引きこもり、高齢者を使えばいい? | 気分飄々

気分飄々

端くれキャリアカウンセラーの日常顛末記



力になりたい。でも自分も自分のことで悩む。そしてだからこそ寄り添える。

漂えど沈まず。失敗や嫌なことがあっても飄々と受け流して自己肯定し、大いに笑って明日を見れるブログでありたい。

漂の字 談じます。

 

労働者不足解消のために育成就労制度のように外国人を受け入れることへの反対意見として、就労していないニートやひきこもり、高齢者人材を活用すればいいという意見に対して。

 

まずひきこもりや、高齢者活用を外国人労働者受入れの「反対意見」として出してくることが間違い。

 

現在未就労のこうした人たちの人数で、全国的に足りないとする労働者の人数を補えるのかというデータがない。

不足していたら、彼らを活用しても問題解決には至らないのだ。

 

ましてや彼らの適性が不足している業界、職種に合致するという保証もない。

 

高齢者には就労のリスクは生じやすくなるし、衰えも無視できない。

高齢者に自動車運転免許の返納を促しているように、活用の仕方には慎重になる必要がある。

ひきこもりの方や、就労が定着しない人を活用していくには、もはや治療行為と重なるようなフォローが必要だと思う。

迎え入れてすぐに労働力として期待できるかと言えば難しいだろう。

 

引きこもり、ニート、就労しない若者(近年ではこれらの高齢化も問題視されているが)の就労、社会参加問題は今に始まったことではない。できるのならばとっくにやっているという話だ。

彼等の活用を外国人労働者の受け入れに対する反対意見として言って来る人の中に、彼ら自身や、彼らを支援する人はいるのだろうか。

ちょっといるとは思えない。それが出来ればどんなに楽か。なんて思われているのではないでしょうか。

 

ならば母国で一定以上の学歴や教育を受け、異国に来て働きたいという意欲のある(若い)外国人を受け入れるのは、募集をいくらかけても欲しい人材が応募に来ない企業の担当者、現場からしてみたら縋りたい手段だと思う。

 

高齢者や未就労者の活用を否定するつもりはさらさらない。

彼等を活用することで外国人労働者の受け入れに否定的になることに反対しているのだ。

 

そして労働者不足は外国人労働者の受入れだけでもおそらく解消しない。それこそ働く意欲と能力のある高齢者や、現役世代と言われる年代の中の未就労者の活用、合わせ技で行くしかない。そしてそれ以外の方法も考えていく必要があるのだ。(長期的に見れば出生率の増加ですよね、何と言っても)

 

私も今の、そして今後の外国人労働者受け入れ制度に対して、全肯定と言う訳ではないけれど、活用できるところではどんどん使っていくべきだと思う。

 

漂の字 彼らの人権保護の観点から受け入れを否定するならまだしも、どう労力としての上入れを疑問視しての反対意見には全くと言っていいほど聞き入るものに出会うことがないんだよな。であっても印象に残らないか。