春の嵐
新しい部長さんが来て、開口一番「俺は人事にかかわる仕事をやる、他の実務はやらない」と。
おいおい、それじゃガキ大将のレベルと同じなんじゃねぇ? 面倒なことは一切やらないよって宣言しちゃったんだから、こっちはたまらなかったな。仮にも部長なんだから、「部」の総責任者でしょ???
ちょうどその頃は昇給の作業をやってたから、打ち合わせに部長も入ってもらった。赤松君が丁寧に分かりやすく、今回の昇給について説明をしていたんだけど、部長は当然なーんもわかっちゃいないから、初めはうんうん頷いていたものの、だんだんとわけがわからなくなってしまったようで、赤松君に「お前の説明は長くて何だかよくわからん!」と逆ギレ。よせばいいのに課長さんも「そうなんですよ、いつもコイツは話が長くて何言ってるんだかわからないんですよね」なんて余計な事を言うもんだから、火に油。結局、ろくな説明もできず、昇給の個人別明細を見せたら、部長は早速、自分のデータと自分が快く思ってない同僚との比較を始めて、またそこでイチャモン。「何で、同じ年齢で大卒の俺が高卒の○○より基本給が低いんだ?おかしいんじゃないか!」と。さすがに課長も「これは今までの人事考課(査定分)の影響もありますから」と言ってはみたものの、部長は「おかしい、おかしい」と最後までブツブツ言っていた。まったく、50過ぎたおっさんが言うことじゃないよ。人事部長という自分の立場わかってないし。俺と赤松君はあきれて、開いた口がふさがらなかったな。