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日本の信用を貶めた石破総理こそ即刻辞めるべき

今はまだ5月の下旬ですが、
今年の漢字は「米」で決まりでしょうか。
令和の米騒動に米・トランプ騒動に。
これ以上の騒動が起きないことを願うばかりです。

江藤氏が農水大臣職を辞任しました。
国民感情を理解できていなかったのが原因でしょう。

明石家さんまさんは、師匠の笑福亭松之助さんから
このようなことを言われていたそうです。

芸人は大根の値段を覚えとけ

人と違うことをするのが芸人ですが、
今、いくらで大根が買えるのか、
世間の人たちがどのような生活をしているのか、
それを把握しておかねばならないということでしょう。
その点では、江藤氏の例の発言はあり得ないわけです。

ただ、彼は農家のことを考えられる人物かと思っています。
民主党政権の時に宮崎県で起きた家畜伝染病の口蹄疫で、
当時の赤松農水大臣は、
口蹄疫が確認されていたのに大型連休中の外国出張を続け、
その後も無為無策。
その時、野党議員ながら酪農家に助けをと必死で訴えていたのが江藤氏でした。
日米貿易協定でも、国益を守るべく対米交渉に当たっていました。
辞任は当然と考えますが、
日本の農業を守ろうとしていた政治家だと認識しています。




大野麥風「農村風景 田植え」


 

一方、消費税減税に反対する理由として、
石破総理はこのような理由を挙げました。

日本の財政状況はギリシャよりもよろしくない

この発言は江藤氏のものとは比較にならないほど最悪レベルのものです。
国債は、日本政府が資金調達のために発行する債券です。
同様に民間企業が資金調達のために発行する社債などの債券を発行しているのに、

我が社の財政状況は、先日倒産した某社よりもよろしくない

なんて言えば、その社債の引き取り手はいなくなるか、
とんでもない利率にしなければならなくなるでしょう。

石破の発言により、長期金利の指標である新発10年債の利回りが上がりました。
つまり、日本の国債の信用が下がったということです。
今までもいろいろな宰相を見てきましたが、
ここまで酷いのは初めてのように思います。

今までもギリシャ危機について何度かお書きしていますが、
ギリシャと日本では全く状況が異なるわけです。

ギリシャは2001年1月1日にEUの経済連盟に加入し、
独自通貨であるドラクマからユーロへと移行しました。
ドラクマ時代のギリシャでは、
どんなに財政が悪くなろうがドラクマを刷ってばらまければ
ハイパーインフレになろうがなんだろうが、
その場を何とかするとができました。

ドラクマは暴落しますが、そのおかげで世界中から観光客が押し寄せ、
ギリシャは外貨を得ることができます。
これを繰り返してきたのがギリシャでしたが、
EUに加盟してしまえば、通貨はユーロですのでこの手は使えません。
国外に多くの債権者を抱えるギリシャは
国債デフォルト、破綻同然の状態に陥ったのでした。

日本政府の国債の海外保有比率は6~7%台。
ギリシャ危機以降、日本の緊縮財政派から

ギリシャのようになるな

と繰り返されてきましたが、
ギリシャのようになるはずはありません。
現在、日本の国債を保有しているのは、
52%が日本銀行、33%が市中の金融機関なのです。

日本の財務省は

 

 

このように謳っています。


「元本割れなし」「国が発行だから安心」

満期時の元本のお返しも、半年毎の利子の支払いも、国が責任を持って行います。
また、経済情勢などにより実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しないので、安心です。

個人向け国債は、国が発行しているので、はじめての方でも安心して購入することができます。


としています。
財務省が嘘をついているのですか?

わざわざ日本の信用を毀損する宰相には、
即刻退場してもらいたいと思います。


さて、小泉進次郎農林水産大臣が誕生しました。
「米大臣のつもりで」と語り、
備蓄米について「2000円台に」としました。

現時点では、市場原理を無視した価格設定が求められ、
方向性としては悪くないと思います。

コロナ禍で、世界中がマスク不足に陥る中、
日本政府は布製とはいえ、マスクを配布しました。
この政策の肝は「政府がマスクを配布する」というアナウンスそのもので、
そのおかげで、医療機関ですら1人週に1枚とかいう状況だった
マスク不足が改善しました。
儲けを当て込んで在庫を抱えていた業者が
不織布を含めて放出したのでした。

米の市場は、そんな単純なものではないようですが、
市場を牽制するアナウンスは必要です。

ただ、マスクの時には、あの布マスク配布で時間を稼ぐ中、
それまでマスクを扱っていなかった異業種の製造業に、
マスク製造を依頼。おかげで国産マスクが調達できるようになったのでした。

農林水産省は、米の現状について何も把握していないのではないでしょうか。
その流通については、
ほとんど把握してないことが露呈してしまいました。
2024年産の米の作況について「平年並み」の「101」と発表しているものの、
この発表が正しかったのかどうか。

調査方法からゼロベースで見直さねばなりません。
マスク不足の時のように、備蓄米でしのいでいるうちに、
プライドを捨てた抜本的な見直しが必要なのです。

そして、これは難しい作業になろうかと思いますが、
米の店頭価格がいくらなら、
米農家が稲作を継続できるのか、
その金額を示す必要があるようにも感じています。
米を食料安全保障の基幹部分と考えるなら、

二度とこのようなことが起きないような対応が必要です。