「なぜ イヤなやつほど出世するのか」 マイケル・コルビー
- マイケル・マコビー, 土屋 京子
- なぜイヤなやつほど出世するのか
人間のタイプを4つに分け、その中の1つ「ナルシシスト人格」がリーダーになるとこんなに生産的だ!と、ほめたてているような本です。
ただ、それなりに(というか甚大に)組織のメンバーに及ぼす弊害はいろいろあって、それをどう乗り切っていくのかの処方箋も、各人格ごとへアドバイスが盛りだくさんです。
人格テストが付いていて、以下の4つに分類されます。
①ナルシシスト
②エロティック
③強迫型
④マーケティング
ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、ジャック・ウェルチ、、、、などがナルシシストの典型とされています。
一時期もてはやされた「EQ」が高かったり、ジェームズ・コリンズの「ビジョナリーカンパニー」で取り上げられるような経営者は、同じことを繰り返す事での成長はできるが、改革はできない!
と言い切ります。昔、「ビジョナリーカンパニー」を読んですごい経営者もいるもんだと、感動していたので、うーん、いろいろな視点があるんだなぁと思いました。
ナルシシストの扱い方の章を読むと、そんなことを会社でしていて組織としていいのか知らん、と私は悲しくなります。自分の上司に、そこまで改革的な人物が来たらどうするのだろうか、考えてしまいますね。
「小説 日本婦道記」 山本周五郎
- 山本 周五郎
- 小説日本婦道記
本当に電車でウルウルとしてしまうのに参りました。
強く美しく芯の通った生き方をする女性たちがきらきらしています。
お金や出世が人生のすべてではないよ、と読んだり聞いたりします
が、そうはいっても金持ちになりたいし、偉くなりたいのが本音。
そんな甘い考えを、この美しい生き方をしている女性の姿を通して
たたきなおしてくれます。本当の生きる喜びとはなんだろうか、を
短編集ゆえに繰り返し繰り返し教えていただけました。
一番、泣けて感動がいつまでも心に残ったお話は、「墨丸」です。
この後2人はどうなっていくのかを、読んだあともいろいろと想像することで、
読んだ内容以上にさらに楽しめるお話でした。
「日本書紀 塗り替えられた古代史の謎」 関裕二
- 関 裕二
- 日本書紀 塗り替えられた古代史の謎
なんとなく腑に落ちなかった、蘇我入鹿ってそんない悪いヤツだったんだろうかを、すっきりさせてくれるのを期待して、読んでみました。
蘇我入鹿、物部氏、天知天皇、持統天皇、藤原不比等、、、、、本当の主役は誰なのかがこの古代史の謎の、肝になっています。
聖徳太子とはいったい誰だったのか、邪馬台国は本当はどこにあったのかと、この時代の日本の謎がつぎつぎ提示されています。自分が知らなかった事が、まだまだこんなにあるんだなと認識させられ、著者の他の本も読まなきゃ、この本の全容ですらつかめない、感じになりました。
いつの世も勝てば官軍で、殺されてしまった側は真実を後世に伝えるのは難しい、と言うことでしょうか。
「羊のリーダーで終わるか ライオンリーダーになるか」 皆木 和義
- 皆木 和義, 市川 周
- 羊のリーダーで終わるか ライオンリーダーになるか―組織は上に立つ者で決まる
羊とは指示待ち人間のことで、それも「60%指示待ち」「100%指示待ち」「120%指示待ち」
といろいろ出てきます。
企業の不祥事に関係してしまうのが、実は指示待ち人間だと言うのが面白い視点。
60%指示待ちは、残りの40%は自分で考えるので逆に優秀。120%は20%の余計な自分の
解釈を付加するので、とんでもないことが起きると、悪いほうの代表とされています。
冒頭でさらに、おっときたのが、
「ビジネスは戦いなので戦意が大事。敵がいないと戦意は出ない。敵意が大事」というくだり。
しかも、「まず敵意を抱かなければ為らないのが、自分だ」というのに感服しました。
なかなか自分を敵対的に見れないし、でもそれが無いと自己改革なんてできないのだから、
なるほどとうなった名文です。
SWOT分析、暗黙知とつづき、ライオンリーダーになるにはが解説されます。
後半でこれはと思ったところは、京セラの稲盛さんのリーダーの「六つの精進」です。
1: 誰にも負けない努力をする。
2: 謙虚にして、驕らず。
3: 毎日の反省
4: 生きていることに感謝する。
5: 善行、利他行を積む。
6: 感性的な悩みをしない。
1つ1つ、かみしめています。
「半島を出よ」 村上龍
上巻で、北朝鮮のコマンドが日本に潜入して、政府がよたよたおろおろしている姿も、完全に制圧されてしまうと、市民が北朝鮮コマンドになびいていく姿も、本当に現実に起きるのではと思わされます。
拷問シーンがちょっと、リアルすぎて、うーん。そこは気分がブルーになりました。
下巻で痛快に逆襲して終わるわけですが、細かい描写が長く続いて、上巻の重厚な空気とはぜんぜん違うスピードで展開するギャップも、ある意味、結果オーライで楽しめました。
