昨日は少しでも力になりたくて、特急脱線事故の正式な情報以外は余計なことをあまり言いませんでしたが、救援は一段落したので、ちょっと自分の感想を語ろうと思います。
10時くらいに見たニュースの写真は、トンネル外の車両なので、車両の損傷が少ないようで多少負傷者がいても死者はいないと思いましたから、花蓮、台東への列車衝突事故情報を書くのは、連休に東部へ行く日本人なら電車を乗るのがほとんどで、スケジュールを調整するために、情報が必要だと思いましたから。
情報収集するために、たくさんのニュースと掲示板を見て、ある記事を拝見しました。
ある男性は、「彼女が乗った列車は脱線事故に遭った」という記事をアップしました。その彼女さんによると、列車は脱線してトンネルで停まって、みんなで助け合って脱出したそうです。
その女性はケガしなかったですから、記事を読んでもこんな大惨事になるとは思いませんでした。
36人が心肺停止になったニュースがあっても、必ず後で「集中治療室で治療を受けている」というニュースが出ると信じていました。
今振り返ると、それはある意味で平和バカ的な反応だと思います。
台湾の西部(北部と中南部)はどんなに田舎でも、ほとんど車で30分以内に大きい病院(病床数200床以上、500~700床のが多い)に着くし、その前に診療所や消防署などの医療者に救急してくれるケースも多いですから、いつも西部に暮らすと、心肺停止でも助かるチャンスがあるイメージが強いです。
でも、東部は違いますね。道が少なくて、病院との距離も西部人として想像しにくいほど遠いです。
さらに、負傷者が多い大惨事では、助かるのはますます無理になりました。
そして、今日は太魯閣号と普悠瑪号のようなハイスピード列車の立ち席についての検討記事も拝見しました。
事故列車にいたある男性の記事では
「5両目に座りました。
事故の当初はまずブレーキをかける衝撃を感じて、
次は列車が上下左右にトンネルをぶつかったりしました。
座っている人はみんな椅子を必死に掴んで、
席にいたままでしたが、
立ち席の人は遠く振られました。
車両と車両の間に立った人は、
挟まれて明らかになくなりました。」と言いました。
その男性はスピードが速い列車が立ち席を売ってはいけないと主張しました。
でも、悲しくて反論する人もいましたね。
「東部以外の場所で就職すると、
連休に帰省できる交通手段が少なすぎて大変です。
急に実家の用事ですぐに帰りたいけど、
座り席のチケットが売り切ると、
立ち席は最後の希望ですよ。」
もともとは立ち席を売らなかった太魯閣号と普悠瑪号は、東部人のそういう需要を満たすために、一定の立ち席を開放しました。
西部だったらどうでしょう?
例えば、急に台南から台北へ駆けつけたい時にはどうしますか?
新幹線を乗ればいいです。
新幹線のチケットが高いですから、いつでも席が取れます。
ほかにもいろいろな選択肢があります。
立ち席が危ないなら、多少異議はあっても、キャンセルするにはそんなに困ることではないと思います。
でも、東部人の選択肢は「リスクの大きい帰省手段」と「リスクの小さい帰省手段」だけで、危なくても視野に入らなければなりませんね。
台湾ではいろいろな投票があって、誰でも自分が支持している議題のために、周りの人に説得してみたことがあると思います。
ずっと東部の議題は他人事のようで、あまり検討されていませんでした。
今回の事故をきっかけとして、これからはもっと東部の議題を考えて協力したいと思います。
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