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ひやっしー村木風海は世界を救わない / 第11波の懸念とさらなる脅威の兆候

またもや、ひやっしーがもてはやされています。
ひやっしーというのは、
「化学者」「発明家」を自称する村木風海(むらきかずみ)が開発したという
CO2回収装置のことです。
そこから、彼自身の代名詞のようにもなっています。

このあいだも毎日放送制作「日曜日の初耳学」に採り上げられたらしく、
「なんだかよくわからないけどスゴイ人」と思わせることに成功しています。

このひやっしーという装置は、

水酸化ナトリウムを含むアルカリ水溶液により、
大気中のCO2を吸収させるというもの。
特別、彼オリジナルの発想や

技術が用いられているわけではないようです。
原理的には、高校化学レベルでしょうが、
現象としては、中学校レベルの実験で再現できるかと。

 

 

この現象が近いでしょうか。

結論をいえば、水酸化ナトリウムを生成する時に発生するCO2よりも、
ひやっしーが吸収できるCO2は、はるかに少ないのです。

その状態で、彼はこの装置のサブスクリプションによる商売を始めました。
また、稼働には電力が必要ですので、その問題もあり、
彼は太陽光パネルによる稼働を推奨しています。

それらの問題点を説明することなくビジネスを始めたわけですから、

どう考えても、インチキでしかありません。
彼は批判に対し、

ボタン一つ押せばCO2を減らせる存在があるんだって知ってもらいたい

科学の尺度だけで計れないビジネスの話をやっているので、科学界からの批判はあるかもしれないが、そうやって研究停滞させてたらいつまでも何も解決しない


と語っています。
ひやっしーは「ボタン一つ押せばCO2を減らせる存在」なんかではなく、
科学の尺度で計れないものを「効果がある」と謳えば、
それはインチキビジネスなのです。
消費者庁案件なのではないでしょうか。

彼が高校2年の時に、総務省が推進した「異能vationプログラム」に採択され、
CO2回収技術の研究開発支援を受けています。
その後、東京大学に推薦入学し中退。
現在、内閣府のムーンショットアンバサダー、
文部科学省の核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会委員、
一般社団法人炭素回収技術研究機構(CRRA)代表理事です。

研究には資金が必要で、好意的に考えればその金策なのでしょうが、
ひやっしーの原理の延長線上に、世界を救う技術は生まれないでしょう。

大学を中退した理由について彼は、
「温暖化を止める研究に専念するため」としていましたが、
昨年のインタビューでは、

月曜&木曜で研究して、火曜&水曜はパイロットの訓練を受け、金曜はメディア対応や講演会を行って、日曜は海で研究船の操縦教官をしています。土曜は休日ですかね

 

と話していて、研究に充てられているのは週に2日間だけ。
彼自身、地球温暖化問題は待ったなしだと認識しているのに、
研究に時間を割いていないのはどうしてでしょうか。
そもそも、ひやっしーを稼働すると、二酸化炭素は増えるのですが。

週2日間だけでも、研究を続けるのは結構ですが、
人を騙してビジネスを展開しているのは事実です。

彼の著書が名古屋市、山梨県、栃木県、福島県の推薦図書になっているらしく、
実に嘆かわしいです。彼はホリプロに所属していて、
今後もメディアにもてはやされる可能性があります。

 

こうして国や自治体により、彼の名前の価値が上がり、

さらにインチキの餌食になる人が増えそうです。
そのうち、彼の中身のなさが露呈し、
かつての小保方氏のように、手のひら返しが始まるでしょう。
そうなる前に、騙されないようにしたいものです。

 

 

ポール・ビニー(敏弐)「平成役者大鏡 市川團十郎の弁慶」

 

 

さて、予想されていたとおり、第11波真っ盛りとなりました。


 

 


1医療機関あたりの患者数は、軒並み上昇しています。

沖縄、鹿児島がすでに深刻です。
ここ1か月、全国推定患者数もこんな感じです。


 

 

 


次は直近10週間の大阪府の年齢別患者数推移ですが、

 

 

 

総数が急坂を上るように上昇しています。
これからさらに、倍倍ゲームになると、

事態は深刻化することでしょう。

現在、流行しているとされるのがKP.3という株で、

東京都の直近のデータでは、87.0%がこの株です。

 

https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/info/monitoring.files/2024No16.pdf


オミクロンの元株 - BA.2 - BA2.86 - KP.3という変異を経たもので、

さらに、KP.3を細かく見ますと、KP.3.3が51.25%のようですね。
高齢者と基礎疾患のある人以外は、
大騒ぎする必要はないとしてる医師もいるのですが、
まだ、KP.3に対するデータが得られておらず、
判断するには早いと考えています。
感染拡大はワクチン普及以降で最大になる可能性も。
それが、ほかの株を淘汰して広まっている理由なのですから。

昨日、高齢者と基礎疾患のある人を対象に、
ワクチンが定期接種になると報道されました。
自費負担は7,000円で、

残りの9,000円弱ぐらい(?)を国が負担するとのこと。

 


該当する方は、ぜひ、検討してみてください。

一方、気になるのが鳥インフルエンザ。
アメリカ・コロラド州の養鶏場で、

H5N1のクラスタが発生したもようです。
症状がある69人が検査を受け、

少なくとも5名の感染が確認されています。

3月から13州のウシにH5N1の感染が確認されていて、
テキサス、コロラド、ミシガン、アイダホ各州でも影響が出ているとのこと。

 

 


この報道にはありませんが、
気になるのは、多くのウシで死亡のような事態になっていない点。
ウイルスの見かけ上の戦略として、
宿主を殺さないほうが、よりよくコピーを作ることができるわけで、
ベストは宿主に悟られることなくさらなる宿主を増やせば、
その株は広まっていくことになります。

そうすると、宿主の体内で変異が起きるリスクが高まり、
ヒト-ヒト感染が可能になる株も

生まれるのも時間の問題となるわけです。
新型コロナウイルスとは比べものにならない、
パンデミックの可能性すら、

考える必要が出てくるかもしれません。

 

 

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