※本作品はフィクションであり、
作中に登場する人物、団体名等は全て架空のものです。
そういうことにしておいてください。
※更新は気まぐれです。
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?『やった♪上手くいった!やっぱり私ってセンスあるぅ~♪』
みると
先に帰ったはずのなみ子が
小躍りしながら自身の術の成功を喜んでいた。
『虎ちゃん怪我はないとー?』
これまた先に帰ったはずのミサは
倒れたままの
俺の顔を心配そうに覗き込む。
どうしてまだこの2人が有楽町に。
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『なんかね、乗った電車が
空港とは逆方向だったらしくて(笑)
ほら、都内って馬鹿みたいに路線が入り組んでるじゃない??』
『わかる~!私もなんよー!地上線のはずが
急に地下に潜ったからビックリしたとー!』
お前ら似た者夫婦かっ!
聞くとそれぞれが
別の路線で小一時間迷った挙句、
仕方なく元の有楽町駅に戻ってきたとのこと。
その際、偶然にもここ有楽町駅にて
バッタリ再会したらしい。
そんなことってあるかいね??
まぁ、なんにしても、お陰で助かった。
『人に使うのは初めてだったけど
出力を調整したらなんとかなるもんね( ・ㅂ・)و♪』
『分かる~!あれって
力の調整難しいとよ~。
なみ子ちゃん上手だったと~!』
なみ子とミサはキャッキャしていたが
そもそもの『術式:陽々灯籠』って
対象を、
読んで字の如く
『灰燼』と化すもので、
完全に燃やしきるというか…
葬るというか…。
そういった、滅する時にしか使っちゃいけないって
教わったんだけど。。。
そうか、、、
あれに出力調整うんぬんってあったのか。。。
いや、ホントは
無いはずなんだけど。。。
超後者の先輩たちの実力に
若干ひいた俺。。。
【(そうだなぁ~イメージ的には0か100か。
ハンマーの重さを利用して
全力で対象を叩き潰す、みたいな
そういった術式だな。)】と言っていた
学習院の先生の説明が虚しい。。。
ってか、対人用の使用って禁止されてなかったっけ(笑)
あ、今回の場合は
厳密に言えば『人にまとわりついた妖怪らしきもの』の除去
だから、セーフなのか、、、?
まぁ、なんにせよ助かった。
被害といえば
俺のすね毛がなくなったことに加え、
ジーンズ生地の太ももから下が完全に消滅し
ワイルドな短パンになったことくらいだ・・・。
靴はちょうど買い換えようと思っていたくらい
ボロボロになっていたので
今更どうということはないが、
お気に入りだったジーンズが
リアルダメージジーンズに
変わってしまったことについては
若干の寂しさを覚える。
何かを察したのか
ミサがなみ子に耳打ちをしている。
しばらくしてなみ子が俺に
優しく語りかける。
『新しいの買ってあげるね(笑)』
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その後
靴と太もも下を消失した
ワイルド短パンの責任を取る、と
言ってくれたのは嬉しかったが、
『よし!今から買いに行こう!』
と言う行動力、というか
決断力、というか、なんとういうか。。。
確かに夏場のアスファルトに素足は
拷問以外の何者でもなかった。
『わたしサンダル持ってると~!』
と、ミサの四次元ポケットしかり
大きなキャリーバッグの中から
ビーチサンダルを意気揚々と取り出したときは
さして驚気もしなかった。
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俺の新しい靴&ジーンズについては
(俺抜きでの)女子二人での協議の結果、
『虎ちゃんの制服姿がみたい!』
と、意見が一致したらしく、
折角の機会だから(?)と
全身を揃えるという結論が出たようだ。
なんでやねん!イベントちゃうぞ!
という抵抗虚しく、
コスプレ衣装を求め
一路池袋へ。。。
制服自体はすぐに決まったのだが、
その後が長かった。
『なみ子ちゃんこの衣装絶対似合うと~!♡』
『え~ホント?嬉しい♡
あ、でもこれなんかミサちゃんいいんじゃない?』
『ひぇぇ~!ハードル高いとよ~!』
『いやいや、これくらい着ないと♡
いや、逆にこれくらい可愛いヤツを着てあげないと
ミサちゃん自身に失礼よっ!』
『え~そうかなぁ??』
『そうだよ~♪ってか東京なんだから
どんな格好してても平気よ~♡』
みたいな、謎のやり取りが
小一時間ほど続き、
更には別のお店を見てみようという話になり。。。。
2人のレディのポーターと化した俺が
ヘロヘロになりながら
神木くんの事務所についたのは
それから3時間ほど経過したのちのこと。
(コイツら完全に都内でもう一泊する気やな。。。)
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