2006年度要項02
募集方法はほぼ2005年度と同じです。
来週には、当ブログで募集をかけます。募集専用メールアドレスをお知らせしますので、そのアドレスにメールを送ってもらいます。
募集スケジュールは
第1期 11/4-12/5の平日枠
第2期 10/16-11/14の平日枠
第3期 日曜枠
を予定しています。
平日枠の接種時間帯は
月曜 15:30
火曜 14:45
水曜 08:50
木曜 15:30
金曜 14:45
土曜 08:50
です。
枠には限りがありますので、先着順に処理して、オーバーした時点で打ち切ります。
メールで応募される場合、希望の曜日を記入していただけますが、いつでも大丈夫という方は当然ながら当選する確率は高くなります。
処理の都合上、当選の方には接種日時をお知らせするメールを個別に送りますが、それ以外の方へは処理終了の案内を当ブログで掲載することで、次回の募集の時に再度応募して頂くという形をとります。(つまり、落選の通知は行えません)
アクセス数から推定すると、このブログから応募される方はほぼ全員どこかの枠では接種は可能であると思っています。
蛇足ですが、上記1-3期に応募して頂けるのは、つくしクラブの方限定です。
くどいですが、個別のご質問にはお答えいたしかねます。メンバーだけで1200組以上おられます。
当ブログ記載もそうですが、診療の片手間に上記予約作業を私個人がセコセコとやりますので、それぞれのご質問に答えていると、それだけで日が暮れてしまいます。行き届かないところが多々あると思いますが、ご協力よろしくお願いいたします。
2006年度要項01
2006年度のインフルエンザワクチン接種は10/15より開始します。
小学生までは2回接種
中学生以上は1回接種
子どもは1回2500円で、2回接種
中学生以上は、1回3000円
接種はお子様優先ですが、付き添い1名様までは接種可能です。
たとえば、1回目接種の時はお母様、2回目の時はお父様、といった具合になります。
接種枠は、診察の前に数組ずつを割り振りますが、それだけでは数が限られるので日曜もやります。
日曜は
10/15と11/19
です。
上記は初回接種日で、2回目は3週間先の
11/5と12/10
を用意します。
上記で、接種総数は350家族 になりますが、単純なのべ数では、1800名を想定しています。
2005年度反省
大きな反省点としては、予約をかなり早い時期にとったので、接種間近になって、幼稚園のイベントと重なったり、ポリオの接種とかさなったり、で、予約の変更が相次いだことです。
枠は目一杯にとってますから、そうそう簡単に変更することは難しいのが実情でした。
初回公募で終了の予定だったものが、キャンセルが結構あったので、追加募集をすることになって、それで多少ゴタゴタもしました。
色々な反省をふまえ、草案は決まりましたので、2006年度の要項につきましては次回から小出しでご案内します。
歴史08
2005年はまず掲示板で公募をかけました。掲示板からの応募は100組程度で、これは全部受け入れOKでした。残り枠の250組は、クラブ全員にメールでお知らせしました。メールの届かない方は葉書でのお知らせとなりました。
対象は1000組で、接種枠は250組ですから、四分の一しか接種はできないことになります。どうセレクトするか検討した結果、公平に抽選しかないだろうという結論に達していました。そこで、接種を希望される方は、葉書で応募してもらい、それをアットランダムに選ぶ懸賞方式にしました。
ただ、
よく受診されている方はそれなりに配慮は必要だろと思いましたので、応募のうち受診回数の多い上位50組を選び、残り200組を公平に抽選としました。
作業自体は結構手間がかかりましたが、7月中には結果をお知らせできたので、抽選で外れた方も、他院での予約はまだ始まってもいない時期なので、そう不利益にはならなかったと思います。
実際の接種も、結構スムースでしたし、大きなトラブルはなかったので、2006年度も概ね同じ方向でと考えています。
ただ、いくつかの反省点はありました。
歴史07
もともと、つくしクラブ登録は、いわゆる「かかりつけ」の宣言であり、しかも「全部おまかせ」というスタンスの方を対象としたものでした。この趣旨は今も変わりません。クラブ登録は、信頼の証であり、信頼してくださる方には、どれだけでもサービスしたいと思っています。インフルエンザワクチンにしたって、これで設けようとは微塵も思ってないので、ボランティアと割り切って持てる時間と体力を全部提供しました。
しかし、発足当時は、時期的に明らかにインフルエンザワクチン目当てで登録した、という方も混在してました。こちらの立場からすると約束違反じゃないかと思いますし、そういった方の接種に時間を費やし、ホントに信頼して登録された真のメンバーを、人数制限の関係でお断りせざるを得ない矛盾を大いに感じてました。
いつも遠方から遙々やってこられる方がいます。途中に病院はいっぱいあるだろうに、わざわざこんな田舎クリニックに来て頂いて恐縮してしまいます。こういった方がワクチン希望されたら、只で提供したって構わないと思ってます。ほんとは、いつも来られる気心知れた方に内緒でササっとサービスで接種する程度で終わらせたい、と思っています。
じゃあ、誰が「全部おまかせ」なの?。これは来院数の多寡で判定できるものでもありません。2年に1回しか病気にはならないけど、その時は全部おまかせしています、という方もおられます。来院数はとにかく多いけど、あちこちの病院をかけもちしてる病院フリークな方もおられます。他の病院も掛け持ってる人はお任せになってないから、確かにクラブ趣旨からは外れますが、交通手段の関係で、足が無いのでかかりたくてもかかれない、と言われる方もいたりすると、線引きすること自体不可能ですね。
そこで、この掲示板の登場となります。ここではクリニックの事情なりスタンスなりを公表している場なので、現状がどうあれ読者はクリニックの理解者である、と考えることはできます。見る見ないは自主性にお任せしていますので、その中ご覧になるのは、関心があるからでしょう。そういった方は「かかりつけ」と言ってもいいのではないか。すくなくとも、玉石混合した状態のクラブの中では、玉であろうと、考えました。
よって、まずはここからの募集、という形をとりました。
蓋をあければ、ほぼ、思惑通りの結果ではありました。
歴史06
2005年度は、料金を相場並の2500円にあげて、診療を優先ということで接種総数は減らすことに決定しました。減らしたといっても、近隣の総合病院の3-5倍以上の数は接種することになりますが・・。
対象はつくしクラブ限定。ただし、その中でもさらにセレクトする必要あり。
そこで、
掲示板でまず募集をかけました。アクセス数からだいたい100組程度と想定しましたが、これはドンピシャで予想的中でした。
募集を掲示板からかけたのには意味があります。
これは、そもそも つくしクラブとは? という根本的な部分のお話になりますので、また次回に回します。
歴史05
2005年度の接種に先立ち、つくしクラブの双方向な情報伝達システムの利を活かして、つくしとしてどうインフルエンザワクチンを進めていけばよいのか、ご意見を伺いました。結構反響があり、この時にご意見はまとめてココ に収録してあります。かなりの量なので、読まれる場合は心してかかって下さい。
当院からの提案としては、
■ 診療を優先させるため、インフルエンザ接種総数を減らす。つまりクラブメンバーであっても接種をお断りするケースが増える。
■他院に回っていただくとして、あまりに金額に差があるのも問題なので、2500円に値上げする。つまり値段的なメリットを減ずる。
というものでした。
この提案についてのご意見は、好意的なものが大半でした。
総論はOK。では実際にどうメンバーの中からセレクトするか、が問題となりました。スタッフ間でもかなり議論を繰り返しました。そして・・
歴史04
2004年度はワクチン接種と診療を混在させないように、完全に時間帯を別けました。ところが、診療の人数が予想外に多く、インフル接種の時間になっても終わらないことも度々。予約数が明らかにオーバーしてインフル接種開始時間に食い込む場合は、予約をお断りしなければならない状況に陥りました。
こうなると、いくら事情をお話しても、「ワクチンを接種するより、熱で困っている人を優先すべきではないか」というお叱りも何度か受けました。
一般の診療もオーバーフローしながらぎりぎりまでやって、間髪いれず、限界超えて受け入れたインフルエンザ接種も夜遅くまでやって、そうやって外来をあけていると、熱が出たと飛び込んでこられる方もまた多くなって、結局はグチャグチャになってしまいました。
2004年度の接種でコリゴリになってしまい、2005年度のインフルエンザワクチンは一切接種やめようかとも思いましたが、それはそれでブーイングが来そうなので、悩みに悩みました。そこで・・
歴史03
基本的には予防接種と一般診療は混在させません。しかし仕事の都合などで、昼間に用意している正規の予防接種時間にインフルワクチンを接種できないという方が圧倒的に多いので、夕方の診療などに通常診療と混在させて接種するのが一般的です。
2003年はご多分にもれず、混在パターンで接種を進めましたが、開院2年目ということもあって一般診療の方が増え、待合室が予防接種組と診療組とでゴッタ返すことになりました。
こうなると、双方から窓口に苦情が来ます。
ワクチン組からは、接種だけで来たのに長時間待たされるのは納得いかないと言われ、診察の方からは、病院なので当然、予防接種などしとらずに病気を優先して診療すべきではないか、と。
当時はまだ、現在のように完全な予約にして来院時間をコントロールする体制が整っていなかったことも原因でした。
2004年は、上記反省をふまえ、対象をつくしクラブ限定にして、クリニック事情をよくご存知の方のみに接種とし、かつ、診察時間への混在を極力控えました。つまり、正規の診察時間以外でインフルワクチンを接種する、というルールにしました。このため、水曜の午後と土曜の夕方から、そして日曜が主な接種時間となりました。接種する側は休憩・休日全部返上なので辛いですが、とりあえずこれで、双方からの苦情は解決!と目論んでいたのですが・・。
歴史02
2004年の8月につくしクラブを旗揚げしました。1500世帯に案内状は送りましたが、登録は300世帯くらいと予想し、クラブ登録者全員にインフルワクチンをして、残った枠で一般公募と考えていました。ところが、蓋を開けると、お盆明けから8月末までの間に1000世帯以上の申込が殺到して、受診で来られる方より登録に来られる方で窓口がごった返すという有様でした。スタッフも登録作業に追われ、夜遅くまで残業が続きました。
上述のように、つくしクラブ登録された方は全員接種しようと、すべての枠をインフルエンザワクチンに投入しました。日曜は全部、土曜の夜もインフルエンザワクチンに充てました。結果的に10月から年末まで、診察を含め休みなしのぶっ通しになってしまいました。総接種数は4,000名弱、そんだけやっても、結局、登録された方全部を接種することは出来ませんでした。お断りをせざるを得なかった方々からはお叱りを受けました。他院に回っていただいた方には、メンバー間の不公平を配慮して、差額をつくしで負担することもしました。そんなことをしてたので、期間中の2ヶ月は心臓が止まってしまって、過労死ってのはこんなんかなと臨死体験手前まで経験する程働いたのに、丸赤字でした。
たぶん一施設でこれだけ接種する病院は全国にはそうないでしょうし、医師一人の接種総数としては間違いなく全国トップクラスでした。今思い出しただけでも、吐き気がするくらい、悲惨な年でした。