変わる野球 7回制・DH・ピッチクロック
8月22日、阪神甲子園球場にて行われた
全国高等学校野球選手権大会の決勝で智弁和歌山が優勝しました。
ただ、私は野球が好きなので楽しんでいるだけで、
ルールなどはあくまでも選手のためのものであるべきでしょう。
あくまでも高校生の本分は学業で、
甲子園球場での試合は部活動の一環に過ぎません。
昨年から熱中症対策対策として、最も暑い時間帯を避けるため、
朝夕2部制となり、今大会では午前8時から1試合、
午後1時半開始の3試合となりました。
真っ昼間の午後1時半開始という試合もあり、
理解しがたいものだったのですが、
これまでのデータで、かつて午前10時半開始だった第2試合で
熱中症疑いの発生件数が突出していたとのことで、
午後1時半以降はピークアウトに向かうとの判断だったようです。
その効果があったのか、熱中症疑いに関する発生件数は
昨年は47試合で24件、今年は48試合で16件となりました。
これでよしとするのかどうかは疑問がありますが。
グラウンドレベルで40度を超える真っ昼間の屋外で、
野球をするというのはやはり正気の沙汰とは思えません。
時間短縮を図るとして、7回制が議論されているようですが、
私は反対です。
9回であれば、どんなに出塁していなくても、
交代がない限り、打者は3回打席に立てますが、
7回では2回しか打てない選手が出てきてしまいます。
7回制が高校生を守る唯一の方法であれば反対しませんが、
ほかにも方法はあるはずです。
たとえば、京セラドームで準々決勝まで行い、
準決勝、決勝を甲子園でナイトゲームを行う方法。
球児たちは「目指せ!甲子園」を胸に頑張ってきたのが
「目指せ!京セラドーム」では締まらないという声もありそうですが、
一応、「目指せ!甲子園」は残せる形です。
そのほうが高校生を守れるでしょう。
さらに、第四試合の開始が午後10時でもいいではありませんか。
無観客で行えばいいのです。
また、春の選抜からDH制が採用されました。
投手が打席に立たないことで負担軽減が期待できるというもの。
プロでは来年からセリーグでもDH制が始まるものの、
個人的には、DH制は好きではありません。
プロの場合「出場できる選手が減る」からで、
控えの野手の最大の見せ場である「投手の代打」がなくなります。
代わりに「レギュラーの選手が1人」増えることになるでしょう。
出番のない選手が増えそうです。
監督目線で野球を見ていると、
「次の打順が投手。はたして代打を出してくるのか」
といった読みを楽しむことができます。
「まだ6回。一三塁のチャンスに投手に代打を出すべきか」などを
考える楽しみが消えることになります。
ただ、高校生の場合、かつては
「四番でエース」という選手がいたものの、
今はそういう選手が減り、野球人口の減少もあり、
DH制はいたしかたないのでしょう。
話をプロに移しますと、
時期は未定ながらピッチクロックが採用されることになりました。
MLBでは、試合時間短縮が主目的で、
実際に約20~25分の短縮に成功しているとされます。
ただ、NPBでは導入の理由に時間短縮が挙げられておらず、
WBCなどの国際大会へ対応するためだそうです。
時間短縮が目的であれば、私も賛成できるかもしれませんが、
そうではないので、今ひとつ、理解できない理由だと思っています。
もっと理解できないのは、NPBが走者の牽制について言及していないことです。
牽制で制限時間がリセットされるようですと、
投手はプレートを外すだけでピッチクロックは無力になります。
したがって、ピッチクロックにはプレートを外す行為に制限が欠かせません。
私にとっては、これが最もピッチクロックで最もつまらないと思う点で、
牽制の制限があれば、MLBの場合、2回までですので、
走者はなんでもいいから、とにかく2回牽制させればいいことになります。
実質、2回しかできないのであれば、
心理的には2回目の牽制は勇気が要るもの。
牽制は1回しかできないという考え方にもなりがちです。
3回目にアウトにできなければ、ボーク扱いですので、
投手はよほど自信がない限り、牽制できなくなります。
圧倒的に、走者が有利なルールだといえるでしょう。
あとは見ている立場ですと、配球を考える楽しみが減るのも
つまらないと思っていますが、
時代の流れですので、諦めなくてはならないのでしょう。
さて、余談。
昨夜の阪神タイガース-読売ジャイアンツの試合で、
阪神・森下翔太外野手が死球を受け、代走が出されて交代しました。
骨折が心配されるような痛がりかたで心配しました。
この死球から15分ほど経ったでしょうか。
彼がかつて現ドジャースの佐々木朗希投手から
剛速球の死球を受けたものの、
そのまま出場していたことを思い出しました。
何キロのストレートだったのか確認するため、
Googleで検索し、162キロだとわかったのですが、
Googleが表示する「概要」の補足にあった
2026年8月29日の阪神対巨人戦にて、森下選手は7回に赤星投手から148キロのシュートを左手首付近に受け、痛みのあまり途中交代するアクシデントがありました。
との表示に目を疑いました。
朗希投手からの死球は2023年6月のことですので、
AIの知識となっていて当然ですが、
わずか15分前の質問していない件の情報を出してくるとは。
私も検索の省力化のため、
Geminiを使用していますが、
これでは、ますます私の仕事が減ってしまいそうです。
