今日のトミカは2023年3月に税込2,200円で販売された「緊急追跡覆面パトロールカーコレクション」というギフトセットを紹介します。これまでに色々な緊急車両が入ったギフトセットが販売されてきましたが、覆面パトカーのみが封入されたのはこれが初だと思われます。外箱は4台のトミカの赤色灯やライトが光り、光の軌跡が表現されたイメージ画像となっています。このセット封入品のトミカは全てベトナム製となっています。
1台目はこちらのトヨタクラウンの覆面パトカーです。こちらのトミカは通常品「26-9 トヨタ クラウン」をベースにしたトミカで、ボディカラーは実車のシルバーメタリックを再現しているようです。覆面パトカーということで屋根中央部に流線型赤色灯を装備しています。
車種や赤色灯の位置から察するに、実際に交通機動隊や高速道路交通警察隊で使用されている交通取締用の覆面パトカーを再現していると思われます。実車のトヨタ220系クラウンをベースにした交通取締用覆面パトカーは2021年度から国費で配備されています。ヘッドライトやテールランプは塗装での再現となっており、RSのエンブレムなどはタンポ印刷での再現となっています。
先述の通り、交通取締用覆面パトカーをモデルにしていると思われますが、屋根の反転式赤色灯の蓋がタンポ印刷で再現されている訳でも、フロントグリル内にあるLED式前面補助赤色灯が再現されている訳でもなく、かなり手抜き感があるモデルとなっています。
トミカ紹介台数 0043台目
2台目はこちらの日産シルビア覆面パトカーです。一見すると実在しない架空車のようなモデルですが、実際に警視庁警備部機動隊で「エリア警戒車」という名称でS13型シルビアのQ‘s(キューズ)をベースにした車両が採用されていました。警備部配備の車両なので、このセットの商品名にもある緊急追跡を行っていたかは不明です。
トミカは新金型のものを使用しており、ボディカラーは艶ありのブラックとなっています。屋根中央部にマグネット式流線型赤色灯を装備しています。アクションはサスペンションと左右ドアの開閉が可能です。こちらのトミカは架空車じゃないとは言え、少しマニアックすぎる覆面パトカーとなっていますね。
トミカ紹介台数 0044台目
3台目は「日産 NISSAN GT-R」の覆面パトカーです。こちらのトミカは通常品の「23-10 日産 GT-R」をベースにしたトミカとなっています。トミカのアクションはサスペンションと左右ドアが開閉可能で、マグネット式流線型赤色灯が助手席側の屋根に装備されています。
現実世界の警察では採用されていないであろうR35GT-Rをベースにした覆面パトカーですが、モデルになった車両はほぼ間違いなく「さらばあぶない刑事」劇中の登場する覆面パトカーでしょう。トミカでは後期型ですが、劇中車は中期型プレミアムエディションのGT-Rがベースとなっており、ボディカラーはゴールドフレークレッドパールという特別塗装色です。
偶然か拘りか、赤色灯がピラー寄りに設置されています。これは劇中でタカが赤色灯を屋根に乗せた際にピラー寄りに設置しているのを再現しているのかもしれません。この日産 NISSAN GT-Rですが、箱にも公式サイトにもなぜか日産 NISSAN GT-Rと記載されており、ニッサンニッサンうるせぇよ状態になっています。これが何をしたかったのかは不明です。
トミカ紹介台数 0045台目
そして最後はトヨタ スープラの覆面パトカーです。この70系スープラのトミカは通常品では販売されていない、所謂SP品番のトミカとなっています。他3台は実在車両やモデルになった車両が存在しますが、こちらのトミカだけはモデルになった車両が不明となっています。刑事ドラマ「太陽にほえろ!」シリーズにスープラの覆面パトカーは出てきますが、色がまったく異なります。
トミカのアクションはサスペンションと左右ドア開閉が可能で、ボディカラーは実車のブルーメタリックを再現しているものと思われます。マグネット式流線型赤色灯は屋根の中央よりも左側に寄せての設置となっています。
このスープラのトミカは先述の通り、SP品番の金型を使用したトミカとなっており、以前からイベント限定モデルとしてトミカ博などで販売されていたモデルですが、そのモデルと今回のトミカではバンパーが異なります。おそらく新金型か金型改修によるものだと思われますが、現状どちらかはまだ定かではありません。
トミカ紹介台数 0046台目
某所でこのギフトセットが販売決定された際に、きっとエクストレイルやエルグランドのような覆面パトカー(捜査車両)が封入されるもんだと思っていましたが、今回も謎の架空車が入る微妙なギフトセットとなってしまいました。
こちらのギフトセットは動画でも詳しく紹介しています。