変わらない人の特徴
何かの目標があるにせよ、日常の自分を変えたいにせよ、いろいろと悩んでいるけど変われない人には一定の特徴があります。
それは一言で言うなら「繰り返す安定性」故に脱出できないという面を持っているという事です。
そして、この人生の繰り返しの原理は、人間の生存本能に結び付いている動物としての人の本能の部分にも由来するので、何となく、また繰り返しだ(~_~;)…と分かっていても、また同じような選択をしてしまう事にもなってしまいます。
これらの事を明らかな特徴で言うなら「思考」より「感情」が必ず優先される特徴があるという事です。
ペンタクルの2が示唆する事
自分の「感情」を大切にするという事は、自分の本質や個性を大切にするという事なので、基本的には大事な事です。
しかし「感情」は、その側面だけに隆起するものではありません。
時に「感情」は自分の個性に合わない世界に自ら行ってしまう選択の役に立ってしまったり、過去の経験や体験による恐れからの逃避をする役割もします。
これらについての考察は順を追って話します。
ここで「ペンタクルの2」の図像を見てもらうと、人物が二つのペンタクルを無限大の形でジャグリングして遊ぶ姿だと分かると思います。
「繰り返しの力」は、反復練習の生む熟練の大きな能力になる事は誰でもが知る所ですが、その莫大な「繰り返しの力」は、自分を状況から脱出させないための、毎日、繰り返した習慣の呪縛にもなります。
また「ペンタクルの2」の人物の背景には、荒れた海で船が巻き込まれている状態が描かれています。
これは今回のテーマで言うなら、他者から見たら大変な状況や、その人にとって、そこに居たら苦しいだけと分かっている状況なのに、本人は何か全てを楽観的に済ませてしまっている状態、そんな変わらない人が持つ特徴を視覚的に示唆するものとして説明できます。
そして「2」は選択を象徴する数字です。
宇宙の真理や森羅万象を表現する大アルカナの「土/精神性の元素」のカードも選択の連続である現世を見る参考になります。
保存する無意識の影響
無意識は人の思考と行動の、ほとんどの部分を支配して
います。
まずは二つの無意識のうち「保存無意識」は、生きて行くために必要な情報を記憶しています。
大事な事を覚えておけるのは「保存無意識」の機能の、おかげです。
例えば大事な人の名前や顔や、その人と一緒にした事、想い出、自分の好きな事や趣味などの細かな事も、全く一所懸命に記憶しなくても覚えておけるのは、「意識」からの思考で、それを行っているのではなく、それが大事な事だと判断している「保存無意識」の機能があるからです。
情動も保存されている
過去に外部、他者から受けた強い「情動」も、人が自動的に覚えておく機能があるのは、それが自分の存在を脅かす出来事だったからで、その時に取った行動により、何らか対処したら、その行動により危機から脱したとい
う記憶になり、これを大事な事として「保存無意識」が残しておきます。
そして、この時に保存された対処は、無意識に保存されて、同じような事か、同じような「情動」を呼び起こすような事が起きる度に保存された反応パターンとして現れます。
これは、無意識下に保存された事なので、時が経つと何故?いつも自分が同じような状況で、決まったパターンのように反応するのかが分かりません。
しかも、その決まったパターンに行ってしまうと良くないと「意識」が気付いていても、それに抗う事を「感情」「情動」が許さないわけです。
その理由は、この反復反応が対処法として大事だと「保存無意識」が記憶したのが、その対処法しか仕方なかった幼少期や無力な状態の時に記憶されたものだからと思われます。
自己イメージ
自分で自分の力が、それぐらいだとか、そう生きるのが良いんだと、特に意識した事が無いぐらい普通に、そう思っているような「自己イメージ」も、どこかの時点で「保存無意識」が保存したイメージです。
問題は、その「自己イメージ」は本当に、自分で自分を分析して、自分の目標や生きたい人生を見定めて出来ている「自己イメージ」なのか?という事です。
過去の、どこかの時点で外部や他者から言われた事、親や教師や、何らか自分の生活に影響力がある人から言われた事、あるいは社会全般の風潮や同調圧力のようなものの影響の場合もあるかもしれませんが、とにかく外部の影響で出来上がった「自己イメージ」を持っている人が多いのが実際です。
「保存無意識」は「自己イメージ」がデフォルト、基本設定と認識しているので、その設定どおりを保持しようとします。
自己イメージの現実感
ある人が毎回、繰り返しになる事に気付いて変わろうとした時に今現在、持っている「自己イメージ」が、どうして形成されたかを解決しないと前に進めない事があります。
これは当然、今の「自己イメージ」で、これまで様々な場面を対処して来たからで、繰り返し繰り返し使って来た「自己イメージ」にリアリティがあるためです。
なので違う自分に変わろうとしても、その新しい「自己イメージ」には現実感が無く「保存無意識」は、それを大事な事として保存しないので、それを基本設定と認識していない事になります。
なので、今現在リアリティを持っているけど、変えたいと思っている「自己イメージ」について、何故そうなっているのかを知る必要があります。
でも、これは人が何らか今の状況から成長したいとか、
変わって行きたいと思ったなら、必ず向き合わないといけない事なので特別な事では、ありません。
創造する無意識
無意識の、もう一つの機能の「創造無意識」は、自分がリアリティを感じている「自己イメージ」どおりに創造しようととする機能です。
従って変わろうとする「自己イメージ」より今現在か昔の「自己イメージ」にリアリティを感じていれば、そちらに戻して創造しようとします。
これは何回か書いていますが「創造」という言葉のイメージを自動的に良い方向に創るものと決め付けて考えるのは危険です。
「創造」は自分にとって不利な方向にも、良い方向にもされます。
単語自体は良い事、悪い事を表していません。
これは他の単語も全て同じです。
誰もが持つ原初のエネルギー
また「原初のエネルギーの流出」の「コクマー」には人物の成長段階を表すコートカードの4枚のキングも配置されています。
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