今回の列車脱線事故では、「台湾へ寄付したい」、「台湾を支援したい」など暖かい声をたくさんいただいて本当にありがとうございます。
はむさんのコメントによって、台湾の衛服部は特急脱線事故への寄付用口座を公表したことがわかりました。
人為的なミスで発生した事故は台湾人自身で頑張るべきで、それを伝わないほうがいいと思いましたが、みなさんのやさしさを利用して詐欺する人もいるかもしれませんね。
だから、寄付の情報を提供しますが、その前に、知っておきたいことはありますよ。
実は台湾でもこの寄付を賛成する人も、反対する人もいます。
反対する人は、「実際に被害者に与える部分が少ないですから、嫌です。」と主張して、2014年に高雄で発生したガス爆発事故の例を挙げます。
「その寄付金を、自治体の公務員たちは観光に使っていますよ!」って。
私もいろいろなニュースで台湾の寄付には不信感を持っていますから、ちょっと調べてみました。
高雄ガス爆発事故の寄付金は45億台湾ドル(およそ174億円)でした。
高雄ガス爆発事故の寄付金報告サイトの寄付金利用明細書をダウンロードして少し確認しました。
直接に被害者の身に使うのは医療費、リハビリ、教育費、心理カウンセリング、住宅の修復工事や引っ越し費用、訴訟費用などあります。
それ以外は町の復興イベント、関連書籍の出版にも使いました。
その中には3億台湾ドル(およそ11億円)の寄付金が濫用疑惑があって監察院に通報されたから、監察院の報告を読んでみましたが、公務機関ならではの表現法が多すぎて読んでもわかりませんでした。
だから、高雄自治体の反対党に偏るマスコミの記事を拝見しました。(反対党のマスコミの記事は欠点を最大限にアピールするので、欠点を確認する時には反対党のマスコミを参考します)
反対党のマスコミによると、濫用疑惑リストは
高雄の観光振興の接待168万
東南アジアへの高雄観光宣伝64万
2016年に日本の大阪での高雄観光宣伝150万
2017年にタイでの高雄観光宣伝289万
2018年にタイでの高雄観光宣伝100万
自治体のオフィスの通信費用、オフィス備品、オフィス用品(カメラ、パソコンなど)20万
自治体のオフィスシステムの更新81万
消防署の用品更新19万
消防署が日本で関連対策を見学する8万
消防署のリフォーム8万
計907万台湾ドル
引用先:高雄氣爆3億善款用在哪? 監察院:菊市府去泰國觀光旅遊
907万台湾ドルと3億台湾ドルの間に差がありますが、寄付者たちは災害の被害者を助けるために寄付しましたから、やっぱり不快を感じますよね?
台湾人として、寄付情報を提供する前に、こういう状況を知らせる義務があると思います。
その濫用リスクを負うべきなのは、台湾人自身です。
皆さんのお気持ちだけでも、台湾人を励ましてくれましたから、絶対に無理にしないでください。
では、寄付情報は下記の通りに、
4月30日までに、
台湾国内から
郵便局で振込依頼書(劃撥單)を書いて送金します。
口座番号:50269506
口座番号名義:衛生福利部賑災專戶
海外から
口座番号:007-09-11868-0(寄付金を受ける担当部門は兆豐國際商業銀行國外部)
口座番号名義:衛生福利部賑災專戶
BANK NAME : MEGA INTERNATIONAL COMMERCIAL BANK CO., LTD.
(BANK ADDRESS : NO.100, CHI-LIN RD. TAIPEI CITY, TAIWAN)
ACCOUNT NUMBER : 007-09-11868-0
SWIFT CODE:ICBCTWTP007
BENEFICIARY’S NAME:MINISTRY OF HEALTH AND WELFARE DONATION A/C
そして、振込依頼書では「0402太魯閣號事故案」という文字を入れて、用途を指定してください。
送金後は、振込依頼書の上に寄付者の名前、電話番号、住所を書いて、下記のどちらかに連絡すると住所宛に寄付受領書を送ります。
FAX:02-85906065
E-mail:sa21909038@mohw.gov.tw
引用先:衛福部成立募款窗口 協助0402臺鐵太魯閣號事故受災民眾
英語の引用先:高雄市市長のフェースブック
921大地震の時、最近のパイナップル、日頃のいろいろで、いつも日本人のお世話になっておりますから、今回は本当にお気持ちだけではすごくすごく感謝いたします。
寄付情報を提供しても、ここはやっぱり台湾人自身で頑張るべきだと思います。
感謝してもしきれませんが、みなさんのやさしさにもう一度、
ありがとうございます。