Feeling the Earth - 「現地人だけが知る地球の歩きかた」 -98ページ目

南の果ての大地を歩く(真っ赤に染まるフィッツロイ山)

2014年04月02日

朝6時頃に起きて、フィッツロイ山の日の出を見るために歩き出した。
辺りは真っ暗でライトがないと何も見えない。
しかもかなりきつい登り道だ。。。

私たちは急な傾斜を一生懸命登る。
フィッツロイ山は見えてこない。。。

後ろが段々朝日で赤く染まり始める。
私たちは日が登る前に目的地に到着することが出来るのだろうか?
だんだん不安になってくる。


ようやくフィッツロイ山が見えた!!
振り返ると太陽はまだ出てきていない、間に合った!!

段々と山が赤く染まっていく。これを見るためにここに来たのだ。かなりハードな道を登って来た分、感動も大きかった。


ゆっくりと赤く染まり始める☆


真っ赤に染まるフィッツロイ山☆

今までに見たことがあっただろうか。。。

おそらくここに来るのは人生で一度きりだろう。しばらく時間を忘れて壮大な自然の美しさに見とれていた。


なるみちゃん、ボリー、セリアと一緒に☆



日が昇ってしばらくするとフィッツロイ山に笠雲がかかっているのも見ることができた。


ハイキングの醍醐味は頂上に登った時の達成感と目の前に拡がる絶景☆


日が登ってからキャンプサイトに戻る。近くの川で飲み水を補給する。

この水が驚くほどおいしい!!


パタゴニアの天然水☆


余談だが、世界で水道水を飲める国はどれくらいあるか知っているだろうか?

なんと、たったの13カ国だけ!!(フィンランド、ドイツ、アイルランド、アイスランド、スロベニア、オーストリア、クロアチア、UAE、ニュージーランド、日本、南アフリカ、レソト、モザンビーク / 平成16年の国土交通省の調査)
*データが少し古いのでもう少し増えているかもしれない。

場所にもよると思うが、オーストラリアとカナダでも飲むことができた。

この川の水は飲むことができるが、湖の水は流れがないので飲まない方が良いだろう。


私たちは昨日行けなかったカプリ湖を通って街に戻る予定だったが、山頂で出会ったドイツ人が勧めるトレス湖にどうしても行ってみたくなってしまった。
なるみちゃんも一緒について来てくれることになった。
わがままを言って申し訳ない。。。


昨日も通過した美しい鏡張りのHija湖
風が強い日は鏡張りを見ることができないのだそうだ。


美しいパタゴニアの紅葉☆


昨日の道を下って行くだけと思っていたが、想像していた以上に下りがきつかった。時間もかかり、結局、トレス湖は断念せざるを得なかった。


無事エルチャルテンの街に戻ってきた☆


レンタル屋さんで道具を返却し、無事エル・カラファテに戻るバスに乗り込む事ができた。バスで飲んだ冷たいビール(Quilmes)ポテトチップス(Lays)は最高だった。

このハイキングで初心者ながら、私に一生懸命ついて来てくれたナルミちゃんには本当に感謝している。ハイキングの情報もいろいろと調べてくれて、ごはんまで用意してくれた。彼女のおかげで辛さをを忘れて歩くことができた。ありがとう!!


私が一番好きなパタゴニアの写真☆


今回、私が挑戦した2日間のパタゴニアトレッキング。

いつも身近にある水や電気の限られた生活。
辛くなっても途中で諦めるわけにはいかないので目的地を目指してひたすら歩き続ける。
今まで気にもかけなかった小鳥のさえずりに耳を傾ける。
雪山、紅葉、澄み切った空の美しさが時間を忘れさせてくれる。
疲れたら木陰に入り、涼しい空気に触れて汗が引くのを待つ。
小川
の水で顔を洗い、喉を潤す。
夜はテントの中で寝袋に包まって虫の鳴き声を聞きながら眠りにつく。
朝起きて満点の星空を見ながら歩き始める。
朝日で赤く染まっていく景色を眺める。


自然が私たちに与えてくれるものは想像以上に大きかった。
私たちの心を潤し、安らぎを与えてくれた。
私たちに生きていくうえで本当に必要なものは何かを教えてくれた。

こんな経験は日本の都市で生活していれば決してできるものではない。
地球上から急速に失われている自然と私たち人類が共存することの重要性を改めて感じた。

もし皆さんが南米に来られる機会があれば、是非パタゴニアの大自然を肌で感じていただきたい。

日本国内にも世界に誇れる美しい自然のスポット(
富士山、屋久島、知床の流氷、沖縄のサンゴ礁など)たくさんある。それらを訪問することが、私の帰国後の一つの楽しみである。

日本の世界自然遺産のサイトはこちら↓
http://www.env.go.jp/nature/isan/worldheritage/index.html


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