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計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

新緑の季節です。この季節は一年の中で

一番、木々の放つ生命エネルギーが強く

感じられて好きです。

 

人の世が騒がしかろうと、木々は悠然。

 

 

 

 

本日の大会で計測工房は4月の計測を終え
ました。5月始まりで4月終わりの会社なので
これで第19期の全ての計測を終えました。
来月からは第20期となり、あと1年が経つ
と20周年です。
創業時の空っぽのオフィス(写真)から
早19年が経過したことになります。
 
振り返れば、ここまで長かった…。
創業時を昨日のことのように思い出すなど
ということは全くなく、はるか遠い過去です。
ずっと必死だったし今も必死。つまり常に
目の前に必死だから過去が遠いのだと思い
ます。
 
創業時に31歳だった私も50歳になりました。
 
 
 

コロナ禍の時もそうだったし、これから来る

事態の時もそうでしょうけど、人間界が騒が

しい時ほど、ふと自然界に目をやるとその悠然

さに心が落ち着かされます。

騒いでいるのは常に人間だけであって、自然は

悠然かつ泰然自若。

 

 

 

和歌山県の那智勝浦町で開催されている

奥熊野いだ天ウルトラマラソン。

私はかれこれ、16年間も同大会の計測を

担当させていただいています。

 

 

計測の仕事は機材を自ら運搬していくので、

東京から現地まで車を運転すること約9時間。

往復での移動時間が20時間近く(休憩込み)

の行程です。

 

 

普段はなかなか訪れる機会のない奥熊野

の地にせっかく行っているのに、これだけ

移動時間を要すると毎年とんぼ返りです。

 

 

毎年、我ながらもったいないなあと思い

つつ、16年が経過しました。

 

いつか機会があれば、大会の出張に休暇

を絡めて、現地でゆっくり過ごしてみたい

と思わないわけでもないのですが・・・。

 

 

 

一昨日は和歌山県の那智勝浦町において、
第26回奥熊野いだ天ウルトラマラソン

開催され、計測工房でタイム計測を担当

させていただき、私・藤井が計測ディレクター

を務めさせていただきました。

 

「神に見送られ仏に迎えられるウルトラマラ

ソン」が大会のキャッチフレーズです。

世界遺産の那智の滝(熊野那智大社の御神体)

をスタートし、同じく世界遺産である補陀洛

山寺(ふだらくさんじ)にフィニッシュする

100kmウルトラマラソンです。

神社をスタートし、お寺にフィニッシュするこ

とから「神に見送られ仏に迎えられるウルトラ

マラソン」と呼称されています。

 

 

コースはトレランのような高低差のあるタフ

な100kmで、熊野の山岳地帯を走ります。

100kmの部の累積標高は3000mとか。

 



スタート地点は那智の滝。



スタート前、那智の滝の入口にタイム計測

用アンテナマットを設置し、出走チェックを

おこないました。

 

 

出走チェック風景。

なお、今大会では参加者の皆さんのゼッケンに

装着されたICチップにて計測をおこないました。

 

 

100km部門は朝5時スタート。
ご覧のように本当に那智の滝の目の前から

スタートします。唯一無二、ここにしかない

オンリーワンのロケーションです。

なお、65km部門と80km部門のスタート地点

は離れた別の場所になるため、参加者の

皆さんはバスで輸送されますが、それらの

参加者の皆さんもスタート前に必ず那智の

滝で完走祈願をおこないます。

 

 

朝5時に100kmがスタート。


スタート後のレース風景。


スタート後のレース風景。

 

 


今大会ではスタート、フィニッシュ以外に

途中2ヵ所を計測。
こちらはエイド18番折り返し地点です。
(計測工房スタッフF氏撮影)
地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

 

 

エイド18番折り返し地点にはKAIROS

ロケットが設置されています。

(計測工房スタッフM氏撮影)

 

 

折り返し地点にKAIROSロケットがあるのは

那智勝浦町にロケット発射場があることに

由来しています。




こちらは、エイド27番井鹿会館です。
(計測工房スタッフU氏撮影)
地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

 

 

 

今大会では100kmのコース中に32ヶ所もの

エイドが設置され、各種ドリンクから地元の

食材までふんだんな飲食物の提供があります。

エイドには「次のエイドまであと○○km」、

「次のトイレまであと○○km」などの丁寧

な案内も書かれています。

 

参加者の皆さんからの感想でも「エイドでの

充実したおもてなしが素晴らしい」という

声が上がります。



フィニッシュ地点は補陀洛山寺(ふだらく

さんじ)。
地面にはタイム計測用アンテナマット

設置されています。



世界遺産の補陀洛山寺(ふだらくさんじ)。
建立は4世紀(仁徳天皇の治世)という
由緒あるお寺です。



フィニッシュ地点にコンテナハウスが設置

され、そこが私の仕事場の記録室です。
ここでスタート人数、途中通過情報、フィ

ニッシュ集計などおこないます。



フィニッシュの手前200mほどのところにも

タイム計測用アンテナマットあり。
ここを通過した選手のゼッケンと氏名が本部

テント内のモニターに表示され、MCさん

がフィニッシュする選手の名前を1人1人

アナウンスしてくれます。

 

 

フィニッシュ手前で花一輪が手渡されます。

 

 

花一輪を手にフィニッシュ。

フィニッシュテープを持っている女性たちは

いにしえより伝わる「熊野詣で」の平安装束

に身を扮しています。

フィニッシュテープは優勝者だけではなく、

全完走者に張ってくれます。




フィニッシュすると、「完走木札」を
かけてもらえます。

木札は毎年異なる言葉が添えられ、2026年は

「感動」。

 



フィニッシュ後は各自のタイムと順位の印刷

された完走証が発行されますが、スタッフが

選手のもとへすぐに手渡しに来てくれます。

なお、完走証が雨や汗などでグシャグシャに

ならないように、1枚1枚クリアフォルダー

挟んで手渡されています。

 

 

完走証は裏面にもメッセージ入り。

 

 

フィニッシュ後は飲食サービスがあり、

思い思いにくつろげます。

 

 

飲食サービスで提供されるうどん。

 



今大会では10回完走または5回優勝に

相当する累積ポイントを溜めることにより、

奥熊野韋駄天(いだてん)」の称号が

授与されます。「奥熊野韋駄天」になると

ゼッケンが数字ではなく「名前ゼッケン」

になる名誉が与えられます。
 

 

参加者に配布される大会プログラム

「参加者顔ぶれ」には全参加者のコメント

が掲載されています。

 

 

この大会はすべてにおいて手作りにこだわり、
参加者へのおもてなし、ホスピタリティが溢れ

る大会です。
大会は26回を数え、今や全国から700名以上

のエントリーがありますが、10回大会までは

100名以下という小さなウルトラマラソン

だったそうです。

 

中規模クラスでの全国一の手作り大会
30回大会開催
の2つを目標に掲げる今大会は26回の歴史を
重ねてきましたが、民間・非営利の運営でおこ
なわれており、情熱と実行力とリーダーシップ
を持った実行委員長さんに率いられてここまで
やって来られました。
 
極めて純度が高く、オンリーワンの大会である
と思います。
 
そして、私も長く関わらせていただいて来まし
が、この先の大会の継続は大きなテーマで
ある察しています。

それは私自身が、会社を次世代に継承すると
いう課題を持つだけに他人事ではないと感じる
ところでもあります。
 
 
なお、奥熊野いだ天ウルトラマラソンは
スポーツ庁・文化庁・観光庁による「スポ
ーツ文化ツーリズムアワード2022」におい
て「スポーツ文化ツーリズム賞」を受賞され
ています(当時の大会プログラムより)。
これまでの取り組みが国からの表彰という形
で評価されたことは特筆に値します。
 
 
 

 

手紙を送ったところ、ご本人からではなく

ご家族からの返信が届いた時点で察する

ことが出来ましたが、ご本人は旅立たれて

いました。

こればかりは遅かれ早かれ訪れるわけです

が、会社を創業してまもなく20年目にも

なると、時の流れはこうした形でも表れて

来るということを実感します。

 

 

 

 

本日は和歌山県の那智勝浦町において
奥熊野いだ天ウルトラマラソン の計測

でした。

 

第26回を迎えた大会ですが、今大会が

掲げる目標は、

・中規模クラスでの全国一の手作り大会

・30回大会開催

となっており、これまで通算1100大会

以上に従事した私から見てもオンリーワン

を極めている大会だと思います。
 

詳しくは後日のブログにて書きます。