50歳代でルミナルタイプ、局所進行乳がん、多発肝転移、多発骨転移の方がご主人とお二人で来院されました。
何ヶ所かの病院を回られたとの事でしたが、どこでも、
「手術は出来ない。
あとは延命治療しか出来ない。」
としか言われなかったそうです。
それでも一縷の望みを求めて、私の所にお越しになられました。
以下はその時にお持ちになられたPET画像です。
赤い矢印が原発巣です。
黄色い矢印が肝転移の一部です。
それ以外の黒い集積の殆どが、骨転移です。
これまでに、様々な抗がん剤治療を受けられたとのことで、副作用がしんどかったと、仰られていました。
出来る事なら、治りたい。
手術してほしいとの事でした。
私は、これまでの治療経過を詳細に検討し、どの様にすれば無病状態に到達し得るかを考え、その見通しについてお二人に説明しました。