.たぶんウチのネックが順反りしたといってもロッドを回し切るまで調整が必要な事はまず無いだろうと読んでいたのですが、到着したCCRをチェックしましたら確かに多少順反り状態でしたがロッド調整はフツーに出来ました.まだまだ締め込める余地もありますので何の問題も有りませんでした.

今回の件で「もしかして、みんな知らないのかも・・」と感じたので今回ロッドを締め込む際の注意点についてお話ししておきます.
ネックを順反り方向に調整する場合はたぶん悩む必要も無くロッドを緩めるだけと皆さんも認識されている筈ですが、順反り状態のネックをロッドを締めて逆反り方向に修正する場合は単にロッドを回してはいけません.

写真の様にナット部分か指板端末に少しだけ高さがある枕的なものをかましてネックの背中側から少し圧力を架けながら(逆反り方向に力を加えながら)ロッドを締め込むのが正しい修正の仕方です.
こうしないと、ロッドを締め込んだ際にネック内部の湾曲して埋め込まれたロッド棒にはそのカーブに沿ってロッドの埋木材がフタの役目で接着固定されていますが、単にロッドを締め込みますとその圧力で埋木材が潰れて行くんです.そして潰れた分だけロッドの修正は次から効かなくなります.
また強引に締め込んだ場合は金属ロッド自体も延びてしまい、その分修正幅は狭まります.

ですから単純にロッドを締め込んで回すのではなく、ネック自体に力を加えながらロッドを回す事で埋木材が潰れてしまう事を避けながら調整するのが正しい修正法なんです.

これを知らないで自ら修正した場合、自分の大切な楽器のネック寿命を縮めることになりますので注意して下さいね.とは言え、一般のリペアーマンですら知ってるかどうか・・心配だなあ・・

本日のその他の作業は、最近ヴァイオリンの秘密がしっかり見えて来たので、その設定を身体に覚え込ませる為に次々とヴァイオリンをバラしてはアウトアーチとインナーアーチの削り修正やネックの仕込み設定変更など行ない、作り替えをし最後にニス塗り仕上げまでを繰り返しています.

もうかなりの度合いで目視すれば後は勝手に身体が動き出す様になりましたので、これを繰り返して行けば次は音を聴いたり目視したりタップ音を聞いただけでどこをどうすれば良いかが判断出来る様になる筈です.これをギターの終了予定の3年後までに自らの身体と感性に叩き込むつもりでおります.

あらためてお知らせ致しておきますが、ワタクシのギター製作は2014年度内で終了させ、2015年からはヴァイオリンをメインとする予定で既に日々歩んでおります.
取り敢えず、ギター及びベースのお仕事は今年を含めた3年間で終了ですので、ご希望の方は早めのオーダーをお願い致しますね.

$tmpブログ
$tmpブログ

正月特価

1/6 今日のヨコハマは晴れてはいましたが少し寒かったです.

正月に特価販売品を用意しようと年末考えてはいたのですが、なんせ忙しく手が回りませんでした.ん、首もか.ガーン

写真はその特価品として用意したストラトです.ネックはスロープヘッドの試験で活躍してくれたネックを正規仕様のSHネックに作り替えたもので、ボディは在庫していたワーマスの新品ボディ.
トップがコアでバックがホンマホと言うラミネート仕様.しかしトップ厚は3ミリしかありませんからサウンドはほぼマホのストラトと言う事になるでしょう.

このボディが今までストックされたままだったのはヒール部分がハイポジが弾き易い様にスラント形状にカッタウェイされた仕様だったからです.現物が届いたらその仕様だと分かった次第.それからずっと冬眠中でした.
まあ、tmpの楽器は同じモデルでも音が太いですからヒールカッタウェイ形状のボディでも通常のストラト以上に鳴りますので心配はありません.その他はカスタム品と同じパーツでまとめますしね.

と言うワケで、ネックはスロープヘッド仕様ですがユーズド品扱いですから写真の3S仕様でまとめて税別25万でどうでしょ?ケース無しの値段です.購入希望者はお買い上げ決定後ケースをお送り下さいね.
今月中に完成させお届け出来ます.

これにて 「お正月もう過ぎちゃったけど正月特価販売品」の告知オシマイ.
例によってメール申し込みが一番速かった方に販売決定します.

$tmpブログ

御礼申し上げます.

1/5 ヨコハマ晴れてました.5日ともなるとさすがに正月気分は薄れて行きますね.

ここで年賀状をお送り下さった皆様にお御礼を申し上げます.
ご挨拶ありがとうございました.m(_ _ )m 本年も宜しくお願い申し上げます.
*ブログ上での返信という失礼をどうかお許し下さいませ. 

今日からエレキ関係の作業を再開させました.
お待ちの皆様にはおって経過報告申し上げますのでお待ち下さい.

$tmpブログ

エレキは明日から

1/4 正月三が日も過ぎ今日は4日.ヨコハマ穏やかな晴れです.

機械音を出すのは明日の5日からと決めておりますので明日からがエレキ関係の作業再開となります.

写真は生地状態で作り替えが済んだばかりのヴァイオリン2本.左が2000年カナダ製、右が1900年のイタリア製と1世紀も時を隔てて並んだ2本です.この後、ニス塗り工程です.

今回は一旦本体をバラバラにして木部の殆どに手を加えて作り替えています.もしこのまま燻煙処理を行なわずに完成させたら数年で木部が変形してしまうでしょう.燻煙処理により25~30% 材強度が高まる事を前提として通常のヴァイオリンの2/3程度の材厚にまで削り込んであるからです.内部アーチもここまで追い込んで削られたヴァイオリンは無いだろうと思われるところまで追い込んでいます.

皆さんは外見だけみて左のヴァイオリンの方が素材が良さそうだな、と思われるかも知れません.
でも実際には右の個体の方がだんぜんに優れた素材です.それは削っていてよ~く分かります.左はよくあるレベルの素材(それでもエレキ用よりはランクは上)ですが、右はまだ酸性雨にやられていない年代の素材で製作された個体ですから材の健康さ強さが際立っています.女子と男子くらいの力強さの違いが冗談抜きであります.

第一次産業革命によってもたらされた俗にいう公害の影響で、今現在の頭上のオゾン層が破壊され酸性雨が降り続けているわけですが、今現在我々が排出しているCO2などによる環境破壊の結果は我々の子孫の年代での環境破壊となるそうです.端的に言えば、今現在使用されている木材は必ず酸性雨の影響を受けて育っておりますので本来の材の健康的な強さには及ばないのです.

ヴァイオリンの名器達が産業革命前に生育した良質素材で製作されている点は実はかなりの優位要素なのです.

ですから左の2000製の個体が燻煙処理によって繊維結束が高まって全体に張りや強度が出る事で本来の材の響きも得られる筈なんです.ですから燻煙処理は重要なんです.更に現在では光触媒燻煙処理に切り替えてより効率が高まっています. 

世界中の誰が何と言おうと、光触媒燻煙処理は実際に有効です.

$tmpブログ

仕事初め

1/2 新年明けて2日目は晴れましたがけっこう寒いです.

実は元旦から仕事を初めて今日が2日目.明日お休み頂くつもりでおります.

正直申し上げておきますと、エレキ関係の製作は50~100Kg近い材木の固まりから一人で製作する為に既に2カ所も背骨の骨がダイレクトに接してしまっている壊れかけたワタクシの身体には相変わらず負担が大きいんですね.

たぶんもって後3年ぐらいかな?って感じています.まあそれだけの年数があれば30本くらいのカスタム製作が出来ますしね、それでいいかな、と.
とは言え、このワタクシがすんなりリタイアなんぞ出来る筈も無いだろうし・・(;^_^A 
そんな意味もあって、還暦以降は製作時の身体への負担がずっと少ないヴァイオリン製作&チューンナップをメインにする為にもう一度最初からノウハウを構築し直そうと思っている訳です.

取り敢えずは100年以上前にイタリアで製作された個体とか2000年にカナダの手工家が製作した個体ですとか、あえて中国製のエントリーモデルにチューンナップコストを抑えた形での手の入れ方をした場合などそれぞれのクオリティに関して検証をして行くつもりです.

それらは数万円で購入出来たモデルもあり、壊れた個体である為に数十万で入手出来た個体もありと様々な状態では有りますが、研究され尽くされたと言われているヴァイオリンですから基本的に外周サイズや形状設定まで高額なモデルもローコスト品も形には大差は無いと言っても良いでしょう.ニカワで接着構成された楽器ですからバラバラに出来るのが素晴らしい.

でもそれらをバラしてみると、要部分の設定や内部の削り込みや仕上げがどれも中途半端なんですね.
たぶんストラディバリやガルネリのモデルを参考に作られ模倣の域を脱していない、結局コピーなんですね.ですから削り込み形状も材厚も似た様に作られているだけで無駄が多いです.加工精度に問題が有って木部に歪みがあるまま接着されている物も多い様子ですね。

形にするだけなら簡単です.真似て作ればいいんですから.でも最初にここまでのクオリティに作り上げた人間と、よく分かんないんだけど取り敢えず模倣をしただけの人間には能力/感性に雲泥の差があるんですね.

もう長年こんな仕事をしていますと、内部をみただけで「あ~これじゃ~鳴らんわ」って、すぐにどこがダメかが分かります.ですからそこに徹底的に手を加えて作り替えをすればいいんです.
これまで数十本のヴァイオリンをバラしてチェックしましたが1本たりとも内部の削り込みが完璧に出来ている個体はありませんでした.これじゃあ演奏家の評価がいいわけ無いんです.

最近アップしている写真のヴァイオリンはそうして全体をくまなく作り替えをした個体達です.

外見は同じ様に作られて入るけど細部設定が甘いし、内部に至ってはかなり問題有り.
鳴り響く様に作られていない.それが多くの個体が抱え込んだ最大の問題の様なんですね.
だからこそ、ワタクシは燃えるんですね.(^ε^) 常識を覆すっておもしろいですから.

まあ、あんまりこんな事言ってるとヴァイオリンの製作家さんや業者さんに「何言ってやがる、たかがギター屋が!」ってバカにされそうですからこのくらいにしておきましょ.

一番大切なのは結果を出す事なんだと思っています.同業者や販売サイドが何と言おうと演奏家が凄い!って言えばいいのです.楽器は演奏家の為にあるのですから.
いずれ、演奏家の方々の支持を得る形で必ず結果を出したいと思っています.(^O^)

$tmpブログ
$tmpブログ