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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

リフォーム産業新聞社主催の、展示会に行きました

 

以前はメーカーさんのブースが多かったのですが、最近の傾向は集客の方法を提案する会社や、営業ツールを販売する会社さんが多く出展していました

 

IT化、AI技術を使って、誰でもが現地調査から見積もり作成できるようなツールが多数ありました

 

技術の進歩は素晴らしいなと関心すると共に、機械に頼ることでの弊害も心配されます

自らの体験から得た知識と、機械に導かれた知識とも言うべきか

家というのは一件一件違いますから、その違いを感覚的に感じるのは人間しかできないのではなないかと思います

 

機械に頼った仕事をしていては、経験値を重ねることができないのではないか

そんな心配があります

 

 

 

耐震診断の基本は建物の壁(耐力壁)を調べるとことです

特に筋交(スジカイ)の太さや何箇所に入っているのかはとても大切な要素となります

 

壁の中にあって見えない筋交を調べるためには屋根裏と床下に入ることが耐震診断では必須です

床下に入ると、蜘蛛の巣やらカマドウマやらがいますが、時々ヘビの抜け殻に出会うことがあります

幸運なことに、未だ生きている蛇に出会ったことはありませんが、真っ暗な中でキラリと目が光ったら驚くでしょうね

 

床下は、建物の健康状態がわかる場所でもあります。

1〜2年に一回くらいは、専門家に調べてもらったほうがいいと思います

 

その時に注意しなければいけないのは、点検無料の業者は避けてください

無料なのは、その後に営業活動がありますからご注意ください

 

先ほど専門家と言ったのは、床下の専門家ではなく、建物(構造)の専門家です

職種で言うと、大工や建築士です

 

今日もお客様からの電話がありました

 

①近所で工事を行う業者

②ご迷惑をかけるので、サービスで不要になったアンテナ撤去を行なっている

③通常は2万円だけど、今回は5,000円で撤去します

こんなトークで訪問して、屋根に登ると

 

①屋根の塗装が傷んでいますね

②前の塗装は何年前ですか?  ちゃんと3回塗りしましたか?

③写真撮ってきましたので、見てください

④変色して、ここに苔のようなものが生えています

⑤棟の板金の釘が浮いています

⑥次回、見積もりを持ってご訪問しますね

このようなトークが続きます

 

典型的な訪問販売の詐欺的手法ですが、お客様は訪問販売だとは思わなかったそうです

なぜなら、工事のご近所挨拶だったから。そして5,000円でアンテナ撤去してくれたからだそうです

 

この業者にとっての目的は屋根に登ることです

屋根に登りさえすれば、何らかの劣化などを見つけて、そこからリフォーム工事に結びつけます

 

第一印象は、あくまでも良い人を演じます

信用してくれたところで牙を剥きます

 

知らない業者が来ても、家を見せないこと

床下や屋根に登ろうとしますが、キッパリと断ること

それが財産を守ることにつながります

田口のYouTubeでも多く紹介している、ホーロー製のキッチンやシステムバス(ユニットバス)を作るタカラスタンダード

実は、嫌いなメーカーだったのです

 

その理由は、今から20年ほど前、私の父親が建築材料の問屋を営んでいた時代での印象からです

仕入れの掛け率が高くて売っても利益が上がらない、そして意固地な商品作りからです

 

タカラといえば値引きなし

これは流通にとっても同じです

100万のセットを卸しても利益は2万円だけ

商売上、タカラを扱うメリットは何もありませんでした

 

ところが、設計事務所を営み始め、個人のお客様に直接ご提案する状況になって

タカラスタンダードに対する印象が大きく変わりました

 

問屋業の時には嫌いになる理由だった値引きなしの商売が

実は生活者・お客様にとっては大きなメリットだと気がついたからです

 

半額以下、場合によっては70%値引きというキッチンがあります

このような商品の定価に何の意味があるのでしょうか?

本来は60%引でも利益が出るのに、ひとまず半額と言っておこう 

今月はキャンペーンですから特別に60%OFFにします

このような、営業トークをするため

見せかけの安売り〜お得感を演出するための定価設定のように思います

 

また、タカラ以外のメーカーはキッチンのグレードによって値引き率が大きく違います

ですから、カタログ上で値段の比較をしても実売価格(値引き)が違うので、お客さまは混乱するだけです

 

タカラは、全てのグレードが同じ掛け率ですから、ショールームに行っても値段の比較が容易です

 

そんなことから、タカラをお勧めするようになりました

次回以降も、このメーカーについてお話しします

 

 

 

今日は耐震のための調査を行いました

 

耐震診断もパソコンソフトがあるので、図面上からわかる情報を入力すれば現場の知識がなくても診断書は作成できてしまいます

 

耐震診断書のセカンドオピニオンの仕事も多くありますが、

多くは、ちゃんとした現地調査を行なっているとは思えないような報告書です

それでも体裁は整っているので、一般の方には診断の精度がどの程度なのかはわからないでしょうね

 

さて、今日のテーマは「耐震診断で何がわかるか」です

結論から言うと、今日の私は耐震調査で訪問ですが、床下にある木材の含水率も調べ、シロアリや腐朽の可能性をお客様にお伝えしました。

 

 

耐震診断では屋根裏や床下の調査が必須です

どうせ床下に入るなら、シロアリの有無や湿気の状態まで調べるのが良心的だと思いません?

私は、構造的な耐震性だけでなく建物の健康状態まで調べるのを旨としています

 

ですから、本日の調査で気になったのは床下の湿気

褐色腐朽菌が活動していて、床下の木材を傷めていました

大きな被害にはなっていませんが、床下の湿度を改善する必要があるとお伝えしました

シロアリはいませんでした

 

耐震診断とは、家の健康診断のようなものです

構造的な耐震性だけでなく、家の健康状態まで調べてくれる専門家に依頼すべきです