『時たま山伏、いつもは音楽制作者』

『時たま山伏、いつもは音楽制作者』

クサリ一本で垂直な崖を登ったり、畳一畳もない岩塔の上で日がな過ごしたりする、山伏に憧れる音楽制作者のブログ。

これまでにこの人マジやばいなぁと感じたアーティストは国鉄服を着てステージに立っていた頃の仲野茂さんとオジー。



ドン・エイリー見たさに行ったオジーバンドのサンプラザのステージを見て彼が冒涜を全く厭わないことを恐ろしく思った。ステージでコウモリを食ったとか生肉を撒いたとかヤンギでみて知ってたし。



僕はブラック・サバスはロニー・ジェイムス・ディオ以降しか同時体験していなかったので、ヤク中でアル中で悪魔に取り憑かれていると豪語し十字架を逆さにしていたオジーは独自の世界観を持ち合わせてはいたけれどやっぱりヤバい人っていう認識だった。数年後にまさか「オズボーンズ」で家族といるオジーの姿を見れるなんて思ってもみなかった。

どちらの姿もオジー、エンターテイナーとしてのオジーの姿勢たるや、と思った。

最近ネットニュースで彼のライブレポートをみていたのに。ストーリー性があって決して親しみやすくない個性を持って攻めてくるシンガーがいなくなっていくのはとても残念だ。

最近また暑くなってきた。

一度梅雨明けっぽくなった6月後半に近くの山に暑熱順化しにいったのだけれど、少し涼しい日が続いてまた冷え冷えのところにいる時間も多くて夏の山行に向けての暑熱順化のやり直すことにした。

近くを流れる川沿いに隣の駅まで歩くにちょうどいい遊歩道があって、途中にある結構大きめな公園までだと往復約4キロ、続けるにはいい距離である。




遊歩道は歩きやすいが、特定外来生物であるキンケイギクが咲き誇っている。葉っぱを見るとキバナコスモスと混じって咲いているようで、秋に開花するキバナコスモスがなぜ今咲いているのかわからないのだが、オオキンケイギクの花が鮮やかなオレンジで一見綺麗なのがイライラする。



犬の散歩していたご婦人が犬に向かってキレイなお花ねーなどと話しかけて1〜2輪抜いていたけど、それはとんでもない行為、オオキンケイギクは生きているまま運んだりするとそれは法律違反な行為なんだそうだ。

発見したらただちに根こそぎビニール袋に密閉して天日干しして枯らさねばならないらしい。あるいは焼き枯らすとか。繁殖力がハンパなく、在来種を一気に駆逐するらしい。

ウチに面するシロツメ草で覆われていた堤防の緑地はオオキンケイギクで埋め尽くされてオレンジが鮮やかすぎて目に痛い。

そのあたりは自生するミズキンバイが珍しい貴重な河原であったけど、春になってもミズキンバイの可愛らしい黄色い花を見ることは無くなった。



植生が変われば、在来種の水生生物もいなくなるらしい。今はまだかろうじて鯉の魚影を見かけることができるが、鯉がビチャビチャ水面を元気よく跳ねる姿は見かけなくなった。

釣り糸を垂れる人も見かけなくなったのは少し寂しい。

脂質起動という言葉があって、最新の栄養学研究では脂質を摂取することが重要であるということらしい。
登山行動中のカロリー補給は最近はミルクキャンディ一択だ。山仲間が登山中にバテたらミルクキャンディ舐めるといいよと教えてくれて、試してみたら効果てきめん。キャンディの乳脂肪分が糖分の働きを助けるからという理屈。



昔山岳会に所属していた時、冬の北アルプス縦走に行った時の髭ボーボーの中年サブリーダーが登山中にチューブ入り練乳をチューチュー吸ってて、これが効くんだと、英雄的に水も飲まず、時折山道傍の雪を掬っては口に入れていた。当時はなんだこいつと思っていたけど、最新の研究によればそれは理に適っていたことなのだなと思う。しかも練乳ってなかなか凍らないんだよな。昔の体育会系中年サブリーダーが理屈を知っていたとは到底思えないから、経験的に知ったことなんだろうと思う。ちなみに静岡県の山岳警備隊員の行動食はチューブ練乳一択らしい。



「英雄的に水を飲まない」という言葉は、当時水分補給の大切さが少しずつ叫ばれ始めた頃、山岳雑誌「山と渓谷」で水分補給を訴えるために誌上でよく見かけた言葉だった。ステレオタイプな髭面の山男が誇るように痩せ我慢して水を飲まない姿が目に浮かぶ。今で言う承認欲求だったのかもなとも思う。山行記録を記録できるアプリによって公開された山行記録を見ると、脇目も振らず超速で山行しているログが散見される。上高地から6時間で穂高岳に到達したという記録を見るのも珍しくない。僕は登山の醍醐味ってそういうところにはないと思う。また、山小屋なんかでジジたちが高らかに話す遭難談やいかにすごい山行をしたかっていうマウンティング。僕が感じる醍醐味のうちほんの少ししか味わってなさそうな人たちは今だに多い。
砂礫の急斜面に咲く花を前にじっとしている若い女の子とか、味わっているなぁと思う。流れる雲に想いを馳せている様子の初老男性とか、浸っているなぁと思う。
すげぇって言われて悦にいることよりは貴重なお金と時間をかけて山に来るわけだから、非日常を味わった方が絶対いいよなと強く思う。