陸上・日本選手権(第2日) | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

本日は仕事帰りに神奈川県川崎市の等々力陸上競技場へ。

陸上の北京五輪選考会を兼ねた日本選手権 の2日目です。平日ですが、仕事帰りに

観戦できるように、かつゴールデンタイムにオンエアできるようにと、決勝種目が夜に

組まれているのは英断ですね。近年は、陸連も本腰を入れて陸上をメジャー化路線

へと改革していっているように思います。


080627日本選手権3
本日の最大の見所の1つは男子400mハードル。日本の誇る二大エース、為末大 選手(APF)

成迫健児 選手(ミズノ)の激突です。といっても、今シーズン好調の成迫選手に対して、

為末選手は故障で出遅れて実質的にこの日本選手権が今季初戦で、ぶっつけ本番状態でした。

(画像の左から2番目が為末選手)



080627日本選手権2
決勝スタート前の為末選手。

正直、私も勝つのは成迫選手だろうと思っていました。為末選手が最低でも2位に入らなければ

五輪出場が危ぶまれる状況の中でどんな走りをするのか、その1点に注目していました。

為末選手の取った戦法は、本来の持ち味である”超”前半型の走りでした。故障上がりで本調子

でないはずなのにスタートからぶっ飛ばし、成迫選手の追撃を許さずそのまま逃げ切って優勝!

本日の決勝レースに出場した8人の選手で、為末選手は昨日の予選のタイムが最も悪かったにも

関わらず、本番ではこの走り!

(2005年のヘルシンキ世界陸上で、為末選手が2度目の銅メダルを獲得したときを思い出しました。

 あの時も準決勝をプラスで拾われてかろうじて決勝に残ったにも関わらず、決勝では最初から

 ぶっ飛ばし、銅メダルでした)

為末選手には心から畏敬の念を表したいです。北京五輪に内定しました。為末選手が競技人生の

集大成と位置づけている北京の結果を見守りたいですね。



080627日本選手権4
本日もう1つの目玉種目がマラソンファン必見の女子1万m

この種目はすでに五輪標準記録Aを突破している選手が8人もいるという最激戦種目。

(1つの種目の五輪代表は3名まで)



080627日本選手権5
事前から優勝候補と見られた有力3選手が、下馬評どおりに激しいデッドヒートを繰り広げ

ました。画像の先頭から、渋井陽子選手(三井住友海上)、赤羽有紀子 選手(ホクレン)、

福士加代子選手(ワコール)です。3人によるデッドヒートはラスト1周まで続き、最後は

逃げる赤羽選手をラスト100mで渋井選手が逆転し、そのまま僅差で渋井選手が優勝!

(ちょうど、この画像の順番どおりのフィニッシュ順位でした)

渋井選手は北京に内定。赤羽、福士の両選手もA標準は破っていますので、おそらく

選ばれると思われます。(ママさんランナーの赤羽選手が選ばれたら快挙ですね)



その他、本日は男子ハンマー投げの室伏広治 選手(ミズノ)も優勝(すでに北京は内定済み)。

なんと日本選手権は14連覇で、日本選手権の全種目を通じての最多連続優勝回数を更新中です。


波乱は、男子200mの末續慎吾 選手(ミズノ)と、女子走り幅跳びの池田久美子選手(スズキ)

がともに3位に敗れました。2人ともA標準は破っていますが、3位という成績は微妙です。


陸上の場合、オリンピック選考基準が複雑かつ、曖昧な部分を残しており、物議をかもす余地

があるのが常です。(競泳はスッキリしていていいですよね)


なお、私の大学の後輩である中村宝子選手(慶大)は女子200mで3位に入りました。



<本日の北京五輪内定決定者>

・男子200m       高平慎士(富士通) 優勝記録 20秒74 (自己記録は20秒35)

・男子400mハードル  為末大(APF)    優勝記録 49秒17 (自己記録は47秒89)

・女子1万m     渋井陽子(三井住友海上) 優勝記録 31分15秒07 (自己記録は30分48秒89)


※すでに昨年から内定済み

・男子ハンマー投げ 室伏広治(ミズノ) 優勝記録 80m98 (自己記録は84m86)