こんにちは
音楽家の心身をガイドするクラリネット奏者
たにうえまみです。
12月に入りました!
が、暖かくて、こんなに長く行楽日和が続くと、初冬という感じ も、クリスマス感もなく・・・過ごしています。
さて、今日は私も、そしておそらく皆さんもよく使うであろうこの「感じ」について、最近、私が考え続けてる事を書こうと思います。
結構、会話に登場しませんか?この「○○感」や「感じ」。
それは、とても抽象的で、曖昧。話しているその人の感覚評価によるところが大きいように思います。
文頭の「クリスマス感」は、私のイメージ
の中や、例年の体験
をもって、「クリスマスな感じ、気分、雰囲気」が定義付けられ、文章として使われています。
「クリスマス感」なんていう日本語、名詞はないわけですが、「クリスマス」という名詞に「感じ」をつけた造語が、普通に使われています。
そして、聞いた人も、なんとなくわかってしまう。そんな「感覚認識」が出来るわけです。
これは、これで、すごく素敵なことです
言葉にしなくても、分かりあえることを「フィーリング(feeling)が合う」とか言ったりしますが、「feel=感覚」が分かることを指しています。
音楽には、コレ、とても重要な要素だったりして、目に見えない、言葉に出来ないことをやってる人たちは、この「感覚」を研ぎ澄ませてる人が多いです。
が、しかし
この「○○感」という言葉が乱用されて、言葉の定義が曖昧になって、得体のしれないものを求めてる場合は、注意が必要だなと思う事がありました。
ーーー「適度な緊張感が欲しい!」
これは、私が緊張のWSなどを開催した時や、本番について演奏家の友人と話している時に、たまに聞く言葉です。
大抵の人は、演奏時の緊張にすごく悩んでいますが、ごく稀に、「緊張しなくて悩んでる」人に出会います。
そういう方たちは「舞台で集中したいのに集中できなくて、ミスする」「音楽に没頭出来ない」悩みをお持ちでした。
多少、張りつめてないとぼーっとして、ミスをしてしまう。
だから、緊張しすぎや、緊張しなさすぎではなく、少しだけ「緊張感」が欲しい。
これを聞く度、その人たちの言わんとすることはわかるのですが、じゃあ、どうやって、何を緊張させたいのか?
何があれば「緊張感」があると言えるのか?
そんな質問を投げかけていました。
皆さんも考えてみてください。
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
カラダに張りを感じたいのか?
心臓をドキドキさせたいのか?
張りつめた舞台の空気を欲しているのか?
・・・・答えは、人ぞれぞれだと思います。

一月前になりますが、神戸大学で行われたワークショップに参加しました。
ATを学ぶ仲間であり、神戸大学/人間発達環境学研究科の谷正人先生のご紹介で、
『緊張をとる』『集中力のひみつ』の著者、伊藤丈恭氏(演技トレーナー、アイゼ演技ワークショップ代表)の
トレーニング実践のワークショップを受講する機会がありました。
(ATは、アレクサンダーさんが朗唱家だったことから、演劇界では認知度が高いと聞きます。)
普段、AT的、緊張に対する取り組みは学んでいるわけですが、「ベテラン俳優さんたちって、緊張してないように見えるのはなんでなんだろう?」と常々思っていたので、その演劇的アプローチを学びにいこうと思ったわけです。
2日間のWSの最後の質問コーナーでの先生の言葉が印象的でした。
ーーー「緊張感って、集中力のことでしょ?」
私が、考えていた事の答え合わせが出来た瞬間でした
ありがとうございます!!
「緊張感」という言葉は本当に、得体が知れず、その人たちが求めているのは「集中力」なのです。
「俳優は、心を動かさないといけないから、緊張しないのよ」
「楽しい時は、緊張しない」
「楽しい時は、集中してて、発想力もある」
その通りだなと思いました。
楽しみやすくなる法則が身に付けば、緊張してどうしようもないということはなくなるという事が分かりました。
このWSでは、だからひたすら、「楽しくなること」を体験させてもらいました。
やってる最中は、正直、冷静さを持ち出すと、「何やってんだ?私?」みたいな気分になる時もありました。
思わず、
「どこへ向かってるのか分からなくてもいいですか?」
と質問してしまったほど(笑)
先生の答えは、
「うん、今はいい。」
のちのち考えてみたら、その時の私は、思いっきり、自分の感じる気分を「評価」して、そう質問したわけです。
人間は、感覚(刺激の変化)がきた後、脳で認識、評価しています。
どこへ向かってるか分からないまま、取り敢えず突き進む。未経験なことをする不安を感じる前にどんどん行動する。
それによって、楽しみやすくしていたのだなと、思いました。
これは、ATでも共通していて、アクティビティレッスンで、演奏中に、余計な事を考える暇もなく、どんどん、プライマリー・コントロールをはじめとする自分への建設的な指示を出し続けるという事をします。
手法は同じだなと思いました。
「感覚認識(評価)」を挟み込まさない手です。
そのほかにも、羞恥心や躊躇を取ったり、表現の幅を広げるためのエクササイズは、楽器演奏にそのまま応用できる内容が盛りだくさんなWSでした。
早速、自分の本番の前に、エクササイズ、やってみました。
なかなか、よかったです!
AT、シンキングボディと相乗効果で!
なので、また、WSやレッスンなどでお伝えしていけたらな~と思います。
伊藤先生、まささん、ありがとうございました。
終了後、校内に、昭和レトロな電話ボックスを発見!!
最近、見ないわ~。
夕方のキャンパスは、ひっそりとしていて、なんだかこの空気にぴったりで思わず写真を撮りました。
ワークの後だったので、何でも面白く、楽しみやすくなっていたのかもしれません。
でも、この
何でも楽しむスキルは、人生において、舞台人にとって、とても重要なスキルだな~と思いました

音楽家の心身をガイドする
クラリネット奏者/シンキングボディコーチ 【Time Art】 谷上 真実(まみT)
☆身体の動きや思考に特化したレッスンで
もっと楽しく&上手に♪