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たまには

3/3 ヨコハマ晴れました.

今日は晴れましたのでHさんの55B-4/TJ の再塗装を進めていました.とは言え、一旦カラーリングを落としてカラーリングし直したのが前回でしたので今日は1回目のクリアーコーティング.まだ先は長いです.

充分板材段階での燻煙処理を終えた在庫のホンジュラスマホガニーの中に1枚だけ分厚い個体がありましたので、折角ですからアーチトップ・モデルのCCR-312を製作する事に致しました.

まあ、分厚いと言ってもレスポールのボディ厚よりは10ミリ程薄い単板材です.アーチドにしたいからといってトップにアーチが削りだせる厚さのメイプルをラミネートした場合、音域とバランス特性を整える為には裏にぶ厚いマホガニーを接ぐ事になってしまってはレスポールと同じ様な特性の楽器を作る羽目になりますし、反対にバックのマホをPRSのように薄い設定でのラミネート構成ではサウンドは軽めになってダイナミクスが不足しますので、メイプルトップ/マホバックのアーチトップ・モデルはCCR-312では作りません.

CCR-312という楽器でアーチトップ・モデルを作るのであれば、こうした厚めの単板材から削り出す事になります.そうすれば重厚ながらアーチド仕様特有のミッドに厚みがあるサウンドが作れますので中途半端な設定のメイプル+マホのラミネート仕様よりもずっと音楽的な楽器となります.

写真はまずはトップのアーチ面から削りだしているところです.写真は荒削り段階です.
トップ構成が整った時点でバック形状加工に進んで行きます.こうしたハンドシェイプでのアーチ加工での注意点は決してサンダーやサンドペーパーで形状処理を行なわない事です.
切れ味の鋭い刃物で木の繊維を切断してあげることが重要なんです.サンドペーパーはあくまで最後の生地の仕上げに目の細かいペーパーのみ使用する事です.でないと粗いサンドペーパーでゴシゴシ磨いて形状処理を致しますと木の繊維がめくれ上がって、まるで毛布の生地の様に表面積がとんでもなく膨れ上がって、そこに湿度を溜め込んでしまうんですね.それを塗装によって閉じ込める結果に成る為に避けなくてはいけないのです.あくまで木は良く切れる刃物で削って形状加工するのが基本です.刃物で削った木の表面はつるつるなので湿気を寄せ付けないんです.
あくまでサンドペーパーは仕上げ用の細かい目のものしか使わない事が木工の基本と覚えて下さいね.

ちなみに、レスポールはあくまで量産前提での機械加工でのアーチ形状ですので、トップのメイプル材が厚さの割には穏やかなアーチ形状になっています.マシン加工し易く磨き易い形状なのです.

写真のCCR-312アーチドモデルの場合はトップ隆起部分はレスポールよりも4ミリ程薄い厚さから削り出したアーチ加工ですが、ハンドシェイプでの隆起形状ですからトップ材部分の設定がレスポールよりも薄いのですが見た目はぐっと深みがある印象を与えます.
今回は初めてのCCR-312のアーチドモデルでしたので何のガイドも無く、いきなり感覚だけでシェイプ加工をしています.

このモデルもインナー・パフリング仕様で、全体はオールドSGのフェイデッド・ワインレッドに仕上げようと思っています.価格は50万程になる見込みですが、ご希望の方は今のうちでしたらPUをハンバッカー/P-90いずれかご希望の設定でのオーダーが可能です.
オーダー無き場合はWハンバッカー仕様で作製して行きます.トグルSW切り替えのMV+MT+LCV回路です.
このアーチドモデルは滅多に作りませんからご希望の方は迷わず決めちゃってくださいね.(^O^)

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終了報告 品川のIさん

3/2 ヨコハマ冷え冷えの雨降り.

先日のザックジャパンの敗北した試合をTV観戦して以来、どーも調子が悪い.( ̄ー ̄;
慣れない雪かきをして身体を冷やし過ぎたのも原因のひとつのよーだ.だる~い.
この季節にt.m.p を訪れた経験をお持ちの方なら工房内が寒い事をご存知でしょう。生木のストックも有りますし楽器の為にも暖房をかなり抑えている為です。だから室内が寒いんですよね基本的に。

しかもカスタム製作品のカラーリングし直しを決めたので、1ヶ月掛かる修正費用が本来の利益からカットされるわけで、その点でもすっかり冷え込んてしまったのかもしれない.さ、さむっ( ̄□ ̄;

でも今日も頑張ってお仕事お仕事.
写真は以前にチューンナップしたIさんのFJ製ベース6に追加作業でペグをダイキャスト製に変更して失われたダイナミクスを得る為の変更作業を行いました.その他ではブリッジにも追加で手を加え、共振していたトレモロパーツを除去し、取り付けビスも変更してリセットアップして終了させております.

やはりずっとしっかりしたサウンドに成りましたね.めでたしめでたし.
Iさん、いつでも引き渡しオッケーです.
もう1本のIさんのマーティンD-28のチューンナップはもう少しお時間を頂戴致します.

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経過報告 恵比寿のHさん

3/1 #-2です.

本日2回目の報告は恵比寿のHさんの55B-4/TJ に関してです.
実は本日ボディ塗膜の仕上げ研磨を終了したのですが、艶を出した時点で、ど~にも気に食わなくなって再度カラーリングをやり直しました.

この個体のカラーリングは若干下地の木の木目を出す仕上げでしたが、あまりに微妙に生地が透ける様に仕上げた為に木目の出てる部分と木目の目立たない部分とが見え方の違いで結果的に色むらが有る様に見えてしまうんですね.
勿論、均一なカラーリングを施したのですが、この素材は独特の木目のヒガツラ材ですが、それをうっすら透ける仕上げにしたのが結果的に裏目に出てしまった感じなんですね.

う~ん、気にくわんっ!シースルーはやめてカラーリングし直し、と言う事にしました.
既にカラーリングのし直しを終了し、明日からもう一度クリアー・コーティング全てをやり直しますので完成は4月中旬頃まで延びる予定です.

Hさん、更にお待たせする事に成りました事をお詫び致します.ごめんなさいね.m(_ _ )m

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経過報告 NさんのCCR

3/1 早いですね~3月突入ですよ.

頂くメールなどから若い方達の中にもこのブログを読んでいらっしゃる方がいらっしゃる様子ですが(30代の方が一番多いみたいですけど)とにかく20代30代はがむしゃらに慌ただしく過ぎ去る感じで(修行時代ですからそれで当たり前ですが)40代になると体力はガクッと落ちる替わりに月日の流れはぐんっ!と加速し、それが50代に成った日にゃあー、身体の動きはさっぱりなのに月日だけは えれースピードで過ぎ行く訳でございますのよ.流れ星

だーから20、30代でいろ~んな経験を重ねて、その上で常に前向きで生きられる自分に鍛えておかないと、たぶん40代50代で生きる全てが重荷に感じて輝きが失せて行く可能性が多いみたいですね.
年取る毎にだるそ~に生きてる方って、どーも流されるままに自己向上を避けて(楽な方だけを選択して)生きて来た方達が多い様に感じます.たぶんですが.
だから、若いうちにギャラや待遇だけで仕事を選ばず、何の仕事でもいいから与えられた仕事に打ち込んで頑張って下さいね.助走が短いと飛躍出来ませんからね.
晩年に成る毎に少しずつ輝きを増して行く人生がたぶん一番シアワセなんだと思いますよ.

話をいつもの業務報告に戻します.

NさんのTELESAの作業に関してですが、目指すサウンドに合わせて選んだテレキャスターのブリッジ・プレートを切断機で切断をしようと思いましたら冷却スプレーが終わりかけてまして発注しなくてはいけませんでした.高熱化する切断部を冷却スプレーで冷やしながら行なわないとメッキまで灼けてしまうんです.
とは言え、可燃性のスプレーでは火がついて火炎放射器みたいになってしまうので高温部に噴射しても火がつかない不燃性タイプを使用する必要があるのです.

で、今日はクライオ・フラットケーブルを作製してのPUアッセンブリー製作と本体取り付けまでで一旦終了です.冷却スプレーが届き次第セットアップ再開させます.
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追いかけて〜雪国〜っ

2/29 ヨコハマ 雪国化してます.

キレイですが、外出するにも足下ズルズルで不便です.
あまりにも積もり過ぎると燻煙庫が潰れないか少し心配です.雪下ろししてあげなくちゃね.

写真はNさんのTELESAです.本日は心臓に悪い艶だし研磨でしたが何とか無事終了.次はPU・アッセンブリーの作製です.フラットケーブルの製作から取り掛かります.

その他、チューンナップやスロープヘッド化の依頼が数本来ていますが、もう少しお待ち下さいね.こんな状況ですと先に進められません.

雪に囲まれますと吉幾三さんの歌声が聞こえる気がします.レミオロメンの粉雪でないところが年齢を感じさせます.(´0`*)おいかけーて~ゆき~ぐにい~雪

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経過報告 東池袋のNさん

2/28 ヨコハマ晴天.

写真はNさんオーダーのTELESAにマウントするt.m.p製のピックアップです.
Nさんのサウンド要望はフロントとリヤーで正反対とも言える様な対照的なキャラクター設定が必要なケースでしたのでフロントはそれこそ上質なパフのキャラで、リヤーは先日完成させたばかりのロングスケール/リヤー専用ハムをベースにバー・マグネットをNさんの個体だけ別仕様に変更してあります.
@このハムバッカーPUはRHRと名付けました.
その他、今回はポールピースもフロントとリヤーで異なるタイプです.

写真では確認しづらいかもしれませんが、リヤー専用ハムは通常のハムとポールピースピッチが広いだけではなく、コイルを巻いてあるボビンそのものが通常とは異なり、ストラトのシングルPUに近い高さがある特殊仕様なんです.
同じコイルを同じターン数巻くのでも横広がりに巻くのと縦方向に長く巻くのではサウンドはかなり異なります.その特性を利用して音作りしたのが今回のリヤー専用ハムです.

Nさん、お待たせしてはおりますが、マツシタちゃ~んと仕事しております.時計(^ε^)

セットアップ完了までもう暫くお待ち下さいませ.

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完了報告 滋賀のHさん

2/27 ヨコハマ晴れ.

長らくお待たせを致しました.HさんのCCR-312/MM-WH が本日無事に完成致しております.
ご要望のサウンドにはしっかり成っておりますのでご安心下さい.
別注文のブロックサドルはケース内に同梱させて頂きますね.

到着の希望日時がございましたらご連絡下さいませ.明日以降の発送となります.

ご依頼頂きありがとうございました.m(u_u)m

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休日はヴァイオリンの日

2/26 日曜日のヨコハマは肌寒い曇り空です.

写真のヴァイオリンは先日お話しした限界厚まで削り構成で製作した個体と同時に試験製作した3本の内の1本です.この個体は従来のヴァイオリンよりは削り込みをしてありますが、おそらくはこの材厚設定が最も理想的だろうと予測した設定の個体です.

ワタクシの見解では従来の典型的なヴァイオリンの削り設定では、まだ余分な肉が付き過ぎているし、内部歪みや変形を起こし易い削り構成と判断していますので、この個体はその部分を削り込みした設定と言う事になります.
先日の極限厚設定の1本とこの個体の2本とは別にその中間設定の3本が自分の身体に覚え込ませたい材厚を探る為の試験モデルです.

長い間、試作専門みたいな仕事をして参りましたので言ってみれば僅かな削り具合の違いですが身体が覚えているんですね.ちゃんと違いを感じながら作業しているからです.
その材厚の違いとは、よく駅弁なんかで使われている薄い木の箱がありますでしょ?あのフニャフニャの駅弁の薄い板材の厚さ半分程度の違いです.

この写真の個体ですが実はこれで3回目のセットアップなんです.既に2回ここまでの状態には成っているのをまたバラして削り修正してネックの指板接着面のR加工など、最終的な t.m.p Violin 独特の設定に作り替えたものです.勿論その都度ニスも塗り替えています.

わざわざダメだろうと分かっている設定で試作器を作ったりするのもワタクシのこれまでの経験上得た手法です.自分の中に疑問点を残さないのが目的の手段と言い換えてもいいでしょうね.
ワタクシにとりましてはあのストラディバリがこうしているから、って理由だけで全てを模倣設定するのは、ある種堪え難いです.だったらヴァイオリン製作なんかやらないです.あくまで自分の中から滲み出て来た手法で確立すべきと思うからです.

実は一度身体にこうした経験をさせておきますとオモシロい反応が身体に身に付くんです.

それはダメ設定の楽器も一旦はまともな完成形にしてチェックするワケですからダメさ加減が分かった時点でワタクシの身体や感性は「あんなに苦労して作り上げたのにあの削りが適切じゃなかった為にダメ楽器になってしまった」とがっかりしてそれをしみじみ感じ入る訳です.するとそれが分かった時点から同じ削り設定では削れなくなるんです.これ以上は削りたく無い、足りない場合はもっと削りたいって.
正解/不正解のデータがインプットされるんでしょうね、たぶん.
もうあんながっかりする思いはしたくない、って.
要するに、まだここの削りが足りないとか、もうこれ以上ここは削ってはいけないとか、身体が勝手に判断して行く様になれるんです.  これってスゴイと思いませんか?

二度と同じ失敗をしたく無いって身体が勝手に判断して、その素材に於いての理想を探って判断しているってことです.
勿論これも個人見解ですが、一度自分の身体に楽器の生死の境目を見極めさせると決してそれを忘れないんだろうと思っています.だから面倒であってもいい楽器だけを作れる職人になる為には設定上の上限下限の双方の境目を知る作業は重要な体験だと考えています.

t.m.p 設立してからこれまではエレキ中心の製作でしたのでギター関係ではその感性が身に染みて備えることが出来ました.その為に鳴らない楽器を持ち込まれても、即どこが原因か、どうすればどう出来るるか、が考えなくても判断出来る様になりました.
今はヴァイオリンでも同じ能力を身に付けたいと自分で願っています.

後輩達に少なからず参考になればと願ってこのブログを書きました.



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個別報告 滋賀のHさん

2/25 ヨコハマ小雨が振っています.冷えます.

写真はHさんのCCR-312ですが、既に全ての設定に問題が無い事が確認出来ております.
後は弦を張って調整を行なえる状態ですので、今一度、使用弦/ゲージをお知らせ下さいませ.
お待ちしております.

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お知らせ リヤー専用ハム

2/23 #-2は長らくお待たせをしております、ロングスケール/リヤー専用ハムバッカー完成間近のお知らせです.

何とか完成間近の大詰め段階まで来まして、今回は最終仕様を10ヶのみセットアップする予定です.

開発テーマはフロント~センターの各シングルとのトーンやニュアンスの自然な繋がりとバランスが取れている事がテーマで、それがやはり難しい作業でした.
最終的には何とかリヤーハム専用のLCV(ローカット・ボリューム)をストラト・ノブの目盛り8まで絞ったレベルでF&Cのシングルとキレイにシングル/サウンドとして繋がったな、と言った感じです.
そしてLCVをフルの解放状態ではグッと一回りくらい音がファットになっております.
ポールピース間隔の設定がワイドピッチ仕様ですので1/6弦のサウンドが明確に向上していますね.
特にストラトのSSH仕様のプレイヤーには最高のプレゼントかもしれません。

*あくまで従来のリヤーにハムをマウントしたサウンドではなく、シングル・サウンドとのサウンドバランスに違和感の少ない事を前提としたシングルサウンドをそのまま太くさせた(フル・ヴォリューム時)ピックアップです.それが開発テーマでしたからね.BECKが褒めてくれそうなサウンドがイメージでしたね。うまく行ったと思ってます。

結果的に国内で入手出来ない仕様のマグネットを採用致しましたので、あらためてUSAに発注し入荷後、取り敢えず10ヶのみですが完成させます.

そのマグネットが入荷次第、CCRのリヤーにマウントするお約束の東池袋のNさんのギターはこの最新のピックアップをマウントしての出荷予定です.
Nさん、本当に辛抱強くお待ち下さってありがとうございました.なるべく早くセットアップし完成次第出荷致しますのでもう暫くお待ち下さる様に宜しくお願い致します.

@このピックアップの単体販売も可能ですのでご希望の方はご予約下さい.
ブラックのオープンボビン仕様のみ/単売価格¥18.000+TAX(送料別)



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