テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。 -18ページ目

米は5kg2000円台に …という要求の危うさ 食料安全保障「鳥取の飢え殺し」

小泉進次郎農林水産大臣が目立っております。
今のところ、米価格高騰に対する舵取りについて、
まだ、判断するのは早いのですが、
彼が何を目指しているのかがわからないというのが率直な感想です。

米の市場価格を下げたいのはわかるのですが、
かつて農政改革に手を着けようとして遠ざけられた経験がある彼ですから、
何か考えているとは思うものの、
どこを向いているのかはわかりません。
ただ単に、選挙前なのでという可能性もあります。

米の適正な価格とはいくらなのか。
詰まるところ、この数字を出しておく必要があるように思います。

 

 

5月18日までの1週間に販売された米の平均価格は、
5キロあたり消費税込みで4285円らしいです。
ただ、私たちの地域では+600円ぐらいで売られていて、
それでも、棚が空であることが多かったです。
地域差が大きいようです。

この価格が「高い」というのは、
ある程度、コンセンサスを得られると思うのですが、
この騒動で、私も安ければいいというものでもないと思うようになりました。

街角インタビューを見ていますと、

5kg2000円台

という人がいて、これだと米作農家が続けられるのか、
そのあたりが疑問になります。

これまでもお書きしてきましたが、
医薬品の価格はメーカーが自由に決めているわけではなく、
国の意向が大きく関わっています。

がん治療に使用する免疫チェックポイント阻害薬、
ニボルマブ(製品名オプジーボ)の薬価は
発売当初の2014年では100mg1瓶あたり73万円でした。
その後、適用範囲が拡大し、多くの患者に使用できるようになって、
医療保険財政への影響を懸念する声が上がり、
どんどん薬価が下げられていきました。

2017年には36.5万円に、2021年には15.5万円、
今は13.2万円ぐらいらしいです。

もちろん、製造コストが下がれば安くなることもあります。
ただ、そういうこととは無関係に国が

下げろ

と要求してくるわけです。
その分、メーカーなどは儲けが少なくなり、
ほかの医薬品でも、同様のことが起きているため、
医薬品製造や創薬の継続が難しくなっています。

「咳止めが足りない」などの声が現場から度々聞こえますが、
米でもこういうことになりかねないのです。

今は高すぎて米離れが進みそうですので、
仕方がない部分もありますが、
米についての政策を現政権がどう考えているのか、
それが見えてきません。

羽柴秀吉の有名な城攻めに
「三木の干殺し、鳥取の飢え殺し」というものがあります。
いずれも兵糧攻めなのですが、
鳥取城のケースでは、秀吉の軍が城への道を遮断、
周辺住民たちから、相場よりも高い金額で米を買いあさり、

米の流通量を減らします。
その上で村落を襲撃、住民たちが城内に逃げ込むよう誘導します。

城内が大勢の人であふれかえり、蓄えてあった兵糧がみるみる減っていきます。
餓死者が続出し、餓死者したその人肉も飢えた人の食料になったとも。

昨年から続く米の混乱は、他国の影響は確認されていませんが、
その気になれば、意図的に日本の食料事情を混乱させることができるのではないか、
そう思えてしまいます。

食の安全保障には農家さんの存在は欠かせません。
どうすれば、農業を続けていけるのか、
備蓄米で繋いでいるうちに、
方向性だけでも出すべきだと思います。





アンリ・リヴィエール
「エッフェル塔三十六景 パッシー゠シャルボニエ河岸より」


 

さて、新型コロナが中国・香港・シンガポール・タイなどで拡大しているようです。

 


日本でも

 


神奈川県寒川町で学級閉鎖とのこと。

 

合併症が命を奪うことになることもあります。

2022年で156万9050人、

2023年で157万6018人、

2024年は速報値で161万4272人が合併症で亡くなっています。

ここ3年では減るよりも増えています。


何一つ終わっていませんので、ご注意ください。