We Set Signals『Abandon Ship』/『Abandon Hope』 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

暑い…

 

どうして夏ってのは毎年毎年こうも不快なんだ。

 

だから

 

四季じゃなくて、三季でいい

 

って何回も言うてるやろが。

 

三季だって十分、日本の良き季節の移り変わりを堪能できますって。

 

今年は梅雨明けも早かったんだから

 

夏も爆速で終わってくれないもんかね。

 

そしてを長めで頼むよ地球さん←

 

どうも、トトです。




さて、そんな無茶振りは置いといてですね。

 

先月末に購入した音源レビューを

リリース順に、順調に消化しています。

で、今回の作品のリリースは6/29!

と、1月末にリリースされてます。

なんのこっちゃ?

と、お思いでしょうそうでしょう。

その謎を解き明かすところから始めましょうか。



We Set Signals
『Abandon Ship - EP』
1. Remember Me
2. The Disconnect
3. Sailor & Siren
4. Holding on to Nothing
5. Reunions Suck
6. That's Great, You're Great
7. Reuinions Suck (Acoustic)
8. Thats Great, You're Great (Acoustic)




『Abandon Hope - EP』
1. Desolation
2. Miles & Miles
3. Shadows
4. Tidal Waves
5. Legends Die Hard
6. You're Killing Me Smalls!
7. Desolation (Acoustic)
8. Miles & Miles (Acoustic)




昨今、注目のバンドを次々に輩出する

オーストラリアのPOP PUNKシーン。

コア方面にも強いが、Neck Deep を輩出したレーベル

We Are Trimphant に所属するオージー産の

POP PUNK / EASYCORE のWe Set Signals

1月末に『Abandon Ship - EP』

そして、6/29に『Abandon Hope - EP』

半年の間に2作の新譜をリリースしました。

今回の作品は本来、



『Abandon Ship Abandon Hope』
01. Remember Me
02. The Disconnect
03. Sailor and Siren
04. Holding on to Nothing
05. Miles and Miles
06. Shadows
07. Desolation
08. Reunions Suck
09. Tidal Waves
10. You're Killing Me Smalls
11. Legends Die Hard
12. That's Great, You're Great



という、バンド2枚目のアルバムとして

昨年にリリースされていました。

それを2枚のEPに分け、各2曲ずつ

アコースティック版を追加収録してリリース。


1stは国内盤リリースもされていますが、

2ndは自分も未入手だったので、

今作の2枚をちゃんとiTunesでデジタル盤を購入しました。

2枚合わせて、本来の曲数+4曲となる

全16曲

掻い摘まめるとこは掻い摘まんで、

上手いことレビューしていこうかと思います。



まずはAbandon Shipの方から。

もうじきBD/DVD発売ですね『リメンバー・ミー
そんな同タイトル"Remember Me" から始まります。
ヘヴィなサウンドとスクリームが展開するパートは
モダンなポスコア感が強い。
ブレイクダウンもガツンと来ますしね。
しかし、クリーンボーカルの声質は、
完全にPOP PUNKバンドの声質なんですよね。

4曲目の"Holding on to Nothing" に関しても同様で
厳ついブレイクダウンを完備しつつも、
やはりサビのクリーンパートの部分は
POP PUNK感のが強く出ていると思います。


2曲目の"The Disconnect"
こちらもモダンポスコア感が強く、
初期Blessthefall あたりを彷彿とさせます。
1曲目然り、メディアによっては
バンドがポスコアと呼ばれる理由もしっくり来ます。


3曲目"Sailor & Siren" へ来て、
メロディ的にPOP PUNKテイストが感じられるものに。
クリーンパートの多さと、このメロディ、
ほんのりエモーショナルさを感じる様が、
良い感じのPOP PUNKサウンドを展開してます。

5曲目の"Reunions Suck" はもう頭っから
完全POP PUNKなサウンドを聴かせてくれます。
スクリームもほんの一部しかないですしね。

続く6曲目の"That's Great, You're Great"
メロディは完全ド真ん中をいくPOP PUNK!
陽性サウンドながら、少しのエモーショナル、
心地良い疾走感と、シンガロングできそうな
キャッチーな部分と、こりゃ文句なしのPOP PUNK


追加曲となるアコギ版は、POP PUNK感の強かった
"Reunions Suck""That's Great, You're Great"
ってことで、アコギとの親和性もバッチリ。
昔からPOP PUNKとアコギの相性が良いのは
先達バンドが証明済みですからね。



そしてもう一方のAbandon Hope

まずは1曲目の"Desolation"
こちらもオープニングトラックはポスコアか
と、思いきやそれはイントロ部分くらいで、
その後の展開はPOP PUNK方面に近い。
サビの綺麗なファルセットは素晴らしか。

2曲目の"Miles & Miles" はイントロから
パーフェクトPOP PUNK!
陽性サウンドに疾走感とかいう、
自分がいちばん好きな感じのPOP PUNKです。
これまでのスクリームパートは"
ポスコア"になってた部分が大きかったけど、
今回はPOP PUNKサウンドのままスクリームするので
ポスコアでなく、しっかりイージーコア感も出てて
とても良いですね。

4曲目の"Tidal Waves" もストライクなPOP PUNK
しかしサウンド的にはアツく硬派な感じ。
しかもクリーンのツインボーカル披露し、
これがまたかなり良い感じのツインボーカルです。

5曲目の"Legends Die Hard" は少しテンポも落とし
エモーショナル要素を強めたPOP PUNKに。


イントロの打ち込み音がエレクトロコア感を出す
3曲目の"Shadows" はPOP PUNKからは離れるも
全体的に疾走感+アップテンポで押す展開。
サウンド的にはイージーコアとポスコアの中間
って感じがしますね。以前記事にした
ポップパンクとポスコアのクロスオーバーの可能性
っての考えたら、こういうサウンドが理想系なんだろうか。


6曲目"You're Killing Me Smalls!"
イントロからヘヴィサウンドとドラムドゴドゴ、
陽性サウンドに疾走感で入るという、
ここへ来ての完全EASYCOREサウンドを展開!
激アツなシンガロングパートがあるのも良いぞ!
この完成度のEASYCOREサウンドは良いな!
とても良い!
最後は少しエモーショナルに、多幸感を出すとか
これは完璧だ\(^o^)/


そして追加のアコギ曲も、1枚目と同じく
"Desolation" / "Miles & Miles" という
POP PUNK要素の強い曲を選んでいます。
しかし、1枚目のアコギ曲もそうだったけど、
しっとり弾くんじゃなくて、
けっこう力強くガッツリ弾いてるのが印象的。




以上、最新作を2枚に分けた

We Set Signals
Abandon Ship』『Abandon Hope


でした。

やっぱりオージー産、キてますねー。

一般的なPOP PUNK/EASYCOREバンドとは違い

ポップパンクイージーコアポスコア

それぞれの要素をしっかり詰めてるバンドでした。

基本的にPOP PUNK/EASYCOREとされるバンドに

なかなかポスコア要素は出てこないもんですが

レビューにも書きましたが、このバンドが

メディアによっては"ポスコア"と書かれる理由も

十分に納得できるサウンドでした。


以前書いた

ポップパンクとポスコアのクロスオーバー

もしかしたら、We Set Signals のようなサウンドが

いちばん近いところにいる存在なのかもしれません。

ただ、曲を聴いたあとでは

POP PUNK/EASYCORE

として、個人的には推したいですけどね笑

件の記事関連で挙げた

日本の若手POP PUNK/EASYCOREバンドたちにも

 

是非ぜひ聴いて欲しい。

 

んで



このWe Set Signals と同日に

新譜をリリースしたバンドがいるんですが

がっつりレビューする気は失せたので

ここで余談的に軽く。



Bullet For My Valentine『Gravity』
01. Leap of Faith
02. Over It
03. Letting You Go
04. Not Dead Yet
05. The Very Last Time
06. Piece of Me
07. Under Again
08. Gravity
09. Coma
10. Don't Need You
11. Breathe Underwater
12. Breaking Out *
13. Crawling *
14. Breathe Underwater (Piano version) *
15. The Very Last Time (Piano version) *
16. Under Again (Piano version) *
17. Don't Need You (Live) *     
* Bonustrack

激しくもメロディアスなニューアルバムで新章突入!(激ロック)


制作段階から、

今回はエレクトロパートを多用する

って言ってて、嫌な予感しかしなかったけど

その予感が的中した。

想像してたよりも、そこまでエレクトロ感はなかったけど

残念賞だったってことは、

激ロックのインタビューを読むだけでも伝わるかと。

前からそんな傾向はあったけど、

ちょっとMatt ワンマン過ぎんよー…

前メンバーには申し訳ないけど、

現メンバーで、ベースとドラムはパワーアップしたろ。

スクリームに関してもba.Jamie の安定感すごいやん。

正直Matt よりボーカル安定してるでしょ。

前作Venom かなり良かったし、

今のメンバーなら『Venom』 超えも難しくなかったろうに

何で今さらBMTH方面に寄っちゃうかな…


ボートラのピアノバージョンも

まさかボーカルなしのガチでピアノだけとは…

色々と斜め過ぎて今作はなぁ…

クソ盤、駄作の烙印を押すとまでは言わんけど

前が良かっただけに、勿体ないとしか…

 

リリース後にMattこんなコメント出してますが

 

英語が堪能で、即座に日本語変換できる人ならまだしも

 

自分はそんな英語ぺらぺーらな人ではないので

 

歌詞の内容がパーソナルなことだったとしても

 

残念ながら、感想としては変わらんなぁ。