
文章というものは不思議なもので、
自信満々に書かれているとどこまでが真実でどこまで書いている人の推測なのかがわからなくなり、読んでいる人はなるほどなと全て信じ込んでしまいます…
いろんな記事や本を読めば読むほど混乱し、
何が正しいのか分からなくなってきます。
犬の躾け、トレーニング論についても様々なことが言われてきましたが、
何を信じ学んでいけばいいのか正直分からなくなってきたという人も多いのではないでしょうか?
ネット上には様々な理論や手法、迷信や根拠のない持論であふれていて、
どれも読んでいると説得力があります。
タンタンと暮らし始めた頃、私もネットに数多く出てくる、
リーダーウォークやアルファロール、マズルコントロールなどをやってみました。



ところが、従順な個体ならそれでなんとかなったのかもしれませんが、
タンタンのように支配されることを拒み、
頑として理不尽な強制を受け入れない個体にはまるで適応せず、
私とタンタンの信頼関係はボロボロになってしまいました。

そこで私はドッグトレーナーの資格まで取り、日本のしつけ本だけではなく海外の研究者やトレーナーの本を読み、実際に多くの犬種と接する機会を増やし、最終的に学術的な裏付けがある理論だけを信じるべきだという結論に達しました。
同時に、一時的に正しいと思われていた学説でも、それが間違っていたと立証されたらその事実を受け入れようと考えるようになりました。
犬というものが歴史的にどのような生活をしてきて、どのような本能や習性、能力を持ち、
どのように物事を認知しているかを学ぶこと。(動物行動学を学ぶ)
一方で何かの行動を伸ばしたり、減らしたりすること。(応用行動分析学を学ぶ)
犬が恐怖感や不安感、嫌悪感を持っていることに慣らしていくこと。(行動療法を学ぶ)
これらを学ぶことで人と犬との生活をお互いに快適にする方法を今は常に探っています。
すると、いくつもあると思っていた『犬の躾・トレーニング論』が、実はここ数十年の紆余曲折の経過に過ぎないことに気づきます。
古い誤解や偏見に基づいた考え方の歴史的な断面が大人の都合で未だに残っているだけで、
それらに惑わされず新しく判明した事実に基づいて訂正された手法を学ぶことの大切さがわかります。
未だに知識をアップデートしていない(または最新の知識を学んだふりをしている)古い訓練士やトレーナー、そして彼らの指導を受けて崇拝している信者たちの言葉を鵜呑みにしないでください。
それらはもう歴史的に終わった、『間違っている』しつけ法なのです...
犬に恐怖や暴力を与えずに行動を変容させる方法はあります。
主従関係も上下関係も無理強いする必要などないんです。
今は、家庭犬を支配し飼い主に服従することを犬に教えるのではなく、
人と犬が快適に共生できるようにするにはどうすればいいかを学ぶことが、
倫理的な正しいドッグトレーニングなのだと私は思うのです...
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