Story Untold『Waves』懐かしのPOP PUNK/POP ROCK奏でる注目の新星 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

早いもので、もう3月ですか…

昨年の3月はというと?

Deaf Havana
She Must Burn
Our Hollow, Our Home


と、年末ランキングを賑わせた新譜が出てましたが

今年は未だにそこまでハマるのがないんですよねぇ。

期待してるバンドの新譜がまだ出てない

ってのもあるんですが。

そんな中でも、今のところのベスト2018は

Cane Hill『Too Far Gone』期待高まるニューメタルバンド2枚目の作品!

 

↑ですかね。 どうも、トトです。
 




さて、3月早々のレビュー記事ではありますが

今作のリリース自体は約ひとつき前です。

ちゃんと先月中には買ってたんですけどね、

こっちにもタイミングってもんがあるんじゃい!←

この手のジャンルの若手は今や

Wateparks が頭ひとつ抜き出てますが

このバンドは、そこに迫ることは出来るか?!

新たな注目バンドです。





Story Untold 『Waves』
01. In Or Out

02. The 3nd
03. Drown In My Mind
04. Delete
05. Dreams That We Don't Share
06. California
07. Matches In The Ocean
08. Invisible
09. Up 2 You
10. All The Same (Once A Liar, Always A Liar)
11. Chasing Feelings

12. History *
13. What If *

* 国内盤ボーナストラック



また新たなPOP PUNK/POP ROCKバンドが

Hopeless Records から鮮烈デビュー!

Sum 41Simple Plan など、

同ジャンルの素晴らしい先達を産み出した

カナダからの新鋭Story Untold

近年注目の若手というと、Wateparks が挙がりますが

メディアには同じPOP ROCKとカテゴライズされつつも

Wateparks とは違うPOP ROCKの形を示すStory Untold

そんなデビューアルバムを紐解いていこうと思います。



In Or Out
まずは1曲目の"In Or Out"
オープニングトラックには相応しい陽性ポップロックで
気持ちを上げてくれます。
ポップでキャッチーさ溢れる良曲です。


The 3nd
2曲目の"The 3nd" は少しエモーショナルさ漂う
POP PUNKナンバー。
サビのメロディがまた個人的にツボで、
シンガロングパートもあって良さげ良さげ。
MV曲や、アルバム全体が少しエモーショナル寄りなので
こういう曲があってくれて良かった。
てか、これタイトル何て読むんだろうね?
The 2nd(Second) を捩ってるような感じ。
2だけど3、みたいな←


Drown In My Mind
MV化されている3曲目"Drown In My Mind"
エモーショナル寄りのポップロックナンバー。
こういうの日本人リスナーは、超好きそうな感じ笑
雰囲気的に少し前のATLを感じます。


Delete
同じくMV化されている4曲目"Delete"
今作の中で最初にMVが発表された曲でしたね。
昔懐かしい、今は無きBEYOND [THE] BLUE Tourに
名を連ねそうなエモーショナルソング。
Hopeless / KRIからリリースしてる以上、
BTB感がない方がむしろおかしいんだけど笑
でも、ホントなんかこの感じ…懐かしいです。


Dreams That We Don't Share
BTBバンドってのを意識してしまうと、
もうそういった曲にしか聴こえなくなる5曲目の
"Dreams That We Don't Share"
適度にアップテンポなエモロックナンバーはね、
BTBの鉄板でしたから。


California
あーーーー!もうこのイントロのわずか10秒間は
まさにGood Charlotte "The Anthem" だわw
な、6曲目の"California"
そう考えると、この曲自体も
どこかGC感あるPOP PUNKナンバー。
てか、California って他のバンドでもよく
タイトルに使ってること多いよね。
California って土地にそうさせるものがあるのかな?
次の"同名曲"記事はCalifornia にしてみようか。


Matches In The Ocean
こちらも心地良いテンポで送る7曲目
"Matches In The Ocean"
こういった耳障りの良い聴きやすいメロディは、
多くの人に受けること間違いないでしょう。


Invisible
鍵盤のイントロから始まる8曲目"Invisible"
聴かせるエモーショナルナンバー。
スローテンポなのに、サビではドラムがかなり
小刻みにシンバル叩いてるのが印象的。
ラストサビ前には泣きのギターソロも。


Up 2 You
踊りたくなるリズミカルなイントロから始まる
9曲目"Up 2 You"
2コーラス目にはクラップパートもあり、
サビはエモーショナル寄りのポップロックでも、
それ以外はアップテンポが非常に心地良い。


All The Same (Once A Liar, Always A Liar)
目下最新のMVである10曲目の
"All The Same (Once A Liar, Always A Liar)"
エモーショナルながら勢いのあるロックナンバーで
中期ATLやSPを感じさせるなぁ。


Chasing Feelings
本編ラスト11曲目"Chasing Feelings"
本格的な聴かせるエモーショナルソング。
良い気分でアルバム1枚を〆てくれます。


History
ここから2曲は国内盤ボーナストラック。
ボートラは2曲ともセルフタイトルEPから。
こういうのこそ、文字通り"ボーナス"トラックよね。
そんなボートラ1曲目の"History"
MV化されているエモーショナルナンバー。
サビのタイトルを歌う部分は、是非とも
シンガロングしたい衝動に駆られますね。


What If
そして最後を飾るボートラ2曲目の"What If"
中期ATLどストライクなPOP PUNKナンバー。
てか、この曲全体から溢れてくるATL感すごいよ笑
サビとかまさに!って感じです笑
でも、それ故に良い感じにカッコイイです。






以上、Story Untold のデビューアルバム

Waves でした。

基本的にメディアやレコ屋の

このバンドが好きな人にオススメ!

みたいなのは、半分くらいしか信用してませんが

このStory Untold は、そういったオススメの通り

中期All Time Low や、同郷カナダのSimple Plan

あたりが好きな人には、どストライクだと思います。

彼らを彷彿とさせるフレーズやメロディが

詰まってましたからね。

それはレビューを読んでもわかってもらえるでしょうが。

そして、もうひとつ頻繁に出したワード

BEYOND [THE] BLUE TOURとは何か?

もはや開催されなくなって久しいので、

当時からそれに行っていた人以外は

知らない人もいると思うので改めて。


今回Story Untold の国内盤をリリースしてくれた

KICK ROCK INVASIONが主催していて

次代のNFGやFOBを発掘するような

若手POP PUNK/EMO/POP ROCK系を集めた

小~中規模のフェスをツアー形式で送る

という、まさに日本のWarped Tour

 

という感じのイベントだったんですよね。

 

国内のバンドも、イベントの趣旨に合ったバンドが選ばれてました。

ラインナップもこの通り↓
 


今年開催の名前負けしてるわーぷど()じゃなくて

本来、Warped に期待してる人たちは

こういう面子を期待してると思うんですよね。

他フェスでトリ、準トリレベルの大物は必要ないし、

まして

 

アイドルなんて全くお呼びじゃない

 

↑のBTBのようなPOP PUNK/EMO/POP ROCKに加えて、

ポスコアやメタルコア系を含めた

"若手~中堅"メンツのバンドがひしめくWarped

それが本国のWarped Tour に出てる面子を

好きな人たちが望むラインナップでしょう。

 

同じ名前のフェスが日本開催って時点でそんなの無理だってのは

 

わかりきってた事実ですけどもね。

 

それでも期待してしまうってのが、人の性じゃないですか。



ま、そういったものができない原因として

 

日本の洋楽低迷売上不振

 

若手洋楽を取り上げない音楽メディア


口だけ達者で実際に音源買わないライブに行かない

そんな連中も増えてきた昨今、

今やBTBも開催されなくなってしまいましたが

今もなお、開かれていたら

Story Untold も漏れなく選ばれていたバンド

であろうことは想像に難しくない音楽性です。

そして、新しさというよりも

どこか懐かしさを感じるサウンドだったことも確か。

だからこそ

SP、FOB、GCなどなど、00年代前半の頃に

盛り上がりを見せていたPOP PUNKが好きな人たちに

是非ぜひオススメしたいバンドです。