春の嵐
新しい部長さんが来て、開口一番「俺は人事にかかわる仕事をやる、他の実務はやらない」と。
おいおい、それじゃガキ大将のレベルと同じなんじゃねぇ? 面倒なことは一切やらないよって宣言しちゃったんだから、こっちはたまらなかったな。仮にも部長なんだから、「部」の総責任者でしょ???
ちょうどその頃は昇給の作業をやってたから、打ち合わせに部長も入ってもらった。赤松君が丁寧に分かりやすく、今回の昇給について説明をしていたんだけど、部長は当然なーんもわかっちゃいないから、初めはうんうん頷いていたものの、だんだんとわけがわからなくなってしまったようで、赤松君に「お前の説明は長くて何だかよくわからん!」と逆ギレ。よせばいいのに課長さんも「そうなんですよ、いつもコイツは話が長くて何言ってるんだかわからないんですよね」なんて余計な事を言うもんだから、火に油。結局、ろくな説明もできず、昇給の個人別明細を見せたら、部長は早速、自分のデータと自分が快く思ってない同僚との比較を始めて、またそこでイチャモン。「何で、同じ年齢で大卒の俺が高卒の○○より基本給が低いんだ?おかしいんじゃないか!」と。さすがに課長も「これは今までの人事考課(査定分)の影響もありますから」と言ってはみたものの、部長は「おかしい、おかしい」と最後までブツブツ言っていた。まったく、50過ぎたおっさんが言うことじゃないよ。人事部長という自分の立場わかってないし。俺と赤松君はあきれて、開いた口がふさがらなかったな。
こんな奴でも人事部長になれる!
今回はうちのバカ部長がなぜ人事部長へなったのかを紹介しよう(笑)
2年ほど前、前任の人事部長が定年退職することになり、その後任の人選が行なわれていた。
ちょうどその頃、ある部署を閉鎖することが決まり、その部署の人間をどういうふうに振り分けるかもめていた。そこの閉鎖される部署で副部長をやっていたのが、そのバカってわけ。そこにいる頃から何をやっているんだかわからなかったっけ。リストラをやっていれば間違いなく「お声」がかかるようなおっさんだったわけだ。管理系役員の頭の中では人事部長へはある人を持ってくるということで決まっていて、俺もその人ならいいなって思っていたんだけど、本人に固辞され、あえなく方向転換することになった。同時にバカをどこに持って行くか?で他の役員も頭を悩ませていたみたい。地方の国立大学を出たものの、管理系の仕事はダメ、営業もダメってレッテルを貼られてたから、本当に持って行く部署がなかったみたい。
ところが、ある日そのバカが「人事部長」になるって決まった。俺は愕然としたな。決めた理由が「他にもっていくとこがないから」そんな理由で人事部長を決めちゃっている会社に、「これじゃ俺自身ついていけねぇ」ってハッキリ決心がついたな。しかも、俺はそのバカを入社時から数年間仕事で関わりがあったから知ってたし、「これじゃハチャメチャになるな」って先が見えたな。現実にそうなったんだけどね(笑)
新入社員
さぁ、4月1日になった。大多数の企業は今日が入社式だろうと思う。
俺が採用した社員も期待に胸を膨らませて来てるんだろうな(笑)
採用選考の時は仕事 だから、それなりにやっていたけど、俺は常に思っていたことがある。「こんなバカ会社なんか入るなよ」って。不謹慎かもしれないけど、事実だもんな(笑)試験についても、学力だけで判断しちゃってさ、バカみたい。基礎学力が不足している奴は仕事もできない!って、課長さんは言い切ってたな。俺は違うと思うけどな。どんないい学校を優秀な成績で出ようが、その会社にマッチングしなかったり、本人のヤル気が不足してれば使いものにはならないよ。しかしまぁ、最近の若い奴は入社してすぐに仕事を任されると勘違いしてるし、雑用なんてやりたがらないんだからひどいもんだ。少なくとも俺が入ったときは、何でもやらされたけど。部の幹事の仕事も含めてね。後で登場するけど、俺の後輩でこのタイプの女がいたんだよ。ガッツ石松伝説じゃないけど、いろいろな伝説を作ったスーパーバカ女、M子。仕事はできねぇくせに他の人の仕事をやりたがるし、部の「和」を乱しまくってたな。そんなやつでも優秀だといって採用したのは人事課長さん(笑)